小学生の世界
今日はいつもとは違う道を歩いた。
近くに小学校があるらしく、ちょうど下校の時間だった。
同じ制服を着た小学生が元気な声で話しながら帰宅していた。
自分が小学生の時は、赤と黒しかなかったランドセルは、色とりどりになっていた。
そういえば、昨日の夜、伊坂幸太郎さんの逆ソクラテスを読んだなと思い出しながら、歩く。
(小学生がメインの小説)
3年生くらいの男の子4、5人が向かいから歩いてきた。
「○○、持久走何番だった?」
「44位」
「「えぇ、おっそ〜」」
「俺、4位」
「俺、12位」
何だこの会話は。地獄か。今の自分だったら小学生やってけない。なんて考えながらすれ違う。
足の速さや、運動ができるできないが、全ての指標になる小学生。これは、逆ソクラテスでも足の速さで悩む主人公が出てくる。
今考えたら、小学生の世界は単純で、恐ろしいと思った。
素直で、見たままでしか判断しない子供は足が速い、見た目が可愛い、勉強ができる、そんな指標でしか友達を判断しないのだ。
恐ろしい。恐ろしすぎる。
足が遅くて、運動もあまり出来ない私が小学生ならきっと、すごく地味で大人しい子という見方をされるんだろうな。
次にすれ違った集団は恋バナをしていた。
驚きだ。
小学生で彼氏、彼女という関係があって、クラスの中にカップルがいるという事実。
私が小学生の頃からすると考えられない。
「○○と○○付き合った!????」
という叫び声が聞こえてきた。
ありえない。前述の通り小学生で付き合うという関係があることもだが、大声で下校中に叫ばれるということがだ。
他学年の子も同級生の子もたくさん同じ学校の子がいる中で他人に付き合っていることを叫ばれるということが地獄だと思った。
私が当事者なら学校に行けなくなる。怖い。
今も昔も変わらず小学生らしい所もあれば、時代に合わせて少しづつ変わっていくんだなぁと。
驚きと共感と懐かしい気持ちになりながら小学生とすれ違うお話でした。
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