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定年を生き甲斐の花の咲くチャンスにする

写真は都立木場公園の山茶花です。
この樹木の特徴は、散りながら花がますます咲き満ちてきます。

定年は、散るという印象からサラリーマン人生にとって辛いビックイベントですが、山茶花のように人生の生き甲斐を求めることについては、自分の意思によって散りながらますます咲き満ちることができます。


今は、定年について、思いっきり悩み苦しむことによって、取り憑かれている不安感情に気づき、振り払うことができれば、頭が理性的に切り替わって次の目標を掴み、人生に充足の花を咲かすことができます。


教訓や心理学が教える人生の成功法則は、怒りや悲しみの逆境を乗り越えることが、成功に繋がる思考の始動転換点ということです。

不安を隠して強がっていると始動できません。納得できるまで悩むことがサラリーマン人生から離れ、視点を転換して、新たな目標を掴む契機となります。

この事例は沢山ありますが、割愛します。

定年について、取り憑かれている悩みや苦しみは、役職などの立場が変わることで、責任感が抜け、緊張感が解け、同時に肉体や精神的な衰えを感じ、社会的第一線から後退したような気持ちとなり、喪失感や、絶望感に取り憑かれているからです。

このマイナス感情は、誰でもが経験しなければならない健康的な年齢による心理的な発達課題です。

心理学者のエリクソンは、こうした発達課題の乗りきり方として「自我の統合」を提唱しており、共通的に参考にできます。

「自我の統合」とは、過去の自分史の失敗も成功も全てを自分の成功に導くために必要な経験であったとして受け入れ、今の自分の実在を認め、経験の知恵を未来へ進む道の礎として活かすことです。

自分を受け入れる心持ちとして、自分は世界人口80億人の中の唯一無二の誰も真似のできないたった1人の存在であるとして、貴重な自分と認め、自分に親切丁寧になれることです。

貴重な1人の自分と考えることによって、人と比較することがなくなれば、コンプレックスななど自分の人生に関係がないことなのに自分の思い込みによって取り憑かれていたのだと、気づいて振り払うことができて、自由になり、心穏やかに過ごすことができるようになります。

マイナス感情を振り払うことができると、自分に自信を持て、人間関係についても理性的に考えることができて、穏やかな心を保つことができるからです。

人間関係に関わる自分の強みや生きる意味を発見できれば、人生後半の生き甲斐の花を咲かす目標について、考えるチャンスとなります。
 

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