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2023年のベスト本「領怪侵犯」 木古おうみ著

さて、2023年ベスト本は

「領怪侵犯」木古おうみ著:角川文庫

本日、石川県能登で地震が発生し、多くの方が大変な状況のなか
この度の災害に際し、衷心よりお見舞い申し上げます。
こちらは、被害は無く、津波警報も出されましたが
大きな被害は今の所ありません。
そのさなかに、投稿するのはどうかと思いましたが
敢えて、notoを読める環境である方に、わずかでも
こんな事考えてる、変な奴がいるぐらいの気晴らしなれば
幸いです。

2023年が自分の転換期だったので、あまり本が読めていなかった。
一番読んだのは、職業訓練校で使用したillustratorの教科書だろう、他にも
5か月間、毎日、訓練校で学び、帰ってからも数時間はパソコンの教科書や、問題集ばかり見ていた気がする。
そんな中、唯一呼んだ覚えがあるのが、「領怪神犯」だった。
短編を合わせたものだったが、ともかく読み方に慣れることが重要で
人では対処が出来にくい面妖な話が多かった。
しかし、読み進めていくと、面白いのである。
領怪神犯 1巻 

あらすじ


これは、人智を超えた危険な現象――領怪神犯に立ち向かう役人たちの記録。
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象がある。
善悪では測れず、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれている。
役所内に密かに存在する公的組織・領怪神犯特別調査課の片岸は、部下の宮木と日本各地で起きる現象の対処に当たっていた。
毎年身体の一部が村に降ってくる神、不老不死の夢を見せる神、あらゆる事象の辻褄合わせをさせる神、一切の記録がなくただ信仰だけが残る神――。
それらの奇怪な現象や、時には神を崇める危険な人間たちとも対峙しながら、片岸は個人的な事情からも領怪神犯を深追いしていく。
だがそれは、戦慄の真実を知ることにつながって……?

感想


この作品、短編で構成されていて
何本か、印象に残る話がある。

一つ目は、「不老不死の夢の神」
人魚の肉を喰らうと不老不死になると言う。八尾比丘尼伝説を
連想させるが調査で分かったのは「不老不死ではなく、永遠に繰り返される、人魚の呪い」だった。
ネタばれではありますが、ぞくりとするような人魚の呪いの本当の姿が書かれています。
他にも、水底に匣の中の神、辻褄合わせの神、知られずの神の話も
自分の知らない世界が階間見え、引き込まれます。
最後に
そこに在(お)わす神」

では、簡単なこの話の設定が出てきます。
時は、昭和104年で、スマホや携帯電話のない世界。
領怪神犯を公にすると、混乱を招くから、事故処理を色々やっていると語っていますが、
感想として主人公が「手に負えないことは、受け入れるしかない、どうにかする力がないから」とも語っています。
矛盾しているのか、主人公以外で、事故処理として、
領怪神犯をどうにかできる存在が居ること指しているのか、人物なのか、何かの儀式なのかとても気になります。
是非2巻を読んだら、感想を書いてみたいです。
続く。

一つずつ降りてくる神をイメージして、プロンプトをスーツ姿の男女が、巨人の手足の森を彷徨っているで生成


進撃の巨人が出て来た(笑)


#今年のベスト本

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