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「石川佳純 講演会 私の卓球人生を支えたもの」 2023/10/26 岩国市民文化会館

 今日初めて石川佳純さんを生で見た。
 あまり卓球に縁のある生活をしてきたわけではないので、そこまで石川さんについて詳しかったわけではないが、やはり実物を目の当たりにすると美しさに目を疑った。

 最近でいうとユニクロのcmのイメージが記憶に新しい。村上春樹の海辺のカフカを手にして喫茶店で佇む姿からは、卓球をしている際の闘争心剥き出しの彼女からは想像できない清純さを感じる。(決して彼女が卓球をしている際は清純ではないと言いたいのではありません🙇‍♂️


 本日の衣装はディープブルーのワンピースにハイヒールと、大人の女性らしい落ち着いた格好であった。登場から息を呑んだ。

 思いの外卓球を始めたのは遅いらしく、7歳からだそうだ。両親が卓球をされていたこともあり、実家の一階に卓球台を設置するなど家族揃って卓球一筋であることがわかる。

 中学からは大阪の四天王寺へ赴き、更に卓球の腕を磨く石川さん。そこで寮生活をした経験が後の団体戦等、集団行動に役だったそうだ。人生に無駄なことなどない。

 彼女ほど肝っ玉が座っているように見える人でもやはりオリンピックという大舞台では、頭が真っ白になった経験があると知って正直嬉しかった。強いメンタルは後天的に身につけることができると分かったからである。

 
 若い内に才能が開花することで抱える苦悩もあるらしく、二律背反とはこのことかと思った。
 下からくる恐怖である。
 
 

彼女の8つ下の“平野美宇”。


 自らが福原愛を超えたように、下から追い上げてくる才能は自分より格上に向かってぶつかるより怖いことである。

ヒカルの碁(1999-2003)

 思わずヒカルの碁の倉田7段の名言が頭をよぎった。

 カナダでの平野との直接対決も映画を見てるようで心が躍る。

 石川さんがこのように壮絶な23年の卓球人生を送ることができたのはひとえに、周りの人たちの支えがあったからだと彼女は語る。

 母親、妹そしてマネージャーからフィジオまで。彼女のサポーターは私たちの見えない所で彼女と共に闘っていたのだと思うと、石川さんがここまで闘い抜くことができたのがわかる気がする。

 目標へと向かう覚悟とチャレンジする勇気、変化を恐れない心、周りへの感謝そして運。
 この五つの指標が彼女の卓球人生を支えてきた柱である。

 私も仕事や日々の生活に彼女の卓球へ向き合う精神を見習って役立てていきたい。

 ちなみに会場で泣いている赤子がいたのだが、その親子に対するフォローも抜かりなく、卓球の戦績のみならず立派な人格者であることがヒシヒシと伝わってきた。

 今後の彼女の卓球以外での活躍にも期待しております。

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