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【プロランク到達】ドラゴンマハカム

はじめに

こんにちは。こんばんは。初めまして。にちどれと申します。まずは少しでも興味を持っていただき、記事まで飛んでくださりありがとうございます。このブログではグウェントをプレイするにあたっての所感やカード、デッキの紹介をしていけたらと思っております。
今回の記事は今シーズン、プロランクに至るまで使用したデッキのリストと各カード採用理由&解説です。ランク3の底からプロランクまでを※35戦中29勝5敗1引(うち19勝は2R先取)で駆け上がれたため今回のリストにもかなり自信があります。また各種ドラゴンに対しての理解も深まったためその点についてもシェアしたいと思います。

※人狼スキンの不具合により、勝っても勝ってもなかなかプロランクに上がれずにいました

デッキテーマについて

今回のリストは以前記事にも書いたドラゴンマドックwith罠デッキを雛形とし、前回のリストよりも更にドラゴンの側面を強化したものとなります。ドラゴンデッキは自然と11コスト以上のカードが多く入るため、相性の良い≪オクセンフルトの学者≫を採用する事で低コストカードでも盤面のバリューを出せるようになりました。これと似たリスト自体はランクマッチや動画でも見かけていましたが、オリジナル要素としてやはり≪マハカムの角笛≫は抜けませんでした。そして枠調整をしつつ採用した≪ザヴィエル・レメンス≫を特徴としたコントロールデッキです。
対面ごとの対策については前回の記事をご覧ください。≪コラスの熱波≫に頼っていた部分に関しては、≪サエセンテ:炎竜≫のバリューで押し切るプランに変更しています。

ドラゴンかっこいい〜


リストのインポートはこちらから。

新たに採用したカード

サエセンテ:炎竜

血統持ちのドラゴン。敵軍ユニットを破壊もしくは消滅させるたび1ブーストします。単純な効果ながら血統を含めたスタッツは7。その後ブースト値が上がり14〜7点まで伸びます。このカードの採用にあたり抜かれた≪コラスの熱波≫よりも確実な点数になるうえ1ラウンドを比較的取りやすいこのデッキにおいて、3Rのラストセイで出せる17点は非常に魅力的です。

ザヴィエル・レメンス

6コスト汎用ユニット。点数も6と最低限のバリューは保証されてます。同じ枠に≪アイダ・エミアン≫や≪シアラン≫≪モレン≫がいますが、今回は≪リス≫の枠がなかった事と、環境の移り目に現れる開業医増殖に対してのメタ、苦手とする急襲スケに対してのメタ等採用する理由がより多かったです。しかし奴隷化や同化ニルフ対面時に山に返してしまうと≪トレス・ヴァル・エムレイス≫にコピーされたのち≪アルトード・テラノーヴァ≫から出されて≪マドック≫を消される事があるので気をつけましょう。ニルフガード対面では≪ブハート≫や≪とどめの一撃≫を消す仕事も担っているため基本的にはキープが強いです。

踊る星

≪紅霞≫と迷った結果、最大6ダメージを与えつつ運が良ければ破壊したユニット分の2〜3点を≪サエセンテ:炎竜≫がブーストするため、相性の良さ故に数を増やしました。また環境で時折り見かけるタッタースウォームに対して特に有効です。更に各種爆弾が4ダメージ与えるなかこのカードだけは3ダメージであるため、稀に≪ヴィレントレテンマース≫の点数調整で貴重な3点ダメージ分としての価値を発揮する事があります。

オクセンフルトの学者

4コストながら9点を出すユニット。このカードのおかげで最初手で有効なカードがない時にドラゴンを無駄に使用する事や、無意味に爆弾を捨てる事が減りました。ニルフ対面で使いまわされても然程脅威ではありません。

抜かれたカード

コラスの熱波

汎用性に富んだ確定除去カードでしたが、現状、有効となるタイミングが少なかった事から採用を見送りました。その理由のひとつとして≪仮面舞踏会≫をはじめとする強力なアーティファクトを1Rから使用してくるデッキが非常に少ない点が挙げられます。結局のところ1Rを大型ドラゴンで取ったのち、手札差があろうが無かろうが2Rを≪マハカムの角笛≫で拾える試合が多かったので、であれば万が一取れなかった場合3Rに向けて≪サエセンテ:炎竜≫を育てた方が積極的なバリューを望めると思ったのと、爆弾やドラゴンによる除去をメインとしたこのデッキにおいて、ユニットに対する確定除去は他のダメージカードのバリューを下げかねないため、枠を譲る結果となりました。

