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保育者・保護者からの声のご紹介(21/5/20)

日本保育連絡協議会の渋谷です。保育者・保護者から集まった声をここで紹介していきます★
っと、るんるんな感じの内容だけでもないのですが、これも現実。
子どもたちの未来をより良くするために、解決していくべきこと、目の前にある現実を集めてアウトプットしていきます。

「うちの子が通う保育園の先生たちに、こういう研修をしてほしい!」

最近、「思いやり研修」に関わる動画を公開していることから、日保連にこういった声が集まるようになりました。
まずは保護者の意識が変わっているんだなというのを実感します。
というのは、大前提ですが今年に入って待機児童がかなり解消されています。地域によってはまだまだなところもありますが、東京都23区で今年の4月入所で1.0倍の数字がでましたね。以前は「とにかくどこでも通える場所なら、預けられればOK」から「どこの保育園に入りたいかを選ぶ」そんな意識変革の時期かなと。

さて、冒頭の「うちの子が通う保育園に、こういう研修してほしい!!」という声ですね。話を聴いてみると、うちの子どもが通う保育園の先生、先生の入れ替わりが多過ぎませんか?!という話でした。

今年度に入って1ヶ月半しか経っていないけれど、子のクラス担任が1名退職したと。他のクラスにも4月末で退職した保育士がいる。毎年担任の保育士が1名ずつ辞めていっている。。と。園長も最近は1年ずつ変わっているから不安なんです。しかもとても優しい感じの先生たちが辞めていっていて、強い感じの先生たちが残って、しかも人不足なのか?ピリピリしてるんです。他のクラスのママからは、「先生が子どもを廊下に立たせて怒っていたり、しかもその口調がヤンキーみたいな言葉遣いで、子どもがその言葉遣いを家で真似したりしている。」なんて話もあるようです。

退職の話はこの保育業界、あるあるだな。
というのも正直な私の感想でした。
けど、いやいやいやいや、それおかしいから!何が起こっていたんだろう?どうしようもなかったのか?
ただ年度の途中で辞めない、とか仕事を続けることが正解というわけではないけれど、結果的に保護者を不安にさせているという現実があるということですよね。そこをどう捉えているのか?

その保護者の方が、日保連Labの「思いやり学校」で保育士同士がお互いの人間性や頑張っていることを承認しているコンテンツ動画を観て

「素敵な研修ですね。この保育士さんたちの気持ちが子どもたちにも還元されていくし、ほんと、未来をつくるうえでは大事なことだと思いました。うちの子の通う保育園の先生たちにもこの研修を受けてほしい!!」

「転園は考えていますか?」と質問したところ「子どもにも大好きなお友達が多いし、それは考えてないんですけどね。。。」との回答。
そう。もう転園するわ!💢まではいかないけれど、思っていることはたんまりあるのよ!これも保育園に預ける親あるあるかもしれないですね。

私たち日本保育連絡協議会は、この声があった保育園に直接、人財育成(研修を保育士たちが受けられる環境)についての提言をしていきます。

もちろんどの保護者の方から意見があったかというのは全力で匿名にし、私たちから開示することは絶対にありません。(もし万が一千が一、園側がどの保護者の方からの意見かを知ることになったとしても大丈夫ですか?とご本人には確認は取っています念の為)

保育園側が、どれくらい真剣にこの現実に目を向けられるか、これから選ばれる保育園になっていけるかの分岐点かもしれないですね。
さらっと書きましたけど、企業や組織の本質を問われていると思います。

保護者の方はご経験があるとは思いますが、保育園には第三者委員が設置されていて、年に1回とかアンケートがあります。でもあれって、アンケートや意見を集めるだけ、で根本的なところが解決されていないということが多いんです。いわゆる火消しみたいな。課題を集めたけれど、解決でききれていない状態。第三者委員はアンケート結果をくれるけど、その後は関わらないことが多いですからね。それでは良くなっていきませんから、根本的な解決には、保育士や保育園に関わる人たちが『人として成長すること』突き詰めるとこれ以外に方法はないとも言えます。

声を届けてくれた保護者の方からは「直接の声って伝えにくさ抜群だったので、こういう仕組みいいですね!!」という感想も頂きました。

ですよねーーーーわかる!!!の連発。
子どもを人質にとられているのと一緒ですからね、何か言いにくいことを言ってしまったことによって、子どもに何か嫌なことをされたら・・・とか、明日も行かなければ(顔を合わせなければ)ならない、面倒な親だなとレッテルを貼られたくない、という現実が保育園です。(介護施設とか病院もですけどね)だからみんな言わない。よほどのことでないと言わない。
一般的な企業など組織は「クレームはチャンス」という捉え方がありますよね。自分たちの至らない部分がクレームになって表面化されて、その課題をクリアしていくことでもっと良いサービスができる、のような考え。
保育園は、そう言った意味でとても不利なんです。みんなクレーム言いにくいから言ってくれない=課題が表面化されない。それが子どもたちの事故に繋がったり、命を落とす可能性だってあるんです。

保育士向けにクレーム応対研修などもやったりしますが、ほとんどの保育士がクレームを言われたことがないので、「責められてる!」と思ってしまってむしろ反発したり、固まってしまって一切言葉が出てこない、という方もよくいます。ほんとによくいます。
間違えたくないのがそれが「悪いこと」でも、「保育士ってクレーム応対できないんだ〜残念」ということでは絶対になく、それは学べばよいこと、できないことはできるようになればいいことなだけです。だからこそ、保育士もより働きやすく、保育という素晴らしい仕事に誇りを持っていけるように、色々な学びの機会を得られるよう、育成をしていくことがとても大事なんです。そうここほんと大事。ほんと大事。

ちょっと長くなってしまいましたし、書き出すと保育業界の現実みたいなところが止まらなくなってしまうので、今日は一旦止めときます。

【日保連では保育者・保護者からの声をお受けしています】

今回のように「うちの子の通う保育園に研修してほしい!」という声も全国どこでもお受けしています。実際に研修実施まで至るかどうかは確約できない部分もありますが、ひとりで、ママ友だけで、と抱え込まずに、小さなことでも結構です、声をお寄せください。
また保育者からの「うちの保育園、人間関係が最悪なんです。うちでも研修してほしい!」も続々と相談がきています。

お問い合わせはお気軽に^^

お問い合わせフォームはこちら
http://omoiyari.nichihoren.jp/contact3/

noteでコメントなりアクションしていただいても大丈夫です!

研修動画はこちら
http://omoiyari.nichihoren.jp/movie/

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