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「内心」 四年 金井 亮太

明けましておめでとうございます。
2020シーズン主将を務めました
文理学部、体育学科、4年
金井亮太(かないりょうた)です。

まず始めに、このコロナ禍の中、医療従事者をはじめとする関係者の方々、各種大会の開催にあたりご尽力頂いた全ての方々に深く感謝申し上げます。

そして、日頃より日本大学サッカー部を応援して下さる全ての方々へ、たくさんのご支援、ご声援、ありがとうございます。
今年も日本大学サッカー部をよろしくお願い致します。

そして明日、日本大学サッカー部は
18年振りに出場を決めた全国大会があります。
「日本一」を獲るチャンスが目の前にあります。
3回戦までは無観客試合ですが、YouTube配信されますので引き続き応援の程よろしくお願い致します!!

それでは、noteの方に移りたいと思います。

2020シーズンを振り返り、最上学年として主将を務め、感じたことや想い、そして後輩たちへの想いを素直に綴ってみました。
長くなってしまいましたが
お時間のある方は是非読んでみて下さい。

2020シーズン

結果から言うと
非常に厳しく、難しく、悔しいシーズンとなった。
ただ、なぜそうなったのか。
原因は明確である。

「実力不足」

これに尽きる。

主将として、プレーヤーとして、最上学年として今シーズンを通して
「実力不足」
だったと強く感じる。
振り返ってみると、シーズンの始まりは決して良い始まりでは無かった。
3年間、学年責任者を務め、最上学年となるにあたって主将という立場を意識し始め、自分の中では強い覚悟を持ち主将をやる気持ちでいた。
しかし、自分ではない同期に主将をやらないかと進められる声があがった。
自分は適任では無いと思われていた。
求められている主将像とは違ったのだろう。

めちゃくちゃ悔しかった。

何度も考え直した。

ただ、同期のミーティングで
主将をやるにあたっての自分の意志を告げ

「金井が覚悟持ってやるならついて行く」

同期の皆がそう言ってくれてスタートした
シーズンだったことを思い出す。

今シーズン誰も予想ができないことが起こる。

新型コロナウイルスの影響により
チームとしての活動ができなくなった。
初めてのことで何がなんだか分からぬまま
チームは一時バラバラになった。
ただ、この期間は決して悪いものではなかった。
チームを、自分を見つめ直すいい期間だったと感じる。
この活動自粛期間で、チームとして元々あった目的を更に細分化し、明確化したものを活動再開と同時にプレゼンできたことは素晴らしい経験であり、チームとしても大きな一歩となった。
コロナも落ち着き活動が再開し、関東リーグも沢山の方の支えによって開催されることが決まった。

関東リーグで自分は"10番"を託された。

正直驚いた。

親、友達、同期、後輩、色んな人から期待された。

そして迎える関東リーグ開幕戦。

メンバーには入れなかった。

そして、開幕戦チームは負けてしまった。

次は必ずメンバーに入るという気持ちで次の週の練習に臨んだが怪我をした。

ついてないと思うしか無かった。

また、強くなって戻ってくる。
そう思い、リハビリに励んだ。

前期リーグ。

チームはなかなか結果が出なかった。

早く治して、チームの流れを変える。

自分なら出来ると。勝手に思っていた。

だが、治ってもメンバーに入る日はなかなか来なかった。

来週は入ろう。来週こそは。

気持ちが落ちることは1度もなかった。


そんな中、シーズンの途中で監督から

「影響力がまだまだない。主将という肩書きでトップにいるんじゃないか。とりあえず1週間Bチームで、もう一度、主将という肩書きを無くし1プレーヤーとしてまたアピールして這い上がってくる気持ちでやってみろ。」
というようなことを言われた。

そこから、トップに戻ることは無かった。

最上学年であり、主将、10番、なにやってんだ。


情けない。


不甲斐ない。


実力の無い自分がただ悔しかった。

「早く戻ってきてください」「きゃながいないとだめだよ」「はやくあがれよ」
表面上かもしれないが、こうやって言ってくれる同期や後輩に対し
「待ってろ」
としか返す言葉は無かった。
友達や親にも
「今はまだ調子悪くて」
と苦し紛れに濁しながら答えることしか出来なかった。