欺き

コストの関係上抜かれました。このカードと≪サエセンテ≫≪マハカムの角笛≫によるプッシュコンボは強力でしたが、この3枚を1Rを取った後に握れているかは怪しく、また1Rを確実に取りたいこのデッキにおいて使えないカードを手札にキープするリスクもそこそこ高かく、マリガンで敢えて返したり本来意図しないシチュエーションで使用せざるを得ない事もままあったため抜きました。2Rプッシュの横展開は≪急所攻撃≫に任せることとなります。

エルフの囁き手

横展開に特化したユニット。爆弾では補えない盤面アドバンテージを支えるカードでしたが、ニルフ対面時強奪された後に≪ステファン・スケルン≫で20点プレイされるのが致命傷となった試合がいくつかありました。また1枚採用だったことから本来意図していた≪サスキア≫を着地させた次のターンから展開していくプランが立てずらく、素出しでは次ターンにほぼ返ってこない点も抜いた理由の1つです。

リス

4コスト汎用ユニット。敵軍の墓地メタは無いと不安なので入れていました。≪北風≫と合わせて常に2枚体制なのは、必要とされるタイミングがそこそこ多いからです。しかし≪ザヴィエル・レメンス≫と比較してやはり自軍墓地のケアができない点は大きく、また墓地を何度も削りたい対面もかなり多いため枠を譲りました。

祈祷師

4コスト汎用ユニット。自軍に対しても敵軍に対しても有効な効果ですが、25枚のデッキに対して≪月の粉≫と合わせて浄化枠3は多いと感じて抜きました。この判断に至ったのは単純に大型のドラゴンが1枚増えた事で、仮に相手にとって脅威となり得る≪ヴィレントレテン・マース≫や≪オクヴィスト≫が封印されても、血統値が更に上がったスタッツで十分圧をかけられる点が挙げられます。また本当に浄化が必要な時は≪月の粉≫を自軍ユニットに使用した時に≪マドック≫が現れる事でテンポロスを最小限に抑えられる点も抜くきっかけとなりました。

各種ドラゴンの解説

ヴィレントレテンマース

メインとなる切り札。スタッツが12と非常に高くただでさえ除去されにくいうえ、コントロールデッキとは謳いつつもショートラウンドにおいてはポイントスラムで押し切ることもできます。不可能を可能にする1枚でもあり、オーガやおもてなしのような高戦力デッキをはじめティボル増殖のようなデッキにも対応可能と、幅広い活躍を見せてくれます。
基本的には3ラウンド目、残り手札3枚の時にプレイし、封印や確定除去をなるべく交わしつつ着地させます。このカードが通らなければ勝てない場合残りの手札には封印&毒ケアとして≪月の粉≫があると安心です。敵軍のダメージコントロールはマースの着地後2ターンに渡ってしましょう。≪オクセンフルトの学者≫とは地味に相性が悪いため、3ラウンド目に同時に握ってしまった場合はプレイの順番やダメージコントロールに注意が必要です。一応急所攻撃のチャージや、自軍を対象にとれる爆弾が残っていれば、自軍ユニットにダメージを与える事でマースの除去から守る事ができます。

オクヴィスト

スウォームに対しての切り札。こちらもスタッツが12と高く着地時点で18点分の仕事をします。またタイマー効果で1〜18点出すため下手すればマースよりも安定した点数を見込めます。1ラウンド目が拮抗した時にプレイして無理やり取りに行く事がかなりありますが、そのくらい雑にプレイしても構いません。また耐性を持ったエンジンユニットに対しても大変動のランダムダメージが活きるため、このカードや≪マドック≫≪踊る星≫と合わせて≪サスキア:指揮官≫のメタカードとして運用する事があります。

マイグタブラック

マリガンとダメージ点数調整、エンジン破壊と仕事が多いカードです。以前のリストより1ダメージ増えた事でさらに幅広いコントロールが可能となりました。命令効果を含めると純粋に16点分ありかなりの圧をかけられるでしょう。6点ダメージは敵軍のエンジンユニットを破壊するに十分な値であり、爆弾やリーダーアビリティと合わせる事で2体以上の除去や大型ユニットの除去も可能となります。また≪ドル・ブラサンナの歩哨≫や≪マドック≫など引きたくないカードを引いてしまった場合のマリガンケアになります。このデッキは≪工兵≫でドローするタイミングがあるため、そこで引いてしまった余計なカードを戻すために使うようにしています。展開に応じて必要なドラゴンを呼ぶだけでも強力なので、こちらも≪オクヴィスト≫同様1Rで雑にプレイして構いません。同時に2Rで必要な≪サエセンテ≫を持ってくるプレイをよくします。

