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勧誘話には違和感がつきもの。

この話は、備忘録として。

社会人になって数年くらいの出来事でした。

会社の同期のA子とは同じ大学卒でしたが、グループは違ったため、あまり深い話をしたことはありませんでした。

そんなA子とたまたま同じ部署に配属されたこともあり、仕事の話をしたり職場の懇親会にも一緒に参加したりしていました。


ある時、A子からシェアハウスに興味はある?という話をされ、まだ若かったあの頃、好奇心が刺激され、そのシェアハウスをしている人達に話を聞きに行くことになりました。
皆いい人達で仲良しで紹介したい、とも言ってたような。
ただ、A子はシェアハウスに住んでるのではなく、泊まらせてもらっていた様子でした。

平日の夜。
案内されたシェアハウスをしているお部屋にお邪魔しました。男女数人が居室でくつろいでいました。
遠くの県から来たばかりの未成年の子もいて驚きました。SNSの繋がりで集まったようです。

C子さんという女性が仕切りだします。
C子さんは明るく元気な印象でした。自己紹介でC子さんが私と同じ高校に通っていた先輩と発覚。学年は違いますが被っていたため、共通の高校の話をしようとすると、そっけなくなり、話題を変えられました。不思議に感じましたが、良くない思い出があるのかなと感じました。

もう10年も前のことで記憶はあやふやですが
自己紹介後、夢や将来の話、今やりたいことや、海外旅行の話などが出てきました。
働いていたけれど、今は夢のために仕事を辞めたという人もいました。

そして、ある外国人二人を対比している物語を動画で流してきたのです。なぜこのような動画を見させられているのだろうと、違和感を感じ、あまり内容は入ってきませんでした。ビジネス系に繋がるお話でした。
深く聞き入らないほうがいいとこの辺りから感じ始めました。

それから、化粧品は何を使っているのか、CMの商品がどうでこうで、実際にCMに起用されている俳優はその商品を使ってないという話が飛び出しました。
ホワイトボードも活用して何か説明もされました。

続いて、食器洗剤の話をしたいからとキッチンへ移動させられました。

実はこの日、わたしだけではなく、同じ大学に通っていたB子も誘われていたのです。

あまり話をしたことはありませんでした。

しかし、キッチンで実演を見させられ、その商品を勧めてきた時、きっと同じ気持ちになっていたと思います。

「「早く帰りたい」」

自分の鼓動がとんでもなく早くなっていきます。
わたしはア○ウェイの存在を全く知りませんでしたが、得体の知れないものに勧誘されている危険は、はっきりと感じました。
直感に勝るものはなく、関わってはいけないと判断し、ずっと心臓がドキドキドキドキしていました。

しっかり断らなければという緊張、帰らせてもらえないのではという恐怖や不安が頭を駆け巡りました。

隣のB子も表情が固まっていました。しかし、B子がいてくれたことで、1人ではないと感じて冷静になることもできました。
その後もC子さんのマルチ商法の説明、商品の良さのプレゼンを聞き流してどう断るかを考えていました。

最後にサイトだか何かに登録を、と言われました。
B子はやり方がわからないから〜とか親の同意がないとみたいな感じで濁し、わたしはスマホの充電が切れているとかわし、スマホを出しませんでした。

そして時間も遅くなったため、2人で退散しました。

私は帰れたことに安堵したのと、時間をこんなことに使ってしまった無念で放心状態になっていました。
A子のことをB子と話す余裕さえありませんでした。
一刻も早く帰りたかったのです。

その後B子と会う機会はありましたが、その話に触れたことは一度もありません。

その後の話は次回につづきます。

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