『ハイキュー!!』烏野高校キャラクター名考察①1年生編 (全3回)

漫画が完結した今、とても今更感があるものの、
『ハイキュー!!』に登場する烏野高校の各キャラの名前と性格、
チーム内での位置(役割)、そこから見えてくる各キャラとの対比などを考えていきたいと思う。
※以下、個人的主観も含むので注意願います。当方単行本勢。別媒体による作者コメントや一般読者の考察などは一切未読です。


①日向翔陽(ひなたしょうよう)
日向=明るく太陽のような性格、人を和ませる温かさがある。
太陽(ボール・高いところ)に向かって飛ぶ、羽ばたく。
日向翔陽そのものがチームの太陽的存在であり皆を照らす光である。
しかし実際の太陽は全てを燃やす、その熱さゆえに近づけない。
日向のバレーに対する純粋で素直でまっすぐな心、向上心は太陽のように熱く、親しみを感じると同時に恐怖感も与える。
また、昇った日は夜になれば落ちる事から、再び昇る為に昇るまで努力をする。

②影山飛雄(かげやまとびお)
日(日向)と対になる影、日があってこその影。
過去の過ちから心に影を持ち、それが自分の中で山となっている。
また中学時代の先輩・及川を筆頭に他強豪チームのプレイヤー(山)等、
自身と他人のそれら山を己が飛び越えようとすると同時に、
セッターとしてチームメイトにも飛び越えさせようとする男。
バレーに対する信念やプライド(山)は他の誰よりも一番高い。

③月島蛍(つきしまけい)
月=夜の静けさ、闇がある。明るく陽気な日(日向)の真逆。
日が沈んだ後(日のスパイカーによる攻撃後)に昇るのは
月(ブロック)であり、太陽(ボール)を反射して(受けて)輝くのも
また月(ブロック)である。
蛍の寿命(短い)=ただの部活動(短い)において
兄の過去から一生懸命努力をする事は無駄だと思っていたが、
次第にプレーをする意義と楽しさを見出し、月と蛍のように光を放つ為飛ぶ。
また、一瞬の輝き(ここぞという時のブロックや後ろのメンバーにコースを伝える)の為に、チーム(島)の為に、倍以上の時間(粘り強いブロック)を要する事も、成虫期間が短い蛍に通ずるところでもある。

④山口忠(やまぐちただし)
「忠」の意味はまごころ、まじめ、まごころを尽くして仕える事。
小学生の頃から月島を慕うツッキー信者。とても忠。
しかし時には月島を諫める事もあり。友としてとても忠。
チーム内での自分の力量と役割を理解し実行しようとする。
自分に対してもチームに対しとても忠。
その結果チームに貢献するジャンプフローターサーバーに。
苗字に関して無理やりこじつけると、
1.月島にとって山(問題)を超える為の口(助言、諫め)を放った、
 入口(きっかけ)になった人物。
2.山(己の実力)に対し自身の努力で道(突破口)を切り開いた人物。

※一年生マネージャー・谷地仁花については次回にて言及する。


以上1年生について書いたが、私の考察にはこじつけな部分も多々あると思われる。
日向と影山、更に月島が対比関係にある事は漢字を見ての通りであり、
実際作中でも谷地が「太陽VS月」と明言しているシーンもあり、
この三人の関係は今更言うまでもない事だと思うが、
日・影・月だけでなく、名前の一文字一文字にまでもし意味が込められているのではないかと仮定した時、このような考え方もできるのではないだろうか。
多少オーバーな考え方でも、いち読者の勝手な想像であっても、
より深く掘り下げ深読みする事で更に作品を楽しむ事ができるのではないだろうか。

また、烏野高校の横断幕にもあるように、本作で一番重要なワード「飛ぶ」について、
日向と影山の二人の名前には「翔」「飛」という漢字が入っているが、
三人の関係性を考えた時、よくよく考えてみれば蛍もまた飛ぶ生き物だったと気付き、(普段私はツッキーと呼んでいるので全く気に留めていなかったw)
「落ちた強豪、飛べない烏」と呼ばれる烏野高校に入部した三人の名前に共通して「飛ぶ」意味合いが込められているという事は、
作者の意図的な名前設定だと考えて間違いないだろう。


そして今回私は月島の名前の意味と存在・役割を改めて理解した時、
烏野高校というバレーボールチームにおいてある設定がなされている事に気がついた。
何故今まで気づかなかったのか、自分でも甚だ疑問である。大馬鹿者である。
それについては次回二年生、三年生全員の名前考察を行った後に言及しようと思う。

考察②に続く

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