見出し画像

退職した会社に顔を出した件

お疲れ様です。
今日で仕事納めの方が多いのではないでしょうか?
私は仕事納めと言う訳ではないのですが……。
(スミマセン😢)
私が以前勤めていた会社も今日が仕事納めで、従業員の年末調整の書類もこの日に渡されるので、会社から連絡があり、私も源泉徴収票を受け取りに約2ヶ月ぶりに会社に顔を出しました。

そして、社長と退職後の身辺状況を小一時間程話しました。
社長には退職する際、退職理由並びに今後の見通しをある程度伝えておいたので、それを心配して下さったのでしょう。

私は素直に状況は芳しくないと伝えました。
しかし、遠回りしてでも執筆に向き合っていく旨は伝えました。

あれやこれや私の胸中を話していく中で、社長は否定もせず、異業種の、自分とは無縁で関心ないであろう執筆業に自分の引き出しを用いながら、大いに話に共感を持ってくれました。
例えば、私が以前(昨日)にも書いた、硬派な文面のみを拠り所にし、それに執着する人間はどこかに自惚れがある、そして落とし穴も待ち受けていると言う話をしました。

その話に対して社長もそれに似た体験があるみたいで、会合などに参加する場面である人がマイクの前でスピーチをした際に、自分の立場や明晰に鼻をかけたような小難しい表現に違和感を感じたそうです。
社長の頭には、

「もっと分かり易く簡潔に喋れば良いのに。」

と浮かんだようです。


私もこの話に共感し、また自戒の念にも駆られました。
TPOを弁えない話は興醒めするのです。
折角のその人の第一印象も近寄り難い人として頭に刷り込まれます。
そのバランスを取りながら世の中で生きていかなければ敗北もあり得るのです。

そんな話をしながら話題は膨らみ、執筆や人生が行き詰まらないように、社長なりの見識を持って人生への取り組み方も御教授していただきました。

ざっくりと言いますが社長の業種は生産業です。
その話を聞く前は専門性に特化する為、同業者との関わりしか持たないものとばかり思っていましたが、社員曰く、自分の業種とは全く関係ないペンキ屋、魚屋、居酒屋の店主との話の方が大切らしいです。

私の予想範囲外の話を前に、私は「あぁ…、ええ…」と狐につままれたように唖然としながらその場をやり過ごしてしまいました。

核心を突く言論が無かったのか、意表を突かれ話を曖昧に聞いていたのか、社長は自分の仕事をリセットでき気分転換になる風の事を仰ていました。

それで話は終わり別れを告げ帰路に着きました。
その間、私の頭の中は先の話題が媚りついて離れません。
少し思案し、社長の言いたい事が私の内に、近しいものがあるような気が沸き起こりました。(それは錯覚かもしれませんが。)

人は仕事や人生に行き詰まった時、そこから脱出しようと解決策を求め、自分より優れた人や本に助言を求めます。
しかし、中々、自分の悩みに適切に答えてくれる万能な人間や書籍は見つかりません。
問題解決に終始し黙考するあまり、何の事もない問題さえも難攻不落の重装備をまとう化身へと見立ててしまう。

そこが私と社長の問題への向き合い方の差なのかもしれません。

社長の場合、仕事に行き詰まった時、自分のやるべき事は決まっている、すなわち軸足はしっかり会社に置いているので、後は決断の取捨選択をすれば良い。
自分なりの最良を求めて妥協も意に介さない勇断をしなければならない。
決断が必須で視野狭窄、独りよがりに陥らない為に、他業種の頑張っている人の話が息抜きにも勉強にも励みになるのかもしれません。

私なりの解釈を加えてみましたが、社長の本意とは違うかもしれません。
またもや堅苦しい言質になってしまいました。
社長の本意も、社長の中年の恰幅の良さもこれでは台無しです。
分別をまだまだ弁えていない未熟者で申し訳ないです。
今日は久しぶりに社長と話せて良かったです。
私も知恵と元気をもらい幾分日まで快活に生きていけそうです。
ありがとうございました。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?