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さざなみの原因に驚く

今朝、池のそばを歩いていると、
水面に小さな漣(さざなみ)が立っている。
風もないのに、なんだろう?

注意深く観察していると、
おそらく池に住んでいる小さな魚たちが、
水面に上がってきて息をしているようだった。
もしかしたら、昨日までの大雨で池の中の酸素濃度か何かに
変化が起きているのかもしれない。
ぷかぷかと小さな魚が水面で息をしたことで、小さな波紋ができる。
あちこちでその現象が起きて、
波紋と波紋がぶつかり合う。
すると、ぶつかり合った波紋はさらに大きな波紋を描き、
それが延々に繋がっていき、漣となっているのだった。

メダカか小鮒ほどの小さな小さな魚たちの息が、やがて漣を作る。

これは、すごいことだ。

小さなこと、取るに足らない些細なこと、
これを侮ってはいけない。

壮大なこと、とてつもなく大きなことは、
はじめは小さな小さな事象だからだ。

良いことも悪いことも、すべてそうなのだ。

この世界は、そうした波紋によって形成されているのである。
その波紋は漣を起こし、
やがて大きなうねりとなって世界を飲み込んでゆく。

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