サエセンテ:炎竜

もうひとつの切り札。このカードの採用で今まで以上に破壊した数が重要になりました。忘れがちですが盤面にいても破壊するたびブーストされます。ラストセイに出すのも強力ですが、他のドラゴンの通しをよくするためにサエセンテを先に出す事があります。大抵≪ヴィルジフォルツ≫や≪王者の猛攻≫で破壊されてしまいますが、それ以上の点数を見込める場合はこのような奇を衒ったプレイングも必要になってきます。

サスキア

1R先攻1ターン目の定石。命令効果が通るか否かで1Rのテンポに大きな差があるため≪水晶の頭蓋骨≫で守る事が多いです。特にニルフ対面では密偵付与と強奪が嫌なので、点数的にも密偵ケアとしても遮蔽は必須となります。最悪奴隷化で奪われても密偵状態にならないようケアしていきましょう。もしここに≪ヴィルジフォルツ≫を使用してくるようであれば、他のドラゴンの通りが良くなるため寧ろありがたく受けましょう。仮に1R後攻だった場合は、初手切りせずに爆弾から≪マドック≫を先に出しましょう。そうする事で奴隷化の対象が≪マドック≫に移る可能性が高まります。相手からすると≪マドック≫も相当厄介なカードですが、同時に奪ったところで全く嬉しくないカードでもあります。このカードと≪サエセンテ≫だけは他のドラゴンと比較してコピーされた時の出力が変わりません。またスペシャルカードを生成する関係上、やはりニルフガードとの相性はかなり良いカードとなってしまいます。相手が≪魔術師の拷問官≫を出し切った後や≪アルトード・テラノーヴァ≫を出した後などプレイするタイミングに注意しましょう。配備の選択は基本エルフで良いと思います。しかし他のドラゴンの通りをよくするためにドワーフやドリアードを選ぶ事も稀にあります。エルフの15点は魅力的ですがそれに拘らず柔軟に対応したいです。

サエセンテ

2Rの初手に出したいユニット。寧ろそれ以外に有効なタイミングがあまり無いため、握っている限り出すことをお勧めします。このカードと≪マハカムの角笛≫のおかげで勝てた試合は数え切れません。ゴルネカが流行り始め≪堕落の呪い≫で落とされる事もありますが、逆に言えば≪堕落の呪い≫や≪素手の拳闘士≫くらいしか有効打が無いのも事実ですので臆する事なく出していきましょう。急襲スケやウィッチハンターには耐性そのものが有効となる場合があります。

ザヴィエル・レメンスについて

このカードは≪リス≫の上位互換として扱われています。しかし現状リスよりも遥かに有能なカードとして評価しており、個人的には献身デッキでない限りどんなデッキにも入れたいカードです。具体的な運用方法は主に2つ。敵軍の墓地を消す。もしくは自軍の墓地を消す。となります。敵軍の墓地を消すタイミングは毎試合どこかしらあると思います。≪マドック≫や残響効果持ちスペシャルをはじめ≪リオガン≫≪怒れるサイクロプス≫≪待ち伏せ≫≪戦闘配置!≫≪開け、ゴマ!≫等消すべきカードは数多くあります。
自軍の墓地を消さざるを得ないタイミングはそう多くないと思いますが、例えば≪帝国の開業医≫を増やしたのち≪ヴィルジフォルツ:背教者≫で任意のカードをデッキトップに増殖するコンボと対面した時に、自軍墓地にあるカードを0枚にする事で相手のコンボを根底から崩すせます。もしくは≪ヴァイパー≫増殖や背教者で≪レジス:血の渇望≫を送り込まれた際もこのカードでケアできます。そもそも自軍の墓地を消すないし入れ替えるカード自体このゲームには多くないため、その希少性ゆえに重宝する場面もあり相手の意表を突くプレイが可能となります。上記でも触れたようにマドックを使用するこのデッキにおいてはこのカード自体が天敵になり得ます。うっかり奴隷化で奪われたのち墓地のマドック≫を消されたりしないよう注意しましょう。

マハカムの角笛に関して追記


つ、つよーーーーーー!!!!


このデッキの本当の切り札である≪マハカムの角笛≫について。

ノーハンドプレイング

1Rを取った後の2Rプッシュ時、最終的な点差が8以内の場合に限り手札を使い切るというプレイングがあります。こうすると大抵の場合手札差が2できて3Rに持ち込まれた場合ほぼ勝ち目はありませんが、相手にとっては「手札差が2枚もあってポイント的にも上回ってる状況において、あえてカードをプレイする必要はない」という心理が働きます。きっと2Rプッシュを失敗して自暴自棄になったのだろうと思われますね。そのパスを見計らって角笛による8点で返すプレイングです。しかしこれはプレイ幅の1つであり決して推奨しません。このデッキは基本2Rプッシュで勝ち逃げたいため、万が一プッシュが下手に長引いて成功しなかった場合、そして残りのデッキ戦力的に手札差がついた状態で3Rを乗り切れなさそうと思った時にこういった「自暴自棄を演じるプレイング」が功を奏す場合があります。
「負けそうなら自暴自棄を演じてワンチャン勝つより、3Rで真剣勝負しろよ」
という意見があるかもしれませんが、であれば万が一角笛で返されて負けるパターンを想像して欲しいですね。手札1枚使ってちゃんと2Rを取れれば、それでも手札差1の状態で3R開始できるんですから。この記事を見てる方で罠デッキと対面した方は似たようなシチュエーションでうっかりパスしないように気をつけてください。角笛に足元を掬われます。

