見出し画像

だから、言葉が大切なんだー社会構成主義との出会いー

どーも!ナイス谷中です。
会社で評価面談が終わり、ほっとしています。
入社してずっと面倒を見て下さっていた上司から、最後のフィードバックで、、4年間、本当に恵まれました。ありがとうございます。

いきなりですが、、

あなたにとって、言葉ってなんですか?
私が「言葉」を初めて意識したのは、中学1年の春でした。

言葉との出会い。

初めてのネクタイ。初めての電車通学。初めて入る教室。
自分の名前を探して席に着くと、そこには聖書と讃美歌集が置いてある。
そう。私が通ったのは、私立のミッション系スクールだった。

毎朝、敷地内にある講堂で礼拝が執り行われる。
牧師先生が聖書の一句を紹介し、それにまつわるエピソードを話してくれるのだが、これがなんとも穏やかな声で、つい聞き入ってしまう。

「隣人を自分のように愛しなさい」
「不可能な試練は与えられない」
「求めなさい、そうすれば与えられる」


妄想と現実の狭間を行ったり来たり。
敷地内に響き渡るパイプオルガンの音で目を覚まし、教室に向かうのが日課だった。

はじめに、言葉があった。

初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。

新約聖書「ヨハネによる福音書」より

聖書には、こんな一節が書かれている。
当時のわたしには理解が難しかったが、「神様=言葉?言葉によって世界が作られているの?」と疑問が浮かんできた。

どうやら、言葉は神と同じくらい偉大なものらしい。

天地創造の神と一緒に、初めから存在していたようだ。
(天地創造については旧約聖書:創世記を参照)

言葉によって世界が作られ、もしかしたら自分も言葉で出来ているんじゃないか?なんてことを考えていた。

「言葉ってすげ~!」と思ったが、私の意識や行動は変わらず、、

健やかに育ち中高一貫校を卒業した。

社会構成主義との出会い

経営学科に進学した私は、組織論(主に組織開発)について学ぶ。

組織開発とは、個人の能力を最大化する人材開発とは異なり、人と人との関係性によってチームのパフォーマンスを最大化する学問である。

人との関係性に大きな課題観をもって入学したのでとても興味深かったのだが、特に印象に残っている考え方がある。

言葉によってその人の世界が作られている。
言葉によって世界を認識し、言葉によって媒介される。

こういった考え方は「社会構成主義」と呼ばれ、主に心理学や組織開発、プロセスワークなどの書籍で、たびたび議論されている。

具体的なイメージをもって頂きたいので
有名なフレーズ2点紹介しておく。


Word create world.
ケネス・J・ガーゲン
1957年イェール大学心理学部を卒業、1962年デューク大学心理学部で博士号を取得。ハーバード大学助教授を経て、1967年よりペンシルバニア州スワースモア大学心理学部の助教授、1971年より同教授。現在、同大学Senior Research Professor。社会構成主義の第一人者として数多くの著作を発表。多くの研究者や実践家と対話を重ね、社会構成主義の理論と実践を結集して社会に変化をもたらすために活動を続けている。邦訳に、『関係からはじまる』『あなたへの社会構成主義』『社会構成主義の理論と実践』『もう一つの社会心理学』(以上、ナカニシヤ出版)、『現実はいつも対話から生まれる』『ダイアローグ・マネジメント』(以上、Discover21)、他。

What you say next will change world.
ローゼンバーグ,マーシャル・B.
1934‐2015。NVC(Nonviolent Communication)の提唱者であり、国際的な平和推進組織CNVC(The Center for Nonviolent Communication)の設立者。15冊の著作をもつ他、受賞歴多数。デトロイト近郊で育つ。カール・ロジャーズのもとで研究をおこない、1961年ウィスコンシン大学で臨床心理学の博士号を取得。


まさに、言葉によって世界が創られている!
聖書の言葉は本当だったじゃないか!

言葉によって社会を認識し、己を認識し、人に伝えることができる。
ホモ・サピエンスがここまで生き残ったのは豊かな言葉と抽象的な概念を持ち合わせ、伝える事が出来たからに違いない。

もし言葉が存在しなかったら…?

だから、言葉が大切なんだ。

今、世の中がどう見えているかなんて、人それぞれ。

刺激(他者からのインプット)と自己の経験を照らし合わせ、総合的に判断し、それを言語化することで認識できる。

人が社会、そして自己を認知する上で最も大切な事は「言葉」だと思う。

一般的に社会を認知するというのは、「他者の意図」「傾向」「行動」を知覚し、解釈し、反応を返すという一連の社会的な相互作用の基盤となる認知機能である(Green MF et al:Schizophr Bull,34,1211,2008)とされているが、いずれの要素においても「言葉」を介することで高解像化されているのではないかと、私は考えている。

言葉への興味を加速させるアレ

私が言葉、及び人との関係性に興味を深く持ち始めたのは、國學院大學で組織開発を教えて下さった、サイトウ先生がきっかけでした。本当にありがとうございます。今でもTwitterで全投稿チェックしています!(笑)

その後、いくつかの書籍と出会ってさらに興味が深まっていきます。
どんな仕事でも、言葉を使うので毎回ワクワクなんです。

ついに、コミュニケーションを核に中小企業の経営支援を行う会社を設立しました。

多くの組織で実践しながら、今も学習を続けて居れることは奇跡で、それを許して下さる関係者には感謝しかないです。

これからも、「自分にとって言葉とは?」を深堀していきます。
一杯奢るので、語り合いたいです。赤ちょうちんで。

最後に、自分に最高の刺激をくれた書籍を紹介して終わります。
NVC以外の本は社会人になってから出会った本かな。

それではまたね!
(INTERN BASEのインタビュー準備を終えて、もうシャワー浴びて寝るだけだ~)

社会人5年目にを迎えた感謝をみなさまと共に。
ナイス谷中


NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版
https://amzn.asia/d/iCOpaOp

現実はいつも対話から生まれる

あなたへの社会構成主義


うしろ向きに馬に乗る―「プロセスワーク」の理論と実践

解決のための面接技法[第4版]―ソリューション・フォーカストアプローチの手引き


この1冊ですべてわかる 新版 コーチングの基本

謙虚なコンサルティング――クライアントにとって「本当の支援」とは何か


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?