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選挙期間の報道を見ていて思うこと


今回の東京都知事選挙には56人の方が立候補していて、立候補者が貼り出されるポスター掲示板の数は、約1万4000カ所に設置されていると言われている。

資金がなく、後ろ盾のない立候補者の選挙期間の大きなハードルは、ポスター貼り要員を集めること。
投票所の前に貼り出されるポスターを見て候補者を決める方も多い中、ここに貼り出されないことには、有権者の選択肢に入ることすら困難だ。

私が立候補した足立区議選でもポスター掲示板は616ヶ所で、これを貼るのにたくさんの人の手を借りた。選挙運動には、街宣活動で配布するためのビラ1枚1枚に証紙というシールを付けなければならず、街宣活動や街宣車を動かして周知に結びつけるのにもたくさんも人の手が必要となる。
ほとんどの大人が家事や仕事に忙しい中、この要員を確保することが、まず困難なのだ。

そんな状況で、選挙期間中にTVや大手メディアで特定の候補者だけ、顔写真が映し出されていることに、私は超違和感を感じている。

都知事選挙に立候補するには300万円もの供託金が必要で、一定票をとらなければこのお金は没収される。

それなのにテレビや大手メディアで映し出されるのは、なぜかいつもこの4名のみで、あとはポスター問題で騒がせている候補者の話題が上がるだけ。(写真引用:読売新聞)


今チャットgptに聞いてみたら、TVの視聴率1%の番組で、関東地区では推計約40.5万人、全国では推計約118.5万人にリーチしているらしい。

しかも、もともと政党に所属していたり、後ろ盾や知名度があるこの4名のみの顔写真が、テレビや大手メディアに出まくっていることついて、私はどうしても他人事とは思えず、憤りを隠せない。

イチ庶民が、一人の人間が、立候補するということが、どれだけのリスクを背負って、覚悟をもって挑戦していると思ってるんだろう?
偏向報道している大手メディアには、そんな人たちの挑戦は関係ないのかもしれない。

泡沫候補と個人が思うのは勝手。
誰を推そうが個人の自由。

でもTVや大手メディアが泡沫候補と決めたり、特定の人物のみを映し出していて(事実上推していて)、公平を保っていると言えるのだろうか。

そんなことしてたら、
お金持ってる人、地盤がある人、知名度がある人、政党に入ってる人、大企業や大きな組織とパイプがある人、テレビや大手メディアに都合のいい人しか立候補できないし、そういう人たちしか当選できない社会から抜け出すことはできないと感じる。

ちなみに、このような偏向報道は、悲しいかな
法律的には全く問題ないらしい。

**下記引用
放送法に定められた「政治的に公平であること」は,あくまで「倫理規範」であり,行政指導や処分の根拠にならないとしたうえで,そこで求められる公平性は,候補者に同じ時間を与えるような「量的公平」ではなく,各局が自主的に基準を判断する「質的公平」だとしている。

引用:NHK放送文化研究所ホームページ内
"選挙報道は量的公平でなく質的公平を"BPO放送倫理検証委員会が「意見」より

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例え、法律的に合法の範囲内であったとしても、私はどうしても納得することができない。


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