相手完全に油断してたよね
これも

隣にユニットがいない時の立ち回り

また伏兵状態の角笛の隣にユニットがいない状況が稀にあります。この時、無理矢理罠の隣にユニットを立てようとすると角笛と見破られてしまうため気を付けましょう。具体的には≪サエセンテ≫を角笛の左隣に立てる事を大前提とし、右側にユニットがいなければ爆弾を用いて≪マドック≫を召喚する手が挙げられます。もし別の列に召喚された場合はもう一度爆弾を使って再召喚を狙ってください。もしくは父殺しの憤怒のような敵陣にユニットを生成するリーダーアビリティ、デッキと対面した時に、角笛のブースト対象をこちらに与えてくれる可能性があるため、伏兵状態の罠が角笛と見破られないようユニットをプレイする場所には注意しましょう。最悪片側にユニットがいなくても4ブースト分にはなります。本来出せるバリューの半分ですがこのパターンで拾った試合も数多くあります。

純粋なブーストカードとしての価値

最後にブーストカードとしての利用価値について。このカードは奇襲効果で両隣に3ブースト付与できます。このカード自体2Rでしか使う予定が無いため本来であれば3Rに握る事は多くありません。しかしもし握ってしまった場合、本来の用途である伏兵ではなくドラゴンをブーストするために奇襲を使用する事があります。このデッキにはブーストを付与するカードが角笛か≪サスキア≫からプレイできる≪焼き戻し≫≪ドリアードの愛撫≫しかありません。後者に至っては即効性もないため不確実です。実質能動的にブーストできるカードは角笛しかありません。そのため攻城兵器や急襲スケと対面した時は、タイマー持ちのドラゴンを守るためにブーストカードとして運用した方が効果的です。

おわりに

以上が今回使ったデッキの紹介となります。前回のリストと殆ど変わっていませんが、ドラゴンによる圧倒的なポイントスラムを楽しめます。脳筋デッキというわけでもなく、戦略や心理戦にも重きを置いたデッキに仕上がりましたので、今シーズンも残り1週間となりましたが、興味がある方は是非使ってみてください。



おまけ 初心の方へザヴィエルで消すべきカードの例

ニュートラル
・敵軍墓地
夢占い/エアロンダイト/マドック/ヘン・ゲイズの剣/黄金のネッカー/ワイバーンの鱗盾
・自軍墓地
レジス:血の渇望
屍術のリアニメイト先

モンスター
・敵軍墓地
深みの呼び声/巨人の力の腰帯/集合意識/アード・ガイス/サキュバス/巨大カエル
マムーナの消滅先
魔女の集会のリアニメイト先
インキュバスのリアニメイト先
降霊術師の書のリアニメイト先
オズレルの捕食先

ニルフガード
・敵軍墓地
戦闘配置!/とどめの一撃/ブハート
・自軍墓地
開業医増殖と対面した場合、自軍墓地のカード全て
治療実験のリアニメイト先
幻想術師のコピー先

北方諸国
・敵軍墓地
強襲上陸/不屈のロンヴィッド/刺青隊の精鋭兵
シャニのリアニメイト先


スコイア=テル
・敵軍墓地
怪盗/自然の形成/ソヴ・アニメイ/予見のオーブ/待ち伏せ

スケリッジ
・敵軍墓地
血の鷲/鴉族女首長/魔法のコンパス/精神錯乱/制海権/リオガン/三つ目のアクセル/堕落した巫女長/アン・クライトの大剣使い/フラヤの祝福/鴉の伝令/高知の指揮官/テルショックの侵略者/アン・クライトの戦士
フクシャのリアニメイト先
ハラルドのリアニメイト先
シグルドリファの儀式のリアニメイト先
諸族の衝突のリアニメイト先
フラヤの祝福のリアニメイト先
リッピー系のデッキと対面した場合、デッキに戻されたくないカード全て(ショープの休日/各種ゴーレム等)

シンジケート
・敵軍墓地
フライング・レダニア号/エワルド・ポルゾディ/ホースト・ポルソディ/開け、ゴマ!/自白強要器
サイラス・エンゲルキンド・ヘメルファルトのリアニメイト先

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