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初めまして。
久瀬と云います。
自己紹介をします。

そこそこに嫌な家庭に産み落ちた、御歳二十歳の学生です。以前は別名義で少しだけ、ここの媒体で日記を書いていました。
出身は中部地方のそこそこ大きな街で生まれ育ちました。
頭も良くなく、普通よりかなり下の頭で、かなり下に見られる高校を出て、そこそこ知られていない大学に通っています。
文系で、趣味はベースやギターをそこそこに弾くことです。まぁ、全体的に中途半端な人間というわけです。

数年前まではセクシャルマイノリティを名乗っていましたが、今はそれを名乗ることすらも飽きました。自分自身を大切に出来れば、という思想です。拘束は、人を捻じ曲げます。

小説家になるのが夢でした。作詞家になるのが夢でした、バンドマンになるのも夢でした。でも、僕にはもう時間が無くなってしまいました。目先の幸せに取り憑かれた結果です。
愛した人に愛されたかった、今もずっとそう思っています。好いた人が、今すぐそこにいます。こちらを見てはくれませんが。

先程も述べましたが、僕は中部圏の人間です。
ちょうどいま、大阪に遊びに来ています。ゴールデンウィークですのでね、同行者はみなさん寝ています。
大阪って凄いですね、想像以上に都会で。僕は大好きです。いずれ住んでみたいと思います。今はホテルの窓から、悪い目で外を眺め、同行者の寝息を聞きながらこれを書いています。
ちなみに昨日は、小学生の頃愛していた親友と遊びました。お互い境遇が違うのですが、彼は僕を肯定してくれました。僕の味方になってくれました、僕は生きていてよかったと思えました。また会いたいな。

中学生の頃は、ずっと死にたがりでした。
本当に本当に、自分が自分であることが信じきれず、この世を去ろうと幾億回考えたことか。早く生まれ変わって、他者の人生を送りたいと、狂うほど思いました。でも、今ではそれが生きる意味だったんだと、縋っていたんだと思います。
高校生になって、少しだけ視野が広がって。
やりたいことをやりたい時にやったり、興味を持ったことに取り組んだり、結構色々やりました。脚本執筆、映像制作、人間関係も広がりました。
死にたくなるほど楽しかったんです。それがそこで終わって、笑って人生を終わらせたいと、心の底から思える高校生活でした。今も縋ってしまうほど、僕はあの頃を愛しています。

大学生になりました。出来ることはぐんと広がって、やりたいこともいくらでもやれるようになりました。今まで「そういうもの」と教えられてきた知識の「そうある理由」について知ることが出来るようになりました。とても清々しい気持ちになれて幸せです。大学に入って良かったと思っています。中学生の頃の自分とは、まるで意見が合わないと思います。あの頃先生達が言っていたように、人生が驚くほど楽しくなってしまったので。

今、大切な人達と出かけられる幸せ。
それを強く噛み締めています。
多分、このまま寝たら何気なく朝が来て、どこかに遊びに行って、何気なく日々が過ぎていってしまいます。
だから、深夜の感情の高揚に任せて、この文章を書いています。
これが遺書になってもいいくらい。
僕は今、とても幸せです。
だから、今死んだっていいんです。

また、ぽつりぽつり、と。

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