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#22 誰でも読めるMTG英語 未来を変える instead

would

今回のカードはこちら

《選定された行進》

1つの効果だけのエンチャントですが
新しい表現が多いので1つ1つ見ていきましょう

まずは文章の前半

If an effect would create one or more tokens under your control,

「if ~」は条件分岐の「~なら」
「effect(エフェクト)」はそのまま「効果」

助動詞「would」は「will」の過去形というイメージがあるかもしれませんが
カードテキストに使われる「would」は
ほぼ「will」と同じ未来形と考えて構いません

「create ~ tokens」で「~ のトークンを生成する」
「one or more」は#14でやった表現で「1以上」

「under your control」は「あなたのコントロール下で」

まとめると
「効果が」「あなたのコントロール下で」「1つ以上」
「のトークンを生成する」「なら」

……いや「would」どこだよ

と、なるように未来形の文章は現在形の様に訳されます
かといって「would」を無視して良いわけではありません

would」はこの動作が変更される事を指す大事な目印なんです
詳しい事は次の「instead」で


instead

続きの効果がこちら

it creates twice that many of those tokens instead.

文末に付いた「 instead
これの意味は「代わりに
つまり、先ほど訳した動作
「an effect would create one or more tokens under your control」
は行わずに
「it creates twice that many of those tokens」
を行うと言うことです

要するに「would」が付いている動作は起こりえない未来というわけです


twice that many

じゃあ実際に「代わりに」行う動作を訳していきます

it creates twice that many of those tokens

「it creates」で「それは生成する」
「それ」とは最初の「an effect」、「効果」の事ですね

この「twice(トゥワイス)」ですが
前回やった「once」と同じ作りの単語です

「once」が「1回」なので「twice」は「2回
その後の「that many」は#5でやった「that much」と全く同じ意味
なので、可算名詞という事も考えて「それと同じ数

「それと同じ数」を「2回」と言う事はつまり
twice that many 」で「それの2倍の数」となります

もし「同じ数の生成」を「2回」行うなら「twice」は文の最後に来るはずですし、その場合そもそも「代わりに2回」じゃなくて「追加でもう1回」みたいなテキストになるでしょうしね

「those」は「that」の複数形なので 「those tokens」で「それらのトークン」
これは最初に生成されるはずだった「one or more tokens」の事ですね

まとめると
「その効果は」「それらのトークンを」「その2倍の数」「生成する」
となります


全部まとめると
「効果が」「あなたのコントロール下で」「1つ以上」
「のトークンを生成する」「なら」
「代わりに」
「その効果は」「それらのトークンを」「その2倍の数」「生成する」
になります

強い効果のエンチャントですね


instead of と this way

今回は、もう1枚

《雲散霧消》

Counter target spell.

とあるので、打ち消し呪文ですね

その続きの効果の方を訳していきます
まずは文の前半

If that spell is countered this way,

「that spell」とは先ほど「対象にした呪文」の事でしょう
「is countered」は受動態なので「打ち消される」

「this」はそのまま「この」
「way」は「道」という意味の他に「方法」という意味もあります
つまり「this way」で「この方法で」
カードテキスト風に言うのであれば「これにより

最初の「if」も含めてまとめると
「これにより」「対象にした呪文が」「打ち消される」「なら」


そして続きの文がこれ

exile it instead of putting it into its owner's graveyard.

「instead of」の前後に動作が2つありますね
「exile it」と「putting it into its owner's graveyard」

「instead」とは「代わりに」なので
どちらかの動作が、もう片方に変更されるという事です
つまり、本来行われる動作を見極めれば、正解の効果にたどり着けるわけです

2つの動作を訳してみましょう
「exile it」は「それを追放する」
「putting it into its owner's graveyard」は「それをそれのオーナーの墓地に置く事」

「打ち消される呪文」が本来行われる動作は「それをそれのオーナーの墓地に置く事」なので
この文章が表す効果は
「それをそれのオーナーの墓地に置く事」
「の代わりに」「それを追放する」
となるわけです

これで「instead of ~」とは「~ の代わりに」だと解りましたね


おまけのhomework

まだ訳したりない貴方への問題はこちら

《棘平原の危険》

ヒントとしては

  • 2文目は「a permanent dealt damage this way」が主語

  • 「die(ダイ)」は「死亡する」

  • 「any target」に関しては#3を確認してください

答えは各自カード名で検索してください
それでは、また次回

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