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『僕の姉ちゃん』を読んで

好きな言葉は「お土産」
女の子の本気度をみるのはデートの時の指の毛のケア

なんていうユニークなような
でも芯をついているような
姉ちゃんがおもしろくて好き。


一番すきなのは、
弟に「姉ちゃんって男に尽くすタイプじゃなさそうだよね。」
って言われた時の姉ちゃんの返し。
「弟よ、わたしが生まれたその日に両親は、
”この子が男に尽くす女になりますように”
って願ったとおもうかね?」ってやつ。

そんなわけない!と思ったね。
絶対そんなわけないって。

本人がやりたいことをやって、いきいきと幸せに、
そしてできるだけ笑って生きてほしいって、
願いはそれだけじゃないかって。


だとするなら今悩んでるような
安定した仕事を手放していいんだろうか。とか
しんどい思いしながらも今の仕事を続けたほうがいいのか。とか
周りは結婚して家庭をもっている人が多いのに
このまんまでいいんだろうか。とか

そんなあらゆるものは
別に求められているものじゃなくて、
自分で自分に課している枷なんだと思った。

大事なことのように思ってても、
大事なことって本当はもっとシンプルで
身近にあるものなんじゃないかと。

当たり前すぎて気づかないだけで
本当はもうすでにもっているものなんじゃないかと。


今の自分の人生をしょうもないとか、
こんな自分なんて、とか思いがちだけど、

生まれて生きてるだけですでにハナマルなのである。

そこからちょっと自分を好きになりたいから、とか
身近な人に親切にしたいから、とか
困っている人を助けたいから、とか

そんな理由でプラスになにかしていけたら
それでいいんじゃないかな。

あと忘れたくないのは、
しょうもない自分でも、
好きだと大切だと思ってくれている人は
案外たくさんいるということ。


いろいろ考えすぎてマイナス思考になって
動けなかったり落ち込んだりすることが
多くある自分にとって、姉ちゃんの教えてくれる
”シンプルだけど大切なこと”
は、胸にちゃんとおいて生きていきたい。

そしてできるだけ笑っていたいな。

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