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トリアージの先へ~DMATでの気づき~

こんにちは!
カミ・ラボです😄

先日、DMATの災害訓練に参加してきました。
DMATはDisaster Medical Assistance Teamの頭文字を取った、
災害派遣医療チームになります🚑

全国で災害が起きれば、医師・看護師、そして臨床工学技士を含めた
コメディカルのDMATチームが集結して、被災した方の治療にあたります。

災害が起きた際に最高のパフォーマンスを発揮するには、訓練が必要になってきます。
今回はDMATチームとしてではなく、被災した患者役で訓練に
参加させていただきました✨

日頃は医療従事者の立場にいるので、患者を救う側の気持ちは常に持っていますが、患者側、さらには被災したという状況はなかなか無いので貴重な体験をしました。


トリアージ

自分が医療機関で働いている際に、東日本大震災を経験しました。

地域は関東でしたので、現地の方のような被害はありませんでしたが、
自分の災害に対する考え方が甘かったことを痛感しました。
この時の経験から災害の研究を行うようになりました。

災害と聞いてまず問題になるのは、「トリアージ」だと考えていました。

トリアージとは、災害発生時などに多数の傷病者が発生した場合に、傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めることです。
災害時の医療救護に当たっては、現存する限られた医療スタッフや医薬品等の医療機能を最大限に活用して、可能な限り多数の傷病者の治療にあたることが必要です。

東京都保健医療局

限られた物資を最大限に活かすために、患者を緑・黄・赤・黒
優先順位を決めるのですが、黒と判別されると、被災地の医療レベルでは
救えない患者となるので、選別する医療従事者には、かなりのストレス
なることが考えられます。

また、災害と言う非日常的な環境では冷静な判断が難しい場合があります。

患者役として見えた問題点

トリアージは1つの課題だと思いますが、実はその先にも課題が
あることがわかりました。

トリアージされた患者は、それぞれ色分けされた救護ゾーンに運ばれて処置を受けるのですが、実はここが課題でした。

災害時では病院の機能が普段のように満足のいくものではないので、
運ばれてもすぐに処置が行われないケースもあります。

緑や黄であれば、判断としては生命の危機がないものなのでまだ良いですが、赤であれば迅速な対応が必要になります。

しかし、手術室が開かなければ手術は出来ない、出来たとしても、術後の管理を行う集中治療室が開かなければ手術をしても適切な管理が出来ないので感染症等のリスクを負わせてしまう。

このベッドコントロールがめちゃくちゃ難しいことを理解することができました。

訓練でしたが、医療従事者の方真剣なまなざしでこの課題に取り組んでいました。

おわりに

今回訓練に参加することで、普段見ているもものを別の角度から見ることで新たな発見が見つかりました。
また、皆が注目しない場所にもめちゃくちゃ大事な課題は隠されていることがわかりました。

皆が見えなくなっている課題を探しそれを解決に導く力がこれからの時代で価値を生むと考えています。

皆さんも課題を見つけるためにまずは行動してみてはいかがでしょうか。

それでは、次回またお会いしましょう。バイバイ~👋

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