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頭にとり憑いたコンプレックス

多くの人が、コンプレックスを持っている。或いは「とり憑かれている」といいます。

長寿を幸せに過ごすためにとり憑いた化け物は退治することにしませんか。

考え方を一つ変えれば、とり憑いている化け物は消えます。

ユングのパーソナリティーの考えをヒントにして方法を紹介します。

コンプレックスの問題は、記憶障害を引き起こしたり、連想の流れをせき止めたりすると、吉川眞理著『精神分析とユング心理学』(放送大学教材)が、例として上げています。

思考障害によって、自分の持っている自信が、自分から見えなくなって主体的に自信を発揮できず、自分を信頼しないためにあらゆるチャンスを逃してしまうことになります。

主体性がないということは、出来事を他人の責任にしてしまうので、被害者意識だけが高くなり、幸せを感じることができないということになります。

幸せを感じることが、主体的に運命に挑戦するモチベーションの本質です。

子どもが、何をも恐れず、好奇心を旺盛にして行動できるのは、失敗の経験がないので、心の傷としてのコンプレックスが存在せず、思考が自由だからです。


コンプレックスを扱う、正しい言葉の使い方として「取り憑かれ」といったのは、この言葉を最初に使ったユングです。

確かに「持っている」というより実態を現しています。

コンプレックスを追い払う方法は、失敗の経験を自分に有用なものであったとして受け入れて、そんな自分を認めることによって、心の外傷を消すことです。

原因となった、その失敗は自分の現在と将来にとって、どのような意味があるのかを噛みしめて、統合できますか。

失敗の中に成功の芽が潜んでいるというのは、多くの賢者がいう教訓です。

失敗も成功も全ての現状をも受け入れて、自分が生きていることや、今まで支えていただいている関係者や環境に感謝することが出来ると、気持ちが主体的になり、コンプレックスとなっていた心の傷は、強みに変えることができます。

「人は経験からしか学べない」の教訓の通り、本を読んでも成功は出来ません。自転車は転んでから乗れるようになります。乗った実績が無いと信頼を集めることが出来ません。

人生は「躓き」を統合してからの出直しです。

比べて見るのは本能による感情ですから、止めることはできません。

しかし、嫉妬は、社会活動に何の意味もなく、自分の活動にとって障害となるだけの心の傷であることを体に記憶することです。

「とり憑かれる」は、自分による自分の心の障害を現す分かりやすい言葉です。

将来に向かって自分を統合できれば強みに変わります。



 
 

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