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「教室マルトリートメント」(教室で行われる子どもの心を傷つけるような不適切な指導)をなくせば不登校は減る

川上康則先生が出した『教室マルトリートメント』という本が注目されています。
教室マルトリートメントとは「教室で行われる子どもの心を傷つけるような不適切な指導」を指します。

上のWebサイトのタイトルを見てください。
「無自覚にやっている?」とあります。

殴ったり叩いたりすることが体罰になることは不祥事根絶の研修の中で散々行われているので自覚はあります。
しかし、「教室マルトリートメント」は無自覚に行われている場合があります。
例えば、
・威圧的・高圧的な指導をする
・事情を踏まえず頭ごなしに叱る
・忘れ物をしたときに必要以上にダメ出しする
とされています。

校長として、こうしたことを何か文書で先生達に知らせてもそれほど意味が無いと思っています。
なぜならば、「無自覚に」行われているからです。

要するに、自分の指導について「自覚」させる取り組みが必要なのです。

例えば、「事情を踏まえずに頭ごなしに叱る」場面とはどんな場面か、どんな言葉かを職員研修でグループになって話し合わせます。
そして、グループごとにスプレッドシートに「事情を踏まえずに頭ごなしに叱る」場面、そのときの不適切な言葉を入力させていきます。

このようにしていくと、「教室マルトリートメント」とはどのようなものかを具体的にイメージできますし、学校独自の「教室マルトリートメント」の事例集ができあがります。

「教室マルトリートメント」がなくなっていけば、子どもは傷つけられることなく、安心して教室で過ごすことができ、結果的に不登校を減らすことにつながると考えます。

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