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アレルギー

3ヶ月の勉強で東京都教員採用試験1次試験を合格した私の行った勉強です😊


アレルギーの仕組み

アレルギーは、この動画。
少し難しいので、何度も繰り返し見ました。

エピペンの使用方法

かなりポンコツ養護教諭が出てきます。
ぜひ、こんな人いないでしょ!!と思いながら見てください。

正しくは「食物アレルギー対応マニュアル 東京都」を参照。https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/meal/files/allergy/besshi2.pdf

ポイントは、
①発見者は患者のそばを離れない

②内服薬の効果が出るまでには最低でも30分以上かかるため、すぐにエピペンを打つ!
心肺停止者の応急処置と一緒で、迷ったら重症者としての扱いを。
ただし、本当にその生徒に処方されたものであるかは確認が必要。

③エピペンを打つときは、太ももの付け根と膝の中央部でやや外側に打つ

④エピペンの針が刺さったら、5秒ほど静止

⑤使用済みのエピペンは救急隊にわたす

アレルギー疾患

それぞれの疾患はどういうものか、重症度の判断が、学習のポイントです。

・気管支喘息

・アトピー性皮膚炎

・アレルギー性結膜炎

出典


過去問

問1
アトピー性皮膚炎に関する記述として、「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン 令和元年度改訂」(公益財団法人日本学校保健会 令和2年3月)に照らして最も適切なものは、次の1~4のうちではどれか。

1 湿疹は、顔、首、肘の内側、膝の裏側などによく現れるが、全身に広がることはない。軽症では、皮膚がカサカサと乾燥していることが多く、悪化するとジュクジュクしたり、硬く厚くなったりする。
2 湿疹がない部位は、健康な人と同様のバリア機能が保たれているが、湿疹がある部位は、健康な人の皮膚に比べて皮膚表層の水分量が少なく、また物質が透過しやすくなっている。
3 かゆみを減らすには、適切な治療によって湿疹そのものをよくすることが何より大切であるが、緊急避難的には、かゆみを生じた部位を冷やすことで、ある程度症状を和らげることができる。
4 外用薬を塗布する場合、患部を清潔にした後に外用薬を必要量すりこむようにして、薄く塗る。浸出液が出てジュクジュクしていたり、とびひなどの細菌感染症を起こしている場合は、表面をガーゼや包帯で覆う必要がある。

問2
次の記述は、食物アレルギーに関する事例である。記述中の太字①~④のうち、食物アレルギーの対応に関する記述として適切でないものは、下の1~4のうちのどれか。

小学校5年生の児童Aが、給食の時間に焦った様子で保健室に来室し、「先生、Bさんがお弁当を食べている最中に倒れました。すぐに教室に来てください。」と養護教諭Cに伝えた。養護教諭Cがすぐに教室に向かうと、児童Bは床に横になったままぐったりしていた。児童Bは、小麦が原因となる食物アレルギーと診断されており、給食の代わりに毎日家庭から弁当を持参していた。また、児童Bは、アナフィラキシーショックを起こす可能性があることから、主治医よりアドレナリン自己注射薬を処方されており、ランドセルの中に保管していた。養護教諭Cが、教室にいた学級担任の教諭Dに状況を確認したところ、児童Bがふりかけのかかったご飯を食べ始めた直後に具合が悪くなったことが分かった。養護教諭Cが、ぐったりしている児童Bに「Bさん、わかりますか。」と声をかけると、児童Bは「はい。」とかすれた声で返事をした。養護教諭Cは、学級担任の教諭Dにアドレナリン自己注射薬をランドセルから取り出すよう指示した。養護教諭Cは、児童Bに吐き気や嘔吐がないことを確認した後、児童Bを①仰向けに寝かせて、足の下にかばんを入れて高くした。連絡を受けて教室に駆け付けた副校長Eは、状況確認を行い、養護教諭Cに児童Bへのアドレナリン自己注射薬の注射を指示した。さらに、その場にいた教諭Fに自動体外式除細動器の準備を、教諭Gに時間等の記録を指示した。併せて、副校長Eは、救急車を要請した。養護教諭Cは、教諭Dからアドレナリン自己注射薬を受け取り、ケースから取り出して安全キャップを外した。養護教諭Cは、注射薬の先端を児童Bの②太ももの前外側に垂直になるように③「カチッ」と音がするまで服の上から強く押し付け④音がすると同時に注射薬を抜き取った。養護教諭Cは、注射後に注射針のカバーが使用前より伸びていることを確認した。その後、救急隊員が到着し、児童Bは医療機関に救急搬送された。

