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 今更、聞いたって。

人間の発達には、臨界期という大切な時期があって、この時期に異才を発見できればビックウエーブを描いて発達できる可能性があるという。
そんな話しです。
 
僕の呟きとして、
残念ながら、そんな大切な臨界期を知らず、発達の機会を見過ごして72歳になりました。
 
幼稚園生にすべき話。
昔、「氏か育ちか」という議論がありました。
そんな話ではなくて、臨界期の環境が大切ということを動物実験で実証された。

生まれたての猫を横縞の見えないケースの中で隔離して育てると、その後、大きくなっても横縞を認識できないことが証明されている。
絶対音感もそれにあたり、4歳〜10歳くらいが、ピアノや外国語の音感を習得する臨界期だと。
 
臨界期とは「特定の環境の影響をその時期のみ受けうる敏感な時期」高瀬堅吉著「神経・生理心理学」(放送大学教材)
 
幼児期の環境が大切だと解ったが、恥ずかしながら僕は、田舎の訛りが絶対音感になってしまった。
 
それでも、母が絵本などを見せてくれたお陰で情操的には、俳句が得意。そしてこの歳になってまた勉強することに幸せを感じている。

母には、トラウマも幼い内に授かり、今日の人生を歩んでいる。
 
臨界期や環境などといって「棚からぼた餅」のチャンスばかりを気にしていては時間の無駄遣い。何もできないまま老いて、人生の長いはずの後半を断ち切ることになる。
 
生きている限りをエンジョイしたい。 
そんな僕が大切にする言葉は、
ゲーテの「もはや愛しもせねば、迷いもせぬ者は、埋葬してもらうがいい」
 
前述の同教材によれば、人体の内分泌系の臓器は18歳迄に完成する。生殖系の発達が最も遅くて20歳くらいまでかかる。
14歳くらいからの思春期は誰でも実感できていると思う。
僕も爆発しそうな気持ちで20日間の一人旅をした。

見過ごしてしまった臨界期の予後措置として、できなかったなかったことを楽しむ脳をもつこと。

過去の風景や背景に後ろ髪引かれつつ、噛みしめながら人生の末を楽しむことができるのも幸せだ。

まだ、何か社会に奉仕できますから埋葬しないでください。
 


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