カスタマージャーニーマップ、ご利用は定量調査もセットで
この記事や、マーケティングやプロダクト企画にかかわる方に向けて書いています。
カスタマージャーニーマップを描いて、カスタマーへの導線やどの媒体で、何を伝えるか、体験させるかを設計した事がある方もいらっしゃると思います。たとえば、下記のようなものです。
*本画像は、下記リンクより引用しておりますが、下記記事の内容そのものは、本note記事の内容を直接supportするものはありません。
*なお、カスタマーのファネルには、AIDMA、AISASほか、多様な分解の仕方があり、今回は一例として、awareness(商品やサービスを知っているか)→consideration(買ってみよう/使ってみようと検討しているか)→conversion(購入や利用開始)のファネルを使っています。ファネルの分解は、概念的に分類しだすと細かくなりますが、定量調査と合わせて解釈することを考えると、利用・購入まででは3段階がおすすめです。(購入以降も入れるとより多くなります)
今回のnoteのポイントとして注意喚起したい点は、カスタマージャーとそれに対する施策の設計は、マーケターの妄想だけに基づいたものになりがちという点です。
当然ですが、カスタマーは、マーケター側が描いたジャーニーマップを参照してジャーニーを送っているわけではないので、描かれたジャーニーマップのユーザーとの接点(タッチポイント)とそのカスタマーのファネルが対応しないケースもあります。
例:considerationやconversionに置かれがちな、AmazonなどのECサイトというタッチポイントは、あるカスタマーにとっては初めてそのブランドを知る(=awareness)の場になっている等
マーケターの妄想に留まるのではなく、確かなプラン策定や施策実行後の検証を行うには、消費者定量調査や組み合わせるのが必須と考えています。が、これまでの経験から、定量調査を上手くこのジャーニーマップと重ねて活用出来ていないケースが散見されます。
どう使うか、たとえば
①「商品の購入検討時に、見た情報を複数回答してください。企業のwebsite、SNS、量販店 ,,,,,,」(considerationの質問例)という質問を定量調査で聞いておき、
②それをブランド(自社 vs 競合数社)ごと x タッチポイントごとでクロス集計して、そのスコアの差を出し
③施策実行のコストを出して、②と③をあわせて、(厳密ではなく仮想的ですが)ROIを測る
といった方法が考えられます。シンプルですが、効果検証としては十分有用です。
なお、定量調査については、解釈や質問設計について、注意すべき点があり、また定量調査そのものについては、次回noteで書いていこうと思います。
皆様の「スキ」がはげみになりますので、よかったらぜひ「スキ」をお願いします。
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