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どんな会社? ①J-Power(9513)

今回よい決算が出てきたにもかかわらず今現在株価下落している
Jパワーにて私なりに調べてみたいと思います。

①どんな会社?

この会社はご存じの方も多いとは思いますがエネルギー会社です。


  1. 再生可能エネルギー

  2. 火力発電事業

  3. 原子力発電事業

  4. 通信・その他事業

  5. 海外展開事業

に大まかに分けて事業展開している会社です。

1.再生可能エネルギーについて

水力発電所

1956年に運転を開始した佐久間発電所(浜松市)に代表される大規模水力発電所の開発を皮切りに、ピーク需要に対して出力調整能力に優れた揚水発電所の開発等、60年以上にわたって水力発電所の建設・運営を行ってきました。現在では全国61ヵ所に総出力約860万kWの水力発電設備を持ち、日本の全水力発電設備の2割近いシェアを占めています。

近年は、既存の設備の信頼性と効率の向上に取り組むとともに、CO2フリーである水力資源のさらなる活用に向けて、さまざまな取り組みを行っています。

 風力発電事業

クリーンで再生可能なエネルギー資源である風力を利用した風力発電にいち早く取り組んできました。2021年10月現在で、国内23地点に合計出力579,660kWの風力発電設備を保有しており、国内の事業者としては第2位の規模を誇っています。
これまで発電所や送電線の建設・運転・保守で永年培ったノウハウと技術を活用して、風況調査から計画、建設さらに運転・保守に至るまで一貫した実施体制を強みとした事業展開を行っています。


地熱発電事業

地熱エネルギーは、天候に左右されず年間を通して安定的な発電が期待できる、純国産の再生可能エネルギーです。

三菱マテリアル(株)・三菱ガス化学(株)とともに湯沢地熱(株)を設立し、2019年5月に山葵沢地熱発電所(秋田県)の運転を開始しました。46,199kWの発電出力を持ち、出力10,000kWを超える大規模地熱発電所として、国内では23年ぶりの稼働となりました。

リサイクル・バイオマス事業

CO2排出量削減の観点から、石炭火力発電所での石炭代替・補助燃料としてバイオマス(生物資源)の有効利用に積極的に取り組んでいます。低温炭化燃料化技術を用いた広島市などでの下水汚泥燃料化事業、国内林地残材を利用した宮崎県小林市での木質ペレットの製造事業を実施するほか、一般廃棄物を原料とした長崎県西海市での炭化燃料製造事業に取り組んでいます。

さらに、福岡県大牟田市において、一般廃棄物を圧縮成型したごみ固形化燃料(RDF※)を用いた高効率廃棄物発電事業を行っているほか、名古屋市鳴海清掃工場においては一般廃棄物のガス化溶融発電事業に参画しています。
                                                                               (J-powerHP参照)

2. 火力発電事業について

世界中に広く豊富に存在する石炭は日本と世界で今後も長期的な電力需要を支える役割を果たします。エネルギー資源のほとんどを海外輸入に頼る日本にとっては