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感覚派と理論派のコラボが産み出した癒し

55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第99弾!

「cure jazz」 UA×菊池成孔

2006年発売

当時この二人がアルバムを出すというNEWSを聞いた時、滅茶苦茶驚いたのと同時に、どんなアルバムになるのか興味深々だったのを思い出します。

蓋を開けてみたらスタンダード・ジャズアルバムで再び驚きました。

UAと言えばもう何も説明の要らない、感覚や感情で独自の世界観を作り上げて来た野生児系ボーカリスト。

一方菊池成孔は、音楽理論に詳しくSAX吹きであり、文筆家でもある理論派。

全くミスマッチな感じがするのですが、意外や意外ベストマッチでした。

二人で共作した数曲を除いて総てジャズのスタンダードのカバーですが、そりゃ才人二人なので、在り来たりのアレンジではないです。

タイトルが(癒しのジャズ)と言う位ですから、全体的に静かで荘厳。

音数も極力削られて、UAの怪しくもたゆたう様な歌を活かしたアレンジとなっています。

曲はジャズなんだけど、完全に二人の世界観に再構築しています。

一回だけのコラボは勿体ない位です(LIVEは再結成してやったみたいですが)。

皆様には唯一の激しめの曲である(チュニジアの夜)を。


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