見出し画像

タイでトラと触れ合えたタイガーテンプル

はじめに

私は2015年にタイガーテンプルに行ったことがあります。なので今回はその時のことをまとめてみました(タイガーテンプルには今はトラはいないようです)。当時タイガーテンプルとはトラを飼っている寺院で、トラに触る体験ができる場所でした。

タイガーテンプルの歴史

タイガーテンプルはタイのカンチャナブリ県の森の中にあります。タイガーテンプルは1994年に寄贈された土地で普通の修道院としてスタートしました。ある日、数人がタイガーテンプルを訪れて動物を放ち、また、森に住む動物たちがやってきてタイガーテンプルに住み始めます。動物というのは例えば、鹿やイノシシ、牛、水牛などです。

1999年に村人によりトラの赤ちゃんが発見され、タイガーテンプルに預けられました。しかし赤ちゃんはすぐに死んでしまいます。その後、孤児のトラの子たちがタイガーテンプルに与えられました。僧侶は外国人の助けを借りてトラと動物たちの面倒をみます。トラは子どもを産み、2007年には12頭の大人のトラと4頭の子どものトラになりました。このようにしてタイガーテンプルはトラと動物が住む寺として有名になったのです。

タイガーテンプルの様子

バンコクからタイガーテンプルまでは車で4時間かかりました。タイガーテンプルの中には鼻息荒い水牛や葉っぱを貪る鹿などがいます。そこには20頭くらいのトラが寝そべっていました。トラは全て鎖で地面に繋がれていて、周りに柵はありません。

僧侶は一人いましたがやることがなさそうにしていました。トラの面倒を見ているのは僧侶とは別のガイドさんたちで、トラ1頭に対してガイドさんが2~3人ついています。ガイドさんはトラに白い液体、多分ミルクを与えていました。タイガーテンプルのトラは赤い肉を与えられておらず、そのため大人しいとのことです。

トラに触るためのルール

トラに触るためにはいくつかルールがあります。ガイドさんと一緒にトラの後ろから手ぶらで近づく。自分だけで近づいてはだめで、必ずガイドさんと一緒に。何か手に荷物を持って近づくとトラが不安になるとのことです。また、正面からトラに近づくと、トラは我々を敵とみなして攻撃してきます。服装にも注意が必要で、トラが興奮しないために派手な色の服装は避けること。同じ理由で写真を撮るのは必ずガイドさんです。

タイガーテンプルへの旅の意味

本物のトラはとても可愛くて癒されました。トラを育てている僧侶やガイドさんたちも可愛いがっていたと思います。しかし、トラは肉食動物なのに人間の都合で肉を与えられていないのは残酷だとタイガーテンプルを批判する人がいました。タイガーテンプルに行くべきではないし寄付してもいけないと。

それでも私はタイガーテンプルに行き、入場料を払いました。なぜなら、タイガーテンプルには既に生きる権利を持ったたくさんのトラがいるからです。私はタイガーテンプルにいるトラに寄付する気持ちで行ってきました。タイガーテンプルのトラは自然のトラではないため、生きるためにいくらかお金が必要になります。タイガーテンプルについての議論は、人間と野生動物の関係をどのように改善するかを考えるのに良いことだと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?