1 太字①
2 太字②
3 太字③
4 太字④

問3
アトピー性皮膚炎に関する記述として最も適切なものは、次の1~4のうちではどれか。

1 アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、皮膚炎があるところだけが皮膚表層の水分が少なく、物質が透過しやすいため、少しの刺激でも皮膚炎を生じやすく皮膚炎がなかなか治りにくくなる。

2 アトピー性皮膚炎の児童・生徒は、他の児童・生徒に比べるとアレルギー疾患を合併しやすい。学童期以降では、食物アレルギーを合併していると原因食品の摂取が直接アトピー性皮膚炎の増悪を招く。

3 アトピー性皮膚炎の重症度は、症状の現れている範囲と局所における皮膚炎の状態や程度により評価され、簡便には強い炎症を伴う部位が体表面積の30%以上にみられる場合には重症と分類される。

4 アトピー性皮膚炎の多くは汗による刺激でかゆみが悪化する。体育の授業後など発汗した時には、着替えや汗に対するケアが大切になる。また、ぬれたタオルでの清拭や保冷剤などで皮膚を冷やすことはかゆみを軽減する等の効果がある。

問4
喘息の中発作に関して、「学校のアレルギー疾患に関する取り組みガイドライン」に照らして、ア~エに当てはまるものの組み合わせとして適切なものは1~4の中でどれか。
ぜん鳴 : ア
陥没呼吸 : イ
ウ : 横になれる程度
チアノーゼ : エ

1 ア:軽度 イ:著明 ウ:起座呼吸 エ:あり
2 ア:明らか イ:明らか ウ:下顎呼吸 エ:なし
3 ア:明らか イ:明らか ウ:起座呼吸 エ:なし
4 ア:軽度 イ:著明 ウ:下顎呼吸 エ:あり

問5
次のア~ウについて、気管支喘息の発作への対応についての記述として適切なものには◯、不適切なものには×を記入せよ。

ア  大発作は入院加療を要する発作レベルである。直ちに急性発作治療薬の吸入や内服を行い、救急搬送を行う。発作時は必ず臥位を保持して腹式呼吸や排痰を行いながら医療機関搬送を待つ。

イ 中発作がおきた場合、腹式呼吸を行い、痰が出るまで急性発作治療薬の使用をしない。場合によっては入院加療を要する可能性がある発作レベルであるため、保護者に連絡を取り迎えに来てもらう。

ウ 小発作は学校で経過観察をしてよい唯一の発作レベルである。運動を避け、坐位にて安静にし、ゆっくりと腹式呼吸をする。痰が出るようであれば、水を飲んで痰を吐き出しやすくするなどの対応をとる。

問6
次の事例中の[ア]に当てはまるものをX~Zから、[イ]に当てはまるものを①~③のうちから選べ。

小学校に勤務する養護教諭は、昼食後の休憩時間中に、廊下でうずくまっている児童を発見した。養護教諭が、児童に「どうしたの。」と声を掛けたところ、児童は顔をゆがめながら「食事をしてから、すごく息が苦しい。」と答えた。養護教諭は、その児童は食物アレルギー及びアナフィラキシーの既往があり、アドレナリン自己注射製剤を処方されてるBであることに気付くと共に、喘鳴も聞いた。Bの横には、心配そうな様子で見守る児童cがいた。また、一番近い教室には、D教諭がいた。
養護教諭は、食物アレルギーの発症の疑いがあると考えた。そこで、[ア]
そして、養護教諭は、Bに対して、当該児童に処方されている自己注射製剤を打った。養護教諭は、自己注射製剤を打った後、[イ]

