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詩「夏の音色」

じりじりとアスファルトを焦がす熱射
幾多の子供達と無数の蝉の協奏
夏の陽(ひ)よ一日でも早く沈めと願う

盆に集まるは一期一会の笑顔
ご先祖様もきっと隅から見つめている
誰からともなく 
来年も暑いでしょうからと惜別の言葉を交わす

夏の終焉 
しばらくあつく語りかけられることは無い
涼風吹くがつめたくもむなしく
「また来年。帰って来い」誰かがささやいた

【了】

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