見出し画像

映画製作の雰囲気、大好きです。

韓国ドラマにハマっている私ですが、言わずもがな映画も大好きである。

会社を経営しながら映画に出資する機会があって、最初は見学に伺ったのに、すっかりハマってしまい、プロデューサーをやるまでになっていた。

そのうち、周りに映画監督や古参俳優さんと繋がり、シナリオから映画を作るとい言う事を僅かながら勉強して、映画製作に関わるようになる。

シナリオを作り、プロットを起こして、制作部門がシーンを割って台本に合わせて香盤表を作る訳だが、その前にロケハン行って撮影場所決めて、撮影許可を取ったり、道路使用許可取ったりと大声 忙し。

映画製作には、作業ごとに別れていて、撮影部、制作部、録音音声部、照明部、美術部、車両部、衣装部、メイク部、警備部などと手分けして協力してやっている。どの班ひとつ欠かす事ができない。

香盤表を設定すると、これらの班が香盤表に合わせ、シーン事に必要なモノや人材を出して調整しているが、俳優さんだけが、殆どはその時間を空けてスケジュール合わせてもらうが、スケジュールが合わないと、キャンセルする人や、酷いと別日に撮影を依頼する人など様々だ。

なので、キャスティングが難しい。最初は監督や脚本家、プロデューサーが映画のイメージに合った役者さんをリストアップして、片っ端から役者さんのプロダクションに電話掛けてシナリオを送る。

役者さんの殆どは引き受けてくれるが、スケジュールが合わなく断念という事も多々ある。

その後日程どおり、殆ど夜明け前に集合してロケバスやカメラや照明など貨物車を引き連れて撮影現場を順番通り回る。

イメージ

絶対、手抜きや妥協をしたく無かった為に、終始撮影には立ち会ったが、一週間もすると、寝不足で倒れそうになる。

そこで、撮休と言うのがある。皆んな疲れていると失敗したり、雑になったりするので、体力の温存を測る意味でもリフレッシュが大切である。

体調管理を考えたスケジュールを組んで、スタッフ一人も欠かす事なく、完璧な映画製作をするのが重要。

クランクインの時に重要スタッフを皆んなの前で挨拶するのだけど、プロデューサーとして紹介され、皆んな覚えてくれていたけど、私は覚え切れない事が多く、一週間ほど経ってようやく覚えたものだ。それまでは、照明さんをカメラマンと間違えて話し掛けたり、失敗ばかり。

あと、演者さんの演技について、少し気に入らなかったので、撮影をストップして変更を監督に申し入れたら、監督もこだわりのある人が多いので、OK出したシーンに再テイクをするのを拒んだけど、皆んなの意見を聞いて撮り直したりする事もあったりした。

撮影の進行指示をして行くのは助監督で、常に大声で指揮してる為、クランクアップの頃にはガラガラ声になっている。

色んな事があってクランクアップした時は、言葉にできない達成感になる。たまには涙が出る事もある。

クランクアップしてからが大変だ。そう編集作業。各班はバラシ(解散)たので、撮り直しは出来ない。同じ場所で違うシーンを演者が着替えたり、髭生やしたりして撮っていたりするので、間違えないようにカチンコで編集点を分かるようにしてある。

それを探して繋いでいく。
アフレコや、効果音、エフェクトや色味調整など、他はクリエイターの腕に掛かっている。

それをキャプションごとに確認する作業も大変。やる事いっぱいだ。

あと大変なのがエンドロール。
これがなかなか気付かない間違いがある。エンドロールに載っている本人から苦情が良くあるものだ。良くあるのが、誤字脱字。それと、俳優の順番やフォントの大きさ。

俳優によっては強いクレームを言ってくる者もいる。アイツより俺の方が芸歴が長いからアイツより前にスクロールして大きいフォントで、と無理を言う。役柄で書いているので芸歴は関係ない。

そして編集ソフトから書き出し、完パケ(完成パッケージ)状態で、関係者を集めて仮試写会をやる。仮試写会で皆んなの意見を聞き、タイムとシーンの場面で音が小さかった、とか、あのシーンは要らないのではないか?とか意見が飛び交う。

再編集して本試写会を大々的にやる。
一般人も抽選を事前でするほど。
もうその時には予告編も出していて、プロモーションにもお金が掛かっている。

こうして出来た映画こそ、自分たちで製作した映画だとジワジワ実感が湧いて涙が出るほど。あのシーンは大変だったとか、シーンごとに思い出があって、私を含め、多分製作に携わった人は映画の見る角度が違っていると思う。あの感動は作った者しかわからないと思う。

そんな事もあって、私は韓国の国際映画祭のレッドカーペットも歩いた事もある。Yahooニュースより(一番右の金髪)

韓国のテレビニュースにて


これからも機会があれば映画製作に関わって行こうと思っている。


秋山呂玖

#創作大賞2024 #エッセイ部門

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?