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顔面神経麻痺を発症しました。第9回:味探しにチャレンジ。


はじめに

皆さん、こんにちは。まさです。
私は、2024年3月28日に突然、顔面神経麻痺を発症しました。
大分、回復はしてきましたが、今現在も完治には至っておりません。

今回は、発症当時を少し振り返ってみたいと思います。
是非、お読み頂ければ幸いです。


味がわからない!

3月28日に突然、顔面神経麻痺を発症し、いろいろな症状が出ました。
その中で、味覚が無くなった事は、かなりのショックでした。

昼食時は、問題なかった味覚が夕食時には「味がわからない!」
本当にビックリしました。
これは、生きるうえで食に対しての楽しみが奪われてしまった。
とても辛い出来事な一つでした。

野菜、カレーは鉄の味?その他の食べ物もほとんどが無味だ。
唯一、おいしく感じた食事は、うどんだ。(出汁が口の中全体に広がり、味が分かった。)
しかし、汁物に野菜が入っていると鉄の味がしてしまう?

食事以外では、チョコレートと果物の味は大丈夫だった。


自暴自棄な発言

私は、この時から、「うどん」を食べることが多くなりました。
しかし、生きていく上でうどんだけとはいかない!
栄養のバランスは必要だ。
味はわからないが、普通の食事を摂ることにした。
妻も「今日は何食べる?」と聞いてくるが、私は「どうせ、味がわからないから何でもいいよ!」と自暴自棄な発言をしていました。

会社での昼食は、おにぎりとインスタントみそ汁だけにしました。
これは、食べ物を箸で口に入れる時に、他の症状で唇が動かないため、食べ物がこぼれてしまう。とても周りに見せられる状況ではない。
よって、「手で食べられる食べ物=おにぎり」となった。
これなら、手で口に突っ込めるという理由だ。

しかし、味覚が無いというのは、本当につまらない。食欲も無くなり、食べる量も減ってしまいます。


味覚を探しにチャレンジ

そんな状況で、1週間も経った頃、いろいろなものを食べる、味探しをしようと外食をすることにしました。

そして、4月4日に中華なら味が濃く、しっかりした味わいがある。味がわかるかもしれない。
その時にチャレンジした初メニューは「やわらかメンのアンカケヤキソバと餃子」だ。

これは、発症前に食べたお気に入りのメニューだ。
いろいろな野菜が入っているが餡かけなので、味がしっかりしている。面も油であがっていて味が濃い。
これなら、もしかしたら味がわかるかも知れない!

しかし、わかりませんでした。(泣)
すべての味覚が無いわけではありませんので、味が口の中全体に広がった時は少し味はしますが、ほぼ味がしない状態です。

発症してから、初めての外食チャレンジは「味覚の無い事を痛感」する結果となりました。

やわらかメンのアンカケヤキソバと餃子



中華に再挑戦

この日から、敢えて外食を増やしました。
いろいろな店で、いろいろな食べ物を食べ歩く、味覚探しをするようになりました。
しかし、味が無いのは寂しいものがあり、外食した時も、うどんを食べる事が増えましたね。

その後、約1ヵ月後、GWの家族キャンプで、突然、味覚が戻りました。
「味がする。もしかして、味覚が戻った!」と実感した時でした。
このキャンプの日から、味覚がもどり、食べる事の楽しさが帰ってきました。

そして、5月24日に最初にチャレンジした中華メニューの「やわらかメンのアンカケヤキソバと餃子」に再度、リベンジした結果。
とても美味しく食することが出来ました。


おわりに

いろいろな症状で、不都合な事が多い時でした。身体的機能は行動でカバー出来る事も多いですが、味覚が無いのはどうにもカバーが出来ません。

この味覚が戻った事により、出掛ける楽しみが増えて、前向きになれたと思います。
食べるという事は、生きる上で体に栄養を与えるにはとても大切な事です。しかし、楽しみも必要です。
それを、改めて実感した体験をしました。
味覚が戻った時のすごくうれしくて、食事の有難みを実感した事は忘れられません。

最後まで、お読み頂きましてありがとうございました。

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