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怪談「消えぬ追跡者」と最近のAIのホラー創作に規制が一段と厳しい件。

怪談「消えぬ追跡者
その男、名前を中村というが、彼には奇妙な趣味があった。

夜な夜な、心霊スポットと呼ばれる場所に出向き、そこに現れるという幽霊を探し出しては、その存在を確認しようとするのだ。

だが、彼の目的はただの肝試しではなかった。

中村は、幽霊を「追いかける」ことに異様な興奮を覚えていた。

ある晩、中村は噂の廃屋に足を踏み入れた。
そこでは、かつて自殺した女の霊が出ると言われていた。
中村はその幽霊を捉えたいと考え、声をかけたり、音を立てたりして、幽霊を挑発するような行為を繰り返した。

「出てこいよ…お前を見つけたら、どうなるか見てやる。」
彼の声が廃屋の中で反響する。
しかし、静寂は続いた。

中村は諦めかけていたが、突然、冷たい風が頬をかすめた。

そして、背後から女のすすり泣く声が聞こえた。
中村はゆっくりと振り返った。
そこには、半透明な女の姿が浮かんでいた。

長い髪が濡れたように垂れ、目には悲しみと恨みが宿っている。
彼女の口元がゆっくりと歪み、不気味な微笑みを浮かべた。

中村は一瞬、その場から動けなくなったが、すぐにカメラを構えてその幽霊を撮影しようとした。

しかし、女はスッと消えた。その瞬間、中村の中で何かが変わった。

それ以来、中村は異常な体験をし始めた。
夜中に部屋の中で誰かが立っているような気配を感じ、眠ろうとすれば耳元で囁く声が聞こえる。

そして、鏡を見るたびに、彼の後ろにあの女の姿が映り込んでいるのだ。

中村はこのままでは精神が壊れてしまうと感じ、知り合いの拝み屋である坂本に助けを求めた。

坂本はこれまで多くの除霊を成功させてきたが、中村の話を聞いて何か不吉な予感がした。

「お前が出会ったものは、普通の霊ではないかもしれない。しかし、やるしかない。」
坂本は除霊の準備を始めた。

清めの塩を撒き、呪文を唱えながら中村の周囲を歩き回る。

最初は順調に進んでいるかに見えたが、突然、部屋の空気が重くなり、冷たい風が吹き始めた。

「何だ…これは…。」
坂本は異変を感じた。中村の体が痙攣し始め、彼の目が真っ白になっていく。

坂本はさらに強く呪文を唱えるが、中村の口から異様な声が漏れた。

「無駄だ…彼はもう…私のものだ…。」
それは明らかに中村の声ではなかった。

坂本は慌てて祈祷を続けるが、突然、中村の体が宙に浮き上がり、強烈な力で壁に叩きつけられた。

「やめろ!戻れ!」
しかし、坂本の叫びも虚しく、中村の体は冷たくなり、動かなくなった。

そして、その場にいた坂本の目の前で、中村の顔がゆっくりと恐ろしいほどの苦悶に変わっていった。

「私は…逃げられない…。」

中村の最後の言葉が、坂本の耳に残った。
彼は中村を救うことができなかった。

何があったのかを理解する前に、すべてが終わってしまったのだ。

その後、坂本は中村が亡くなったと聞き、彼の家を訪れた。

そこには、異常な寒気と共に、中村の苦悶の表情が浮かび上がった写真が一枚、机の上に置かれていた。

そして、その写真の隅には、あの女の姿がぼんやりと映っていた。

坂本はそれ以来、その出来事を誰にも話すことはなかったが、彼の心には常にあの冷たい囁きが付きまとっている。

「私は、まだそこにいる…」
坂本がその言葉を聞くたび、彼の背筋に冷たいものが走るのだった。



後書き
AIを使ったホラー小説、イラストを創作?していますが。
正直な感想として、AIでホラー小説は、あまり向いていないと思えてきました。
どうしてか?
ちょっときつめの表現を指定、残酷表現は確実にエラーを吐く。
自分の力不足か難解な表現もエラーが起きます。

何も指定しないと、何パターンかのお決まりの表現を使う、人が消えることで終わる事が多かったり。ハッピーエンドで終わる事が多い。

指定さえすれば、ラストで登場人物を全員死亡で終わらせることができます。

細かな指定無しでは、お決まりのパターンが存在し、最初のうちは、すげーと次々と本文が生成されるのは圧巻でしたが。

幾つも生成すると、感動が無くなりつつあります。

残酷表現を含む元ネタを読み込ましても、ほぼ残酷表現は別のものに置き変わるので、私からしたら物足りない、

このあたりを克服するプロンプトを発見すれば、また、AIでのホラー小説創作が面白くなりそうです。

イラストについても、前回の鬼婆のイラストでも、人間の切断した足で指定したら、絶対エラーが出るのは百も承知、マネキンの足を持つと指定。
結果
はい。エラーでマネキンの足だけでもアウトでした。

他には、怒りの形相という表現もアウトでした。

最近は、幽霊も可愛いイラストタイプが出る事が多いし
後をついて来ると言う表現も犯罪を想像させるのか駄目でした。

ただ、ホラー創作における、プロンプトの研究をほぼしていないので
今からでも、勉強して、楽しくAIホラー創作が出来るよう、やって行くしだいであります。

これからも、よろしくお願いいたします。

試しに以下のプロンプトで画像を生成。

例1「深夜のビルの廊下で帰宅するOLの後を幽霊がついて来る。」

1,2枚目は幽霊はついてこないし、幽霊が作り物っぽい。
例2
プロンプト「廃墟で、幽霊に襲われる、サラリーマン。」

幽霊が全て可愛い系、おそらく指定すればリアル系の幽霊が襲うのか?

例3、廃墟で、リアルな幽霊に襲われる、サラリーマン。

男でも無くなっている?
ホラー作家の道は遠い。

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