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#4 財務諸表論の理論の勉強① どこまでしないといけないのか?

月例試験の結果にがっくり・・・

しかし、試験の返却とその解説の後、間髪入れずに授業は進む。
財務諸表論では理論がスタート。
これは、なかなかに楽しかった。
普段、簿記論は計算ばかり。財務諸表論でも計算がメインだったので、それから少し離れたようで、真新しい新鮮さを感じる。

しかし、理論のミニテストでは、全く歯が立たない。
テストで問われても、実際には、書けない。つまり回答ができないのだ。

う~ん。
財務諸表論の理論の勉強って、どうすればいいのか。
勉強方法がわからず、とりあえず先生に相談してみようと、漠然と質問してみた。
「あの~。財務諸表論の理論の勉強って、つまり、その~、よくわからないのですが、どうしたらいいのですか?
先生が授業で、『ここ抑えてください』と言われたところを、理解してたらいいということですか?」
恥ずかしながら、よくわからないので聞いてみた。
「理解ではなく、暗記ということです。」
「えっ!理解していたらいいのでは?」
「実際に、試験では理解だけでは戦えないです。」
「暗記って、一言一句覚えるということですか!?」
「そうです」
「文章を?」
「そうです」
「句読点まで?」
「私は(受験生の時は)、句読点まで覚えてました」
「それを、先生が『抑えて!』と仰ったところは全部覚えないといけないということなんですか?」
「(言いにくそうに・・・しかし、幾分厳しく)いいえ。『抑えてください』といったところだけではなく、最終的には、この財務諸表論の理論のテキストは、全部、暗記していただくことになります。」

この発言には、愕然とした。
過去、学生時代には、漢字や英単語でさえ、覚えるのに苦労した。
文章を覚えたといえば、中学校の時、百人一首をいくつか覚えたくらいであろう・・・。
それを、300ページ近くもあるこの理論のテキストを、丸覚えしなければならないということなのか。
到底無理だ・・・。
ウソだと言ってほしくて、聞き返したが、先生の厳しく真剣なまなざしが変わることはなかった。


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