クリスマス アドベントコーヒー 1日目

初めまして。
福島県で自家焙煎珈琲店「ニチニチコーヒー」を営んでいる渡辺です。
世界各国の生産者さんがつくる手塩にかけた美味しいコーヒーを日々せっせと焙煎しております(お店のHPはこちら)。

今回当店ではクリスマスまでのカウントダウンとして「アドベントコーヒー」というものを企画しました。
12月1日から25日まで毎日違う銘柄のコーヒーを楽しむというもので、それと連動してこちらのnoteで「今日のコーヒー」について書いていこうという次第です。

12月1日のコーヒー コロンビア ロス・ノガレス農園 中煎り

さて、クリスマスアドベントコーヒーの1日目は南米の生産国コロンビアから届いたシングルオリジンのコーヒーです。
シングルオリジンというのは「どこで」「誰が」「どのように」つくったのかが分かるコーヒーのこと。ざっくばらんにいうと農産物直売所で売ってる「誰々さんがつくった〇〇」みたいなものです。
まず何でこのコーヒーから始めたのかというと、当店で扱っているコーヒーの中でもちょうど真ん中だからです。

コーヒーの情報は以下のとおり。

  • 生産国 :コロンビア

  • 地域  :ウィラ県ピッタリート

  • 農園名 :ロス・ノガレス農園

  • 標高  :1,720~1,800m

  • 品種  :カトゥーラ、コロンビア

  • 生産処理:ウォッシュト

  • 焙煎度 :中煎り

1日目なので、ちょっと長くなりますが、上の項目について説明していきますね。そんなの説明されなくてもという方は飛ばしてくださいね。

生産国・地域について

コロンビアはコーヒー生産量世界第3位、アラビカ種の水洗式(ウォッシュト)コーヒーとしては第1位を誇る生産国。日本でも昔からおなじみの生産国ですね。
コロンビアでは日本の約3倍の広大な国土の様々な場所でコーヒーが生産されており、産地は大きく分けると北部、中部、南部の3つ、細かく分けると15地域に分けられます。今日のコーヒーは南部のウィラ県ピッタリートというところにあるロス・ノガレス農園産のコーヒーです。

農園主のオスカー・エルナンデスさん

標高について

農園の標高は1,720m〜1,800m。
コーヒーの生産にとって標高は大切な指標のひとつです。
昼夜の寒暖差がある標高が高い場所の方がコーヒーチェリーの種(すなわちコーヒー豆)の味が凝縮するため、品質が良くなるためです。
そう、コーヒーは「コーヒーチェリー」というフルーツの種を乾燥させたものなのです。果肉はあまりついていませんが、完熟したチェリーはとても甘いです。

コーヒーチェリー


コーヒーチェリーの中にだいたい2つ種が入っています

生産処理について

コーヒーチェリーを焙煎できる「コーヒー生豆」の状態にする作業を「生産処理」や「精製」と言います。
今日のコーヒーの生産処理は「ウォッシュト」というもの。
一般的なウォッシュトプロセスは

  1. コーヒーチェリーをパルピングして種を取り出す

  2. 種の周りについているミュシラージという粘着質(さくらんぼの種のまわりについているヌメヌメのようなもの)を発酵槽(水槽)につけて落とす

  3. 乾燥させる

という流れで行われます。

乾燥中に良くない豆をピックしている状況

ウォッシュトプロセスの一般的な特徴はクリーンで綺麗な味になりやすいというものです。

焙煎度について

生産者さんが手塩にかけてつくったコーヒー生豆に熱を加えて飲める状態にする作業が焙煎です。
焙煎の進み具合を焙煎度と呼び、火の入り順に「浅煎り」、「中煎り」、「深煎り」と言います。
一般的に「浅煎り」は酸味が強く、深く焙煎することによって酸味が少なくなり苦味が出てきます。
焙煎度はお店によってまちまちで、あるお店の中煎りが別のあるお店では深煎りの焙煎度なんてこともよくあります。
今日のコーヒーは「中煎り」なので当店では真ん中の焙煎度ということになります。

コーヒーの味わいについて

グレープフルーツやプラムのようなフルーツを感じるジューシーなコーヒーです。
冷めてくると後味にチョコも感じます。
夜に飲んでしまいましたが、晴れたの日の朝に飲みたいさわやかなコーヒーかなと思います。

こんな感じで1日分1パックずつ入っています
フレンチプレスにて抽出
(豆16.5gに対してお湯300ml)

と、こんな感じで書いていきたいと思います。
アドベントコーヒーを飲まれている方は感想いただけますと嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

アドベントコーヒーの12月12日〜25日のコースはこちらからまだまだ予約受付中。
ご注文お待ちしております!


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