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恐竜は何を食べていた?

恐竜は何を食べていた?
レスター大学の研究

実は恐竜が何を食べていたのかは分かっていないことが多い
胃の内容物から、少なからず判明しているが、それも極少数である
胃の中身が空っぽのほうが圧倒的に多い

映画では恐竜は人間を追い回したりする
他にも、草食恐竜が描かれることがある
はたして、フィクションと事実は一致しているのだろうか?

食べ物を噛むと食べ物に歯形が残る
実は逆にも同じことが起こっている
食べ物を噛むと、歯にマイクロメートルに満たない食べ物の跡が残る
つまり、歯を調べれば何を食べていたか判明する

翼竜の歯の化石を調べて、翼竜が何を食べていたのか調べた
結果、翼竜でも種によって食の好みが違うことが判明した

ディモルフォドン
全長が1メートル、最大翼開帳は1.4メートルの翼竜
翼竜の中では翼が小さい種
元々は、歯の形状から魚を食べていると考えられていた
解析の結果、脊椎動物を食べていた

ランフォリンクス
靭帯で強化された長い尻尾を持つ翼竜
顎を閉じた時に、歯がお互いに噛み合う形状になっていることから、魚を食べていたと考えられていた
解析の結果、魚を食べていることが判明した(予想的中)

アウストリアダクティルス
細長い頭骨を持っており、トサカを持つ翼竜
歯をたくさんあり、上顎には大小含めると74本の歯があった
解析の結果、甲虫や甲殻類などの堅い無脊椎動物を食べていた

イスティオダクティルス
大型の翼竜で、翼開帳は4.5メートルに及ぶ
歯の形がカミソリのようになっており、魚や肉を食べていると考えられていた
解析の結果、魚や肉を食べていた

プテロダクティルス
現在は最古の翼手竜類とされる種
最小種なら翼開帳が25センチほど、最大種なら翼開帳は2.5メートルと推定されてる
胃の内容物から、魚や昆虫を食べていたと考えられている
翼の形からエサを取るときに泳いでいた可能性があり
解析の結果、元々は無脊椎動物を食べていたが、段々と魚や肉を食べるようにシフトしたことが判明した
どうやら、鳥類との競争が起こったらしい
鳥類が台頭してエサを奪った結果、魚や肉を食べざるを得ない状況になった
弱肉強食の世界である

一口に恐竜といってもたくさんの種類がいる
その中の翼竜でさえも、多様性を持っていたようだ

ただ、恐竜は隕石か何かが原因で絶滅してしまった
一度でいいから、本物の恐竜を生で見たいものだ

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参考文献
Dietary diversity and evolution of the earliest flying vertebrates revealed by dental microwear texture analysis

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