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高齢者もみんな違います。

スーパーやコンビニで『チョコミント』のアイスを見つけたら、買ってしまうミント大好きはしです。

アイスを食べて、スースーしてます。

今日は仕事中、患者さんの言葉から、自分を振り返ってみようと思った話です。

☆☆☆

90代の男性の処置をしていました。
いつもおひとりで、病院にいらっしゃいます。
娘さんと暮らしていますが、娘さんは仕事があるので、日中、ひとりで家のことをしていると話していました。

「長生きしてもいいことない。友達みんな、あちらに逝ってしまった。
毎日刺激がないんだ。つまらんよ。」と。

生活に刺激がないと話されるので、
趣味や好きなことについて尋ねると、とても饒舌に、写真とカメラの話をしてくださいました。

そうなると止まりません。
「ライカのカメラは・・・・」「写真で個展を開いたときには・・・」
趣味の域を超えるほどの経験をお持ちの方でした。
でも、趣味を披露する場がないのでしょうね。
若い時の様に、写真を撮りにすぐさま出かけられない。
そんなお話をしていました。

いろいろ話していると、不満をもらしはじめました。

「町の健康教室みたいなところに行ったらいいって、役所の人が言うから行ってきたけど、馬鹿にしてるね。
幼稚園児みたいな体操をさせるのさ。イヤになった。
認知症の検査もさせられたから、逆に検査員に引き算をやらせてみた。
俺の方が計算できたね。もう行かないね」と。

このお話を聞いたときに、正直「ドキっ」と、しました。
私自身、高齢者の方の尊厳について意識できているだろうかと。

健康教室の内容は見ていないし、この方のお話だけなので、実際の内容はわかりません。

きっと、企画を立てた方は、いろんな要素を考えて体操を取り入れたんだと思います。
この方だけが、「馬鹿にしている」と思っただけで、楽しんだ方も、いらしたかもしれません。

高齢者もさまざま
90代と言っても、ひとりでしっかり歩ける方もいれば、車椅子を使う人、杖が必要な人とそれぞれ違います。

健康状態も経済状態も、人によって違います。

趣味がある人、ない人。
家族と一緒に住んでいる、ひとり暮らしなどなど、あげるとキリがないくらい、みんな違います。

これからは、外出の機会や他者とのコミュニケーションの場など、
どんどん多様化してくると思います。
いずれ、自分も高齢者と呼ばれる日がきます。

高齢者の尊厳を守ることを第一に考えなければならないこと、そして、
高齢者も多様化しているとあらためて思いました。

この方みたいに、こんな体操やってられるかといえるくらい、
私も体力を維持できるように、自己管理・体調管理していこうと思ったのでした。



挨拶文を楽しもう!|蒼 広樹(あお ひろき)@挨拶文を 楽しもう (note.com)

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