X 養護教諭は、Bの症状は発見した時点で緊急性が高いと判断し、自己注射製剤の必要であると考え、男児CにD教諭をこの場所に呼ぶよう伝え、駆けつけたDに保健室から男児Bの自己注射製剤を持ってきてもらった。

Y 養護教諭は、Bの症状は発見した時点で緊急性が低いと判断し、念のため自己注射製剤を準備しておく必要であると考え、男児CにBの側を離れないよう伝え、保健室に自己注射製剤を取りに行った。

Z 養護教諭は、Bの症状は発見した時点で緊急性が高いと判断し、複数の教職員での対応が必要であると考え、男児Bに「担任に知らせてくるね」と声をかけ、担任を呼びに行った後、保健室に自己注射製剤を取りに行った。

①男児Bの症状が落ち着いたので、後ほど保護者に学校から電話を掛けることをBに伝え、そのまま下校させた。

②男児Bの症状が悪化することがないかを放課後まで保健室で様子を見たが、悪化することはなかったので、家で安静にしてもらうために、保護者に迎えに来てもらった。

③医療機関への受診が必要であると判断し、管理職への報告や相談を行うとともに、救急車の要請と保護者への連絡を依頼した。

問7
アレルギーに関する記述として適切なものはどれか。
1 Ⅰ型アレルギーは、組織中の肥満細胞又は血液中の好塩基球に固着したIgE抗体と外来の抗原が反応することにより遊離される化学伝達物質によって起こる。
2 Ⅱ型アレルギーは、抗原によって活性化されたTリンパ球による反応であり、サイトカインの産生及び放出により炎症を起こす。
3 Ⅲ型アレルギーは、細胞表面の抗原と抗体との反応に補体が加わった反応であり、細胞膜が破壊されて細胞融解が起こる。
4 Ⅳ型アレルギーは、体液中の抗原と抗体との反応でできた抗原抗体複合物に補体が加わった反応であり、複合物が沈着した局所の融解や壊死を引き起こす。

【解答/解説】
問1
答えは、3。消去法で解く問題。
1:湿疹が「全身に広がることはない」は間違い
2:湿疹がない部位は、「健康な人と同様のバリア機能が保たれている」が間違い。
4:外用薬を必要量「すりこむように」して、薄く塗るは、間違い。すりこまず、薄く塗り伸ばす。

問2
答えは、4。
エピペンの使い方がわかれば解ける問題。
解けなかった人は、動画をもう一度見てください。

問3
答えは、4。
1:アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、「全体的に」皮膚表層の水分が少なく、物質が透過しやすい。
2:食物アレルギーを合併していると原因食品の摂取が「間接的に」アトピー性皮膚炎の増悪を招く。
3:強い炎症を伴う部位が体表面積の30%以上にみられる場合には「最重症」

問4
答えは、3。
中発作では、起座呼吸はあるが、チアノーゼがないことがわかれば解ける。
ちなみに、下顎呼吸は死戦期呼吸であり、これが出ていた場合は呼吸なしと判断し、対応しなければならない。

問5
答えは、ア:× イ:× ウ:◯
ア 「発作時は必ず臥位を保持」は間違い。意識があれば、起坐位がよい。
イ 急性発作治療薬の使用は優先して行う。

問6
答えは、Xと③。
呼吸苦と喘鳴があるというのは、緊急性を要する。応急処置の原則として、養護教諭は患者の側を離れず、周りの人を呼ぶようにする。
また、エピペンを使用後は必ず受診をする。

問7
答えは、1。
2はⅣ型アレルギー、3はⅡ型アレルギー、4はⅢ型アレルギー。
わからなかった人は、アレルギーの仕組み動画を再度チェックしてください。

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以上。
数年ほど前ほどアレルギー疾患の問題は少ないが、花粉症が国民病とまで言われる時代となっているため、仕組みを理解することは必ず役立つと思います!

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