そこからは、毎週のように試合のサポートをし、ピッチの外でチームを見守ることしか出来なかった。
試合に勝てば、
ナイス。よくやった。次も勝とう。
と笑顔でハイタッチをし勝利を分かちあった。
試合に負ければ、
まだ次がある。切り替えろ。
その言葉をかけ、背中を叩いた。
それしかできなかった。
それが置かれた立場の中での自分の仕事だとも自覚していた。
悔しさを抑えチームが勝てばそれでいいんだ。チームのために行動しろ。悔しさを捨て、そうやって無理やりマインドを持っていく日もあった。
Bで朝練をし、その後のトップの練習を仕切る日もあった。
びっこひきながら練習や練習試合したこともあった。
それでも、メンバーに入るためにはやるしかなかった。
だが、今シーズン最後まで
10番のユニフォームにマークを巻いて
袖を通すことは無かった。

そして、明日に控えた4年としての最後の大会である全国大会。
部員の前で呼ばれるメンバー選考。

自分の名前はあがらなかった。

「実力不足」

これに尽きる。
ピッチで表現できるかできないか。
できなかった。ただ、それだけ。
後期リーグが終了し、全国のメンバーに入れなかった同期のほぼ全員(西羽と楜澤以外)が引退した。自分もメンバーには入っていない。
正直、リーグ終わっての引退も考えてしまっていた。最後に逃げようとしてしまった。
けど、この代の主将は誰がなんと言おうと
自分であることに変わりはない。

覚悟を持って皆の前でやると決めた主将。

最後までやりきらなくては後悔するだろう。

同期の想いがある。

そう思い、最後まで"サポート"という役割で残る決断をした。

サッカー選手である以上は試合に出て勝利に貢献するのが1番。

ただ、ピッチ外でもチームの勝利のために
働いてくれている人達のことを忘れてはいけない。

そして、その想いも背負って闘わなくてはいけない。

もう一度、そのことを認識して欲しい。

そして、試合に出ることが全てではない。

矛盾してるかもしれないし、ダサいかもしれないがこれも大事だと思う。

ただ、試合に出なくてもいいということではない。

試合に出たいという気持ちは忘れてはいけない。

ピッチ外でもチームの勝利に貢献することはできる。そして、その行動はチームのプラスになっている。

けど、そのマインドを身に付け行動に移すのは非常に難しい。

自分にベクトルを向け続ける。

ただ、そう思えるようになったら強い。
どこにいっても活躍することができるだろう。

チームのため、誰かのために行動してほしい。

サッカーから学ぶものはたくさんある。



これだから、サッカーは面白い。

18年振りの全国大会

ほぼ、後輩達が掴んでくれた。後輩達は自信をもっていい。
間違いなくチームは成長している。
ただ、まだ何も成し遂げてない。勘違いはしてはいけない。

目標に向かって全員で闘おう。

関わる全ての人のために。

メンバーだけじゃない、帰省してる人も共に闘おう。

全員で。

俺は関係ないことなんてない。

同じエンブレムを付けてる仲間だ。
楜澤、西羽。
ラストやり切ろう。

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最後に 「感謝」

ブログの最後に皆が感謝を伝えるのを多く見る。
自分の番になって、4年間を振り返り、
改めて"感謝"しなくてはいけないと気づいた。

ここまでやってこれたのは"仲間"がいつも支えてくれたから。
自分一人では絶対にやってこれなかった。
感謝してもしきれない。

副将を務めた
マサシ、埴田。

総務を務めた
西羽。

頼りない主将だっただろう。迷惑を沢山かけた。

人に厳しく言えない弱さがある俺はいつも
代わりにお前達を頼ってしまっていた。

俺に無いものを持っていて、
頼りがいがあったのも事実。
1年間を通してお疲れ様でした。ありがとう。

そして、同期のみんな。
同期を代表して主将を務めた。
プレーで引っ張っていきたかった。
けど、できなかった。ごめん。
ストレスのかかる要求もした。
ぶつかり合った。
一緒に悩み考えた。
笑いあった。
みんなだからこの1年を充実して過ごせた。
確実に自分の原動力となった。
人生の中のたったの4年間かもしれない。
けど、皆が同期で心から良かったと思える。

