見出し画像

【渋谷区観光協会公認】渋谷未来デザイン・長田新子と行く『DIG SHIBUYA』アート×テックツアー

みなさん、こんにちは! 今回ご紹介するのは、渋谷区が共催するカルチャーイベント『DIG SHIBUYA 2024』をディープに巡って体験するとっておきのツアーです!  DIG SHIBUYAは、テクノロジー・カルチャー・エンターテインメントをミックスした最先端のART x TECHイベントで、2024年1月12〜14日の3日間にわたって渋谷の各所で開催されます。アートとテクノロジーに触れながら渋谷を目いっぱい楽しむツアーをナビゲートするのは、渋谷区で先端テクノロジー推進や実装支援を担ってきた一般社団法人渋谷未来デザインの長田新子さん。

一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長 長田新子さん

ここでは、長田さんとイベントの立ち上げを担当した渋谷区産業観光文化部の宮本安芸子さんにツアーの話を聞いていきます。DIG SHIBUYAが誕生した経緯を聞くうちに、テックやアートが好きな方はもちろん、まちづくりに興味がある方にもぴったりのツアーでは?! と感じてきました。それでは、さっそくお二人に話を聞いていきましょう! 時は、2020年のコロナ禍に遡ります。


DIG SHIBUYA 2024
イベント自体は、1/12(金)から14(日)の3日間開催

公園通りをアートで染めよう!

_DIG SHIBUYAは渋谷区と共催です。どんな背景でイベントが立ち上がったのですか?

長田_渋谷は、常に人がたくさんいるイメージがありませんか? 実際、集客に困るまちではなかったと思うんですね。でも、コロナ禍で渋谷に人がいなくなって、行政やまちの人たちの意識が変わりました。時を同じくして、まちづくりに積極的にテクノロジーを使う考え方が出てきて、Web3.0やメタバースで新たな仕組みやサービスが立ち上がりました(※)。渋谷のコロナ禍は、まちづくりとテクノロジーをどう融合させていくか考えた数年間だったと思います。

※よく知られている事例として、2020年5月にオープンした渋谷区公認の都市連動型メタバース『バーチャル渋谷』がある。この取り組みには、長田さんも立ち上げから関わってきた。

宮本_海外のテクノロジー事業者からの要望もありました。渋谷でART x TECHを仕掛けたい、まちにインストールしたいという声が届いていました。

長田_そうですね。実は、海外のアーティストが渋谷に注目していました。それで、コロナ以降はアーティストたちの思いをまちの中で表現していくことが、渋谷の新しい価値をつくる取り組みになると考えました。

_そこからDIG SHIBUYAに繋がっていくのですね。『FriendsWithYou』の参加型アートは、公園通りをジャックして行なうと知ってびっくりしました!

DIG SHIBUYAのメインアーティストは『FriendsWithYou』。マイアミ生まれのサミュエル・アルバート・ボークソンと、キューバのハバナ生まれのアルトゥーロ・サンドバルによるユニット。 (画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

長田_DIG SHIBUYAによる公園通りのジャックは、渋谷区や公園通りと一緒に取り組んでいるから実現したと思います。やっぱり、交通規制するのは難しいんです。まちの人たちやイベントの実行委員だけでは、実現は難しかったかもしれません。今回は、渋谷というまちをさらに開放する第一歩になると思います。

宮本_そうですね。渋谷区とまちの人々や商店会が協力することで実現に向かって進み出しました。道路や公園など公共空間が一体となったDIG SHIBUYAから、渋谷の新たな可能性が開いていくと思います。

渋谷区産業観光文化部長 宮本安芸子さん

_今回のツアー日程が1月12日なので、13日に開催されるFriendsWithYouの参加型アートは任意参加になりますが、ツアー参加者の皆さんにはぜひ宿泊をして参加してほしいです!

宮本_FriendsWithYouの参加型アートは、「幸せな気持ちや愛を世界中に広めること」を目的に行われる『The Happy Dancing Rainbow Alliance』というパフォーマンスです。かなり間近でパレードが見られると思います。ツアー参加者の皆さんには、代々木公園に出現するFriendsWithYouの巨大な雲アートへご案内するので、そちらもぜひ楽しんでください。

FriendsWithYouの作品は世界各国に招聘されており、マイアミのMuseum of Contemporary Artにも収蔵されている。(画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

現代美術家によるアートガイダンスと最先端ART x TECHを一気に見学!

