わたしはごりら。〜劇的ビフォーアフター〜
私は自分の思い通りにいかないことがとても苦手だ。予定していた段取りが狂うと投げ出したくなるタイプ。中高生のころは箸が転げても笑う年齢だと一般的には言われるが、私は端が転げても怒っていた。大人になった今はそんなことも少なくなってきたが、怒りの感情がまだ衰えていなかった23歳のころ、55歳の母親から「命の母」をそっと渡された。命の母のパッケージには「更年期の症状に、☑️イライラする」と書いてある。いつも穏やかでひまわりのような心の持ち主で教育を生業とする母親は幼い頃から私の感情に