2020シーズン思うようにいかなかったことの方が多かったけど、自分たちなりにできることはやってきた。
自信をもってこの時間は間違いではなかったと言える。
ありがとう。

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後輩たち。
皆の思うような主将ではなかったかもしれない。
何か残せていたなら、何かしら影響を与えれていたならそれでいい。
先に帰省してしまった後輩達。
2021シーズンみんなの活躍に期待してる。

自粛期間の約1ヶ月、
ほぼ毎日2時間以上zoomで頭がパンクする程、チームの目的について一緒に考えてくれた、ザキ、ツボ、八重樫、俊丞、颯、樹生にはとても感謝してる。

力不足で迷惑をかけまくった。
後輩だけどボロくそ言われた日もあった。
何もアイデアが浮かばない日もあった。

ただ、確実にチームを変えるきっかけとなる時間だったことは間違いない。
そして、俺自身も成長することができたと感じる。ありがとう。


ケンヤ、ザキ
俺はプレーで何も残せなかった。
夢も夢のまま終わった。
代わりにピッチ上でチームを引っ張ってくれてたお前らはめちゃくちゃ逞しかった。
今年も頼んだぞ。
伝えたいことありすぎてここら辺にしとく。


舜介
食堂で一緒に飯食ってる時
金井くんに早く出て欲しいって言ってくれた時、嬉しかった。俺も出たかった。一緒にやりたかったな。
練習、試合にかける思いは人一倍熱いのは知ってる。これからも期待してる。頑張れ。

渚生、こうだい、ゴウ、鬼京、
最上学年としてピッチ外も更に求められるし求めていかなければならないだろう。
ピッチ内はもちろん。ピッチ外でもチームを引っ張っていってほしい。お前たちならできる。

おぎにアシストしたかった。
全部決めてくれるんだろう。

鴨志田。ボール奪取しすぎ。
最上学年として自覚ある行動をな。
雑草魂見せたれ。

蓮、大滝。
最後まで諦めるな。チャンスは必ず回ってくる。その時まで準備を怠るな。頑張れ。

健人。森本。
意識高くやり続けろよ。2人とも今後中心メンバーになってくるだろう。謙虚に努力し続けろ。

釣先。上手すぎ。けどもったいなさすぎ。
最後までしっかりやりきって燃え尽きろ。

たける。ファンタジスタすぎ。
見てて面白すぎ。お前のプレーには心躍らされる。"10番"に相応しい選手になれよ。
期待してる。

近藤。速すぎ。
怪我には気をつけろよ。
確実にチームの流れを変えてくれるのはお前だよ。ピッチ外も突き詰めろ。そしたら怖いもんないはず。

ほぼ毎日、風呂で語った
トワ、野呂、山田、馬場、千葉、溝、コウタら2年生。
あの時間は大切な時間の1つだった。
ありがとう。これからもあの時間は大切にしてけ。

生意気な1年生。
今年は気引締めてやってけ。
プレーでももっと自分を出していい。
いいものを持ってるやつばっかで素晴らしい。期待してる。

名前をあげだしたらめちゃくちゃな量になりそうだからラスト。

中学、高校、大学まで一緒のチームのリク
高校から一緒の後輩の岡安、菊池
先輩として何も残せていなかったかもしれないが、お前らには1番期待してる。
最後まで諦めずにやりきって欲しい。
ありがとうな。

そして、自分含めこの代を最後まで厳しく指導して下さったスタッフの方々。
頼りない代だったかもしれません。
それでも、何かを残そうと必死に考え自分たちなりにやってきました。
最後まで厳しく指導して下さったおかげで
成長することもできました。今後の人生に活かしていきたいと思います。
感謝しています。

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※引退したかのようなnoteになってしまいましたがまだ終わってません。

とても長く纏まらない文章となってしまいました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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・金井 亮太 (かない りょうた)
・出身 栃木県宇都宮市
<経歴>
・サウスFC→WINGS SC→水戸ホーリーホックユース→日本大学

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