_今回のツアーは、長田さんに公募プログラムのアテンドをしていただきます。主な見どころを教えてください。

​​長田_まずは、コワーキングサロン「SLOTH」でツアーガイダンスを行います。ガイダンスは、DIG SHIBUYAのアート企画を担当した『スタートバーン』の施井泰平さんと『Proof of X』の中田宜明さんに話していただきます。現代美術家としても知られる施井さんと、ブロックチェーンに関する事業を手掛けていてNFTに詳しい中田さんの対話を楽しみましょう。「SLOTH」 2階のギャラリーでは、ファッションデザインの拡張をテーマに活動する実験的学生ラボ『Cultual Lab.』の展示が見られます。

Cultual Lab.
渋谷を拠点に活動の幅を広げている『Cultual Lab.』。ファッション×コミュニケーション、ファッションの拡張をテーマに展示を行っている。(画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

長田_次に公園通りの「渋谷区勤労福祉会館」に移動して、『Academimic』と『Useless Prototyping Studio』の展示を見ていただきます。AcademimicはAIと人の合作でつくられた論文由来の作品を展示します。学術論文の新しい楽しみ方に触れてください。

Academimic
『Academimic』は、科学とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブレーベル。(画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

長田_Useless Prototyping Studioは、量子ブラックホールに関する研究から着想を得たサイエンス×アートの視点でつくられた展示です。人工ブラックホール搭載の蓄音機型デバイス「Black Hole Recorder」を体験型アートで楽しめます。

Useless Prototyping Studio
『Useless Prototyping Studio』は、「一見役に立たないけれど人の心をインスパイアするプロトタイプをつくる」をテーマに活動するデザインスタジオ。(画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

長田_代々木公園で、DIG SHIBUYAのメインプログラム『FriendsWithYou』を見てから、「GALLERY X BY PARCO」に移動します。そこでは、『Proof of X』のブロックチェーンやスマートコントラクトにフォーカスした国内外のアーティスト作品を鑑賞します。

Proof of X
ブロックチェーンを新たなメディウムと捉えて、国内外のアーティスト作品を展示する『Proof of X』。(画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

長田_今回はツアーで体験できるアーティストを紹介しましたが、他にも魅力的なアーティストが参加しています。ぜひ、自由時間や週末に最先端のテクノロジーとアートに触れてください。

ツアー参加者特典は、アーティストトークセッション!

_今回のツアーの目玉は、アーティストや審査員と話ができることです。直に質問をしたり感想を伝えることで、より深くDIG SHIBUYAの世界に没入できそうです。

長田_公募プログラムの見学が終わったら、「Spotify O-EAST」に移動して、『Refraction』のJACKSON kakiさんや、DIG SHIBUYA採択プログラムの選考委員である久納鏡子さんなどによる『SCRAMBLE NIGHT ARTを語る』と題したトークセッションを楽しみましょう。また、「Spotify O-EAST」では、仏教美術とテクノロジーアートを掛け合わせた作品を制作している『サイバー南無南無』の映像パフォーマンスを見ます。渋谷の3D都市データを用いた光の演出を楽しめる予定です。

サイバー南無南無『サイバー南無南無』は、仏教美術とテクノロジーアートの融合を目指すクリエイターグループ。(画像提供:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会)

長田_最後は、ツアー参加者の皆さんと『遊戯苑』のメンバーでMEET UPを行います。『遊戯苑』は、近未来の渋谷に建造された超高層IR施設「¥u-Gi-¥n/遊戯苑」を舞台にしたメタバースプロジェクトで、DIG SHIBUYAには特別企画で参加するアーティスト集団です。遊戯苑メンバーは、現代アートの可能性を広げることを望んでいると言われています。この時間は、DIG SHIBUYAの関係者、アーティストとざっくばらんに話せる機会です。ツアーの感想や興味のあるNFTアートの話など、ART x TECHの最先端にいるメンバーとの会話を楽しんでください。

_今回のツアーは本当にコンテンツが盛りだくさんで、どっぷりとART x TECHに浸れる時間が過ごせそうです!

長田_ツアーはここまでですが、イベント期間中は24〜25時に渋谷駅前のスクランブル交差点で大型スクリーン四面を連動させたムービー作品が上映されます。普段はバラバラの広告が流れているスクリーンなので、一気に映像作品を見る体験は特別な時間になると思います。

渋谷区内の店舗をまわるNFTスタンプラリーも実施されます。全部で40箇所あってツアー内で全てをまわるのは難しそうですが、3日間渋谷に滞在してコンプリートするのはいかがでしょうか。

_最後に、ツアーの参加者へメッセージをお願いします!

宮本_渋谷は、Web3.0やAIなどのテクノロジーとアートやカルチャーが接続してクリエイティブテック産業が生まれつつあると感じています。DIG SHIBUYAでは、ぜひその胎動を感じてください。DIGとは掘り起こすという意味です。ツアー参加者の皆さんは、DIG SHIBUYAでまちをディグって渋谷の魅力にハマってほしいです。

長田_渋谷はカオスなまちというイメージがあると思いますが、そのカオスの中で「渋谷×テクノロジー」「渋谷×アート」「渋谷×エンタメ」という新しい体験ができるのがDIG SHIBUYAです。DIG SHIBUYAを通じて、渋谷のまちの風景や人の流れに変化が生まれる。ツアー参加者の皆さんには、その変化の最初の目撃者になってほしいです。それに、アーティストや企画担当者に会って話を聞くのはとても特別な体験になると思います。作品に込められた思いを聞いた上で鑑賞すれば、きっと、持ち帰るものの大きさも濃さも違ってくるはずです。

