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<本と映画の答え合わせ>第13回「ガープの世界」

【本】
〇タイトル:ガープの世界
〇作者:ジョン・アービング
〇感想:
 ・思いもよらないストーリー展開、特にガープの誕生に関しては想像を超える
 ・過激な内容、強烈な表現が垣間見られる、また、ウーマン・リブが根底をなしている
 ・本作品の中でガープが書いた作中作である「ベンセンヘイバーの世界」は凄まじい内容。作品の主人公が描く物語を読むという経験は初めてのことで斬新であったうえ、その内容が強烈すぎて驚いた。もちろん映画ではカットされているが映像化できないからであろう
 ・「ホテル・ニューハンプシャー」が、初めて読んだアービングの作品であったが、同様の衝撃を受けた。ともに重いテーマを扱っており、アービングの他の作品はしばらく時間をおいてから読みたいと思う
〇評価:○

【映画】
〇ガープの世界(1982年)
〇監督、主演:ジョージ・ロイ・ヒル監督、ロビン・ウィリアムズ
〇感想:
 ・冒頭に赤ん坊の映像とともビートルズの"When I'm 64"が流れる、なぜかとてもマッチしており、期待を持って観はじめることができる
 ・青年から大人へと成長するガープをロビン・ウィリアムズが演じるが、青年期を演じるのは少し無理がある
 ・本(原作)に忠実にほぼ全ての内容をテンポよく再現、映像化している
 ・1970年代(おそらく)の白人を中心とするアメリカ社会に対する理解が進む
〇評価:◎

【総合】
〇感想:
 ・映画を鑑賞するだけでも楽しめる。過激、刺激的な文章、深い内容を知りたいのであれば本も読むことをお勧めする
 ・当時のウーマン・リブの盛り上がりが伝わる。主要先進国において現在、女性解放運動(集会等)は殆ど目にしないことから、その目的はある程度達成されたということであろう
 ・そもそも完全なる男女同一社会は実現不可能であり、基本的には男女同一であるものの時と場合により男性>女性、男性<女性が受け入れられる社会が現実的と考える(不等号は優先先を表す)

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