実相寺昭雄

さて、自己紹介にて「映画を専攻している」と書きました。
では、具体的に、いま何を主に研究しているのかというと…


ずばり!タイトルにもあります通り、実相寺昭雄(じっそうじあきお)という映画監督です。
特撮がお好きな方は、この名前にピン!と来られるかもしれません。
というのも、シン・ゴジラ(2016)やシン・ウルトラマン(2022)といった映画の「祖」を作り上げた人物であるからです!

ごく簡単なプロフィール
実相寺昭雄(1937〜2006)

東京府東京市四谷区に生まれ、中国青島に育つ。早稲田大学第二文学部卒業後、ラジオ東京(現在のTBS)に入社。演出家として活動。数々の番組を手掛けるが、その奇抜すぎる手法から局から干される羽目に。そんな折、TBSの先輩であった円谷一(英二の長男)から声をかけられ、特撮の世界へ。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』にて意欲的な作品を発表する。69年、『宵闇せまれば(大島渚脚本)』で映画監督デビュー。『曼荼羅』、『歌麿 夢と知りせば』など、その後も数多の映像作品に取り組み、88年の『帝都物語』が大ヒットを記録。クラシックへの造形も深く、95年にはオペラ演出家として東京藝術大学の教授に就任。2006年、死去。『ユメ十夜 第一夜』が最後の作品となる。

調べれば調べるほど、彼にしか描けない世界が視えてくる、そんな作家だと思っています。
初めての出会いは、『ウルトラマン』なのですが、彼を真剣に論じようと考えたのは、大学時代に『波の盆(1983)』という、倉本聰脚本のテレビドラマを観た時です。ラストシーン、その逆光撮影の美しさたるや…!あれほど美しい「光」を観たのは初めてでした。そこから、研究にのめり込み、一つでも多くの作品を見るため奔走中です。他作品については、長くなりそうなので、また次の機会に。
さいごに、実相寺は、youtube、書籍の中で「特撮」の文脈を伴って語られがちな作家です。しかし、彼はもっと多方面に語られるべき「映像作家」であるとぼくは信じています。この機会にぜひ、ご覧ください。(以下リンク)
https://www.youtube.com/watch?v=E9JMFElhL1w


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