左:一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長 長田新子さん 右:渋谷区産業観光文化部長 宮本安芸子さん

長田新子 一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長/(一社)Metaverse Japan代表理事 /(一社)一般社団法人シブヤ・スマートシティ推進機構 理事

AT&T、ノキアにて通信・企業システムの営業、マーケティング及び広報責任者を経て、2007年にレッドブル・ジャパン入社。コミュニケーション統括責任者及びマーケティング本部長(CMO)として10年半、エナジードリンクのカテゴリー確立及びブランド・製品を市場に浸透させるべく従事し2017年に退社。2018年より渋谷未来デザインで都市の多様な可能性をデザインするプロジェクト活動を推進。NEW KIDS(株)代表としてマーケティング・PR関連のアドバイザー、Metaverse Japan代表理事にて業界発展活動、日本ダンススポーツ連盟理事やマーケターキャリア協会理事等でも活動を⾏っている。著書に「アスリート×ブランド 感動と興奮を分かち合うスポーツシーンのつくり方」(宣伝会議/2020年)、渋谷未来デザイン編・著書として「変わり続ける! シブヤ系まちづくり」(工作舎/2021年)を出版

【渋谷区観光協会公認】渋谷未来デザイン・長田新子と行く『DIG SHIBUYA』アート×テックツアー

ツアー:2024年1月12日(金)集合13:30〜19:00解散予定

参加のご応募について/下記リンクよりお申込み下さい

ABOUT TOUR : ツアー詳細

13:30~14:20 ガイダンス/SLOTH屋上(約50分)

​​コワーキングスペースでありながら、集う仲間たちとの出会いによって自分の感性を増幅させるコワーキングサロンにもなる「SLOTH」。日々、様々な人たちが出入りして多様なものごとが起きていく場は、カオスな渋谷をディグるツアーの始まりの場にぴったり! 「SLOTH」では、DIG SHIBUYAのアート企画を担当したスタートバーンの施井泰平さん、『Proof of X』の中田宜明さんがツアーガイダンスを行います。

14:20~14:40 『CULTURE LAB.』見学/SLOTH(約20分)

「SLOTH」はDIG SHIBUYAの展示会場にもなっています。ガイダンスの後は、2階のギャラリーに展示された『CULTURE LAB.』の作品を見学します。

↓徒歩

14:50~15:30 公募プログラム見学/渋谷区立勤労福祉会館(約40分)

「渋谷区立勤労福祉会館」に移動して、DIG SHIBUYAの公募で採択された『Academimic』と『Useless Prototyping Studio』の作品を見学します。普段はなかなか触れることのない論文と量子ブラックホール研究を、ART x TECHからアプローチした作品です。貴重な体験を楽しんでください!

↓徒歩

15:45~16:05 『FriendsWithYou』作品見学/代々木公園(約20分)

代々木公園では、DIG SHIBUYAのメインアーティスト『FriendsWithYou』の巨大アートを見学します。撮影スポットも用意される予定なので、お見逃しなく!

↓徒歩

16:20~16:40 『Proof of X』展覧会見学/渋谷PARCO(約20分)

渋谷PARCOの「GALLERY X BY PARCO」に移動して、『Proof of X』のプログラムを見学します。ブロックチェーン技術が進むにつれて進化してきた「プロフィール画像」に着目した展示を見ていきます。

↓徒歩

17:00~17:50 トークセッション/Spotify O-EAST(約50分)

「Spotify O-EAST」に移動します。ここでは、『Refraction』のJACKSON kakiさん、DIG SHIBUYA採択プログラムの選考委員である久納鏡子さんなどによる『SCRAMBLE NIGHT ARTを語る』と題したトークショーを用意しています。ドリンクと食事を用意するので、休憩をとります。

17:50~18:00 自由時間

18:00~18:15 『サイバー南無南無』作品見学/Spotify O-EAST(約15分)

「Spotify O-EAST」に展示されている『サイバー南無南無』の作品を見学します。今回は、渋谷の3D都市データを使ったプログラムを展開する予定です。テクノロジー×仏教芸術の光の演出を楽しんでください。

18:15~19:00 MEET UP/Spotify O-EAST(約45分)

いよいよ今回のツアーのハイライト! ここで、ツアー参加者の皆さんと『遊戯苑』のメンバーや『シブヤピクセルアート』のtsumichara氏によるMEET UPを行います。スペシャルな時間をご堪能ください!

アートは一人でじっくり見学するのも良いですが、同じ興味関心を持つ人たちと一緒に見学して、いつもと違った視点をもらうのも良いものです。DIG SHIBUYAは、最先端のテクノロジー×アートが一気に集結して、まちぐるみで盛り上げようという取り組みの第一弾。そして、今回のツアーで巡るのは渋谷の文化を象徴する場所ばかりです。渋谷の新たな文化が生まれるイベントにみんなで参加して、わいわいと楽しく渋谷を遊び尽くしましょう! 皆さまのご参加をお待ちしています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?