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抽象的な社会現象として、インターネットの普及によってシニアの知識や経験知はネットによって代替され、反比例するようにシニアの価値は下がりました。

コロナ禍を経て加速し、旧に戻ることはありません。

反して、寿命は長くなりましたので、個人は自分の価値の創造を図る努力をしなければならなくなり、漫然と悠々自適などといっていることは、できなくなりました。
 
シニアの価値が下がった原因や例を少し具体的に見ることで、人生を考えたいと思いました。

安くて速いインターネットの利用や公印の廃止、女性の社会進出など社会のルール変更があり、一昔前の知識や権威の利用価値が消滅したのです。

TAXの電子申請など、DXによる低コストとスピードアップによって人海戦の業務量は合理化されました。

テレビやラジオニュースの地位が低くなったように、圧倒的に情報量の多いネットの普及でシニアの発信する知識や経験知も希少性が低下しました。しかもネットの情報は常に更新できており、新鮮で身近にあります。

発信者が、組織単位から個人単位になったことで発信量が爆発的に増え、無料公開情報が豊富で、提供価格が低下しました。また、電話を使わないオンライン化で、何時でも何処でも情報を得ることができてリアルタイムに接することができます。

情報の流れ方がヒエラルキーの縦つながりを介さず横つながりで交信される社会構造になり、組織のヒエラルキーが無意味になりました。
過去、年功序列の管理職が、会議で得る情報は、独占的で権威となってありがたく下方向に伝わっていました。

今では、スケジュール調整もネットを利用することになり、管理職の調整機能は役目を失ってしまいました。

例を上げれば縷々となりきりがありません。要するにネットで繋がることが社会参加であり、人間活動の根幹となったのです。

誰とでも交換できる機能を持っており、国際基準のお金のようにも思います。
誰とでも繋がるネット社会化によって多様性が吹き出し、一律では問題解決ができず、正解という概念がなくなり多様な課題や目標を共有する時代になりました。

シニアが、己の価値を創造するためには、思い込みや習慣から脱皮して、長生き時代の生きる意味を満足する課題に取組む目標を持つことです。

シニアの仕事は、人の役に立つことであって、定年という概念はありません。


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