19歳 大学1年生
親元を離れて一人暮らしを始めた
高校を卒業した私は,
大学進学に伴って地元を離れ
ひとり暮らしを始めました。
その頃の私は,今から考えると怖い程
世間知らずで,
これからの大学生活に対する
期待と不安で胸が躍っていました。
頑張れば大体のことは
何だって叶えられるような気がしていたし,
まだ選択肢が沢山あるからこそ
あれこれ悩んで決められずにいた。
引っ越しの費用も,作業も,
全部親のお世話になって,
自分では何もしなかった。
やってもらって当たり前だと
心のどこかで思っていて,
それどころか,
自分の理想ではない点ばかりに意識が向かってしまい
しっかりと感謝の気持ちを持つことすら
できていなかったように思う。
本当にごめんね。
母と一緒に大学入学の少し前に,
引っ越し作業を終えて,
それから数日間は母が残ってくれて
二人で過ごしました。
初日は,お布団が間に合わず,
寒い中,母と二人抱き合って床で寝たのが思い出です。
寒かったけど,いい経験だった。
それから数日後,
母が地元へ帰ってからが大変だった!
母と過ごす最終日,駅で母と別れたのですが,
私が駅からアパートまで帰れるように,
私がバスに乗ってアパートへ戻るのを
母が見送ってくれました(笑)
バスが走り出して,
段々と見えなくなっていく母を見ながら
寂しさと,これからの大学生活の不安と,
頑張っていこうという想いやらで
涙がこぼれて止まらなかった。
その日の夜も,ずっと泣いていた気がする。
地元から離れた大学へ行こうと決めたのも
ひとり暮らしをしようと決めたのも
全部自分なのに,
“なんでこんなことになってしまったんだろう”と思って
大泣きした。
今思い返せば,
私は一人暮らしができるような
メンタルではなかったわ。
ただ,当時は,この先しっかりやっていくつもりだった。
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