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読み書き計算、タイピング


GIGAスクールが本格稼働して2年目を迎えますが、市町村格差、学校間格差、担任間格差、様々な格差が生まれてきているのが実感です。
先日、とある校長先生からタブレット端末の活用が進まないとの相談を受けました。
様々な方法はありますが、私がおすすめしたのは文字入力の技能をアップすることでした。我々が仕事をする上でパソコンを使うようになったのはファイルを上書きして使える等の便利さもありますが、書くよりも速いし、簡単に修正できるというのも大きな要因だと考えます。
子どもたちのタイピング能力が上がり、書くよりも速いとなれば使う先生はぐんと増えます。

私は「キーボー島アドベンチャー」という、スズキ教育ソフトが小学校での情報教育用に開発・運営しているタイピング検定サイトを進めています。
このサイトが気に入っているのが30級から始まり、スモールステップで級を上げていくことができるからです。
私がこのサイトに3年生以上のすべての子どものアカウントをとり、運営管理をしています。
管理者には1週間おきに各学級の◯級から◯級までは何人かがメールで届くようになっています。

私はこの結果をコピーし、ワンペーパーにまとめて担任の先生たちに配布します。毎週それを繰り返しています。さすがに担任も他のクラスと差が大きく開くのはよしとしないので頑張ってタイピング能力が上がるようにすき間の時間を使って取り組ませています。
もちろん差があるからといって担任を叱責することはありません。毎週淡々と結果を机の上に置くだけですが、それだけで効果があります。

全員が到達してほしいめやすとしているのは「14~17級」です。担任の先生たちからの聞き取りで、14~17級の能力があると、スムーズに授業中に使えるようになることがわかりました。
ですから、私は結果をまとめる際に、14~17級のところにアンダーラインを引くようにして、そこが到達目標であることを示すようにしているのです。

タイピング能力が上がると、先生たちもタブレットを使って授業を進めやすくなり、タブレットの稼働率も上がります。

基礎学力として、「読み書き計算」が掲げられてきましたが、この頃ではここにタイピング能力も入れて、「読み書き計算、タイピング」と言っています。

ただ、タブレットの稼働率が上がると授業の質も上がるかといえば、それはまた別の話だと思います。

小5「1分間の入力文字数49文字」 タイピングスキル調査


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