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嫌なことをしない

生きていく上で、気をつけていることがある。

それは、「嫌なことをしない」ということ。

世間ではよく、「好きなことをやりなさい」と言われる。

好きなことって、よくわからないことが多い。
けれども、嫌なことはわりとはっきりわかる。
いや、わかるようになってきたのかもしれない。

自分の「嫌だ」という気持ちに蓋をして
自分を騙したり、宥めすかしたりして生きていると、
「嫌だ」という気持ちに鈍感になってくる。
そしていつしか、もしかしたら嫌じゃないかも、とか
頑張って我慢していたらいつか好きになるかも、と
考えるようになる。
本当の気持ちが心の奥の方に追いやられ蔑ろにされた結果、
嫌なことを永遠にやり続ける人生になってしまう。

こんな恐ろしいことってあるだろうか……。

気分が落ち込んだり、モヤモヤしたり、イライラしたり。
たまにはそんな日もある。
私たちはそれをかき消して、
無理やりポジティブな思考に置き換えようとしがちだ。
けれども、この一見マイナスに見える思考こそ大事にしなければならない。
このマイナスの気分を辿っていけば、
自分の嫌だと思っているものにはっきりと気づくことができるからだ。
気づくことができれば、それを排除すればいいだけの話。

嫌だという気持ちを尊重しないことは、
つまりは自分に嘘をつくことだ。
嘘をつき続けていると、自分に自信が持てなくなって、
自分自身を「嫌だ」と思うようになる。
終いには、己を恥じるようになる。

だから「嫌だ」という気持ちは、絶対に見逃してはいけないのだ。

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