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学校で習うお金の勉強って?

こんにちは。KAKOです。
中学校で家庭科の教員をしているnote初心者です。

今まで学校で勉強することがほとんどなかった「お金の授業」。
今の中学校家庭科の消費分野の学習は、かなり役立ちます。

そもそも、ヒトの幸せと最も関わりが大きい「お金」について、
親以外に教えてもらう場がないのは、とても不幸だと思うのです。

なぜって、見えにくいお金がたくさん登場して、
自分がいくら使ったかを把握できない大人が増えてしまったから。

クレジットカードの支払い明細を見て、驚いた経験はありませんか??


現金で支払うのがほとんどだった昔と比べて、
電子マネー、スマホ決済、デビットカード、クレジットカードと、
支払い方法が増えました。

現金は一目瞭然。
「使えばなくなる」という見えるお金としてわかりやすいものでした。

支払い方法がいろいろな形をとるようになり便利になった分、
気をつけて買い物をしないと、お金で苦労する人生を歩みます。

ヒトの幸せとお金は切っても切れない関係です。

では、お金に振り回されないためにはどうしたらいいのでしょう?
コツを一緒に考えていきましょう!


収入に応じてお金をつかう

昔も今も変わらないシンプルな原則です。
しかし、とてもやっかいなものがクレジットカード。

クレジットカードのしくみは、支払いが1~2か月後になるというもの。
このため、自分の想定以上の買い物をしてしまうという構図が生まれます。

例えば、私が今日クレジットカードで洋服を買ったとします。
私は今日洋服を家に持ち帰ることができますし、
明日仕事に着ていくこともできます。

しかし、私の預金から洋服の代金を支払う時期は翌月になります。

ここにお店と私ともう一人の登場人物が現れます。
それがクレジット会社です。
クレジット会社が私に代わり、お店に代金を支払ってくれるのです。

つまり、私は1か月間クレジット会社に
「借金」をしているわけです。

これが、三者間取引というクレジットカードのしくみです。


では、どうしたらいいのか…

支出を見える化する⇒記録をするのです。

「買い物をしたときが支出したとき」と心得て記録をすると
いくらつかったかが見え、預金残高と比較して買い物ができるので安心です。

授業でこの話をすると、
「いまのうちから、おこづかい帳をつけるようにします」
なんていう意見がでて、とてもうれしくなります。


自分の価値観を知る

お金のつかい方にはその人の価値観が表れます。
自分は何を大切に思い、何にお金を費やすのか、
人それぞれ違います。

正解はないし、人生とともに変化するのが価値観の本質。

私は、この変化する価値観を大切にしたいと思っています。

始めは、生まれた環境や親の価値観が影響するけれど、
いろんな経験を積み重ねて、親とは違う自分の価値観を確立していくのだと。
それが、生きる自信にもなるのかなと思います。


お金を使う視点から見ると、買い物は投票と言われます。
多くの商品を買ってもらったお店や企業は繁盛し、
逆に全く選んでもらえなかった場合は、
もしかしたら倒産してしまうかもしれません。

どんなに少額の買い物でも、
私たちの消費行動は市場に影響を与えているという意味です。

この社会的視点からの買い物が、
お金に振り回されないコツだと思うのです。

応援したい企業、好きなブランドなど、
自分がお金をつかうことで、その会社がどうなるのかな?
という視点をもつことが大切なのです。

もっというと、どうせチョコレートを買うのなら
フェアトレードのもので誰かを救えるんじゃないかとか、
エシカルなものを買うことで、ゴミを減らせるんじゃないかとか。

そんなお金の使い方があることを学ぶと、
誰かを幸せにすることもできるし、自分も幸せになれる。

単に金額だけに振り回されるのではなく、
買い物の主導権は私たち消費者にあります。

選んだ商品とそれ以上の+αの価値を感じられたら、
お金との付き合い方が豊かになるのではないかと思います。


食を通したお金の使い方

毎日必要な食事には、さまざまな食材を使います。
それこそ、選択の連続です。

世の中には多くの食材があって、
同じものでも価格がちがって、
生産地も生産方法もちがいます。

働いて得た大切な収入の中で毎日必要となる食費。

毎日食材ごとにその先を考えて購入するなんてことは難しいですが、
子どもの頃に体験したことは自然と身に付くものです。

食を学ぶことは、お金を学ぶことにもつながるのです。

子どもの可能性を広げてくれる食の魅力を
これからも追及していきます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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