リスクなんてものはない。
【連載】ナイスぅぅぅ!な気付きと発見_Vol.1
"初心忘るべからず。"
とよく言われますが、最近までしっかりと忘れていた。というお話。
僕は共同経営時代を入れると、自分で仕事をし始めて5年半になります。経営者といっても、めちゃめちゃ稼いで、ギラギラしているような華やかなものでなく、自分がやりたいようにやりたい。からは始まったフリーランスに毛が生えた感じ。
そんなぼくでも、こんな質問をよくされました。
「自分で会社するって、めっちゃリスクじゃない?」
この時、僕は、「リスクなんてないよ!」と即答。
「何をいっているんだ?」という顔をする方もいれば、「相当自信があるんだね」という方もいました。
一般的な起業のリスクにおいて、収入も不安定で、生活できるかわからない。だから、リスクだ!という風に考える方が多い。
この場合の「生活ができる」というのは「今の生活水準を下げずに生活できる」という意味合いで使っている方が多いと思う。
一方で僕の「生活ができる」というのは「生活ができる=生きている」という意味合いで使っていました。
生きていくだけであれば、日本は「天国」のような国。
生活保護もあるし、自己破産もできる。
職を選ばなければバイトもできる。
どんなことがあっても、日本であれば生きていけると思った。
だから、仮に大失敗したとしても、「生きていける」ことが明確なので、僕にとっては起業はリスクがないと胸を張って言っていた。
そんな中、新規事業のチャレンジをするために、
既存事業を整理し、収益を新規事業に投下し、従業員も入れて、公庫や銀行からも融資してもらった。
新規事業の投資、人件費などの固定費が上がる一方で、タイミングが悪く、売上も下がり、会社のお金が体験したことのないスピードで減っていく。
体験したことない経験に恐怖しかなく、なにもできずにただ寝て、ただ起きて毎日を2週間くらい繰り返す。
新規事業を思いついた自分にさえ、「なんで新規事業なんて思いついてしまったんだ」と恨んだし、後悔もした。
新規事業もやめてしまおう。もう逃げたい。そんなことばかり考えていた。
起業して5年。
家族もできて、生活レベルも少しずつよくなってきている。
そんな今の積み上げてきたものが一気になくなるのが怖いし、嫌だと無意識的に思っていた。
そんな弱い自分を見せちゃいけない、そんな風に思っていた
「すべてを失うかもしれない。」
そんな話を会社の仲間や家族に話した。
弱い自分をすべてさらけだして、正直に話した。
「弱さを見せてもいいし、抱え込まなくていい。
もしそうなっても、僕たちは大丈夫だから。」
そんな言葉に救われた。そして、ふと気づいた。
「すべてを失うかもしれない」けど「死ぬわけじゃない」
知らず知らずのうちに、この5年で生活水準を下げることへの抵抗が生まれていて、起業当初の「死なないから大丈夫!」という気持ちを忘れていた。
もちろん、今では家族もいるので、家族にも理解してもらうことは必要。
「リスクなんてない!」
初心に帰った。
ただシンプルにやるだけ!
とても簡単なことなんだけど、この決断ができるまでには”覚悟”が必要だったんだな。
「2026年3月末までにGoogleにバイアウトする。」
いままでは、言っているだけだった。やってるフリだった。
けど、本気で目指すし、達成できると信じているし、もちろん達成する。
ただ、明らかなのは、
「”僕だけ”では達成できない」
ということ。
「自分は何ができて、何ができないか」をしっかり把握して、
「できないことはできない」と胸を張って言い切る。
それが本当の強さだと思った、今日この頃。
熱いメンバーと情熱的に、歩んでいく。
そんなメンバーが増えていくことが今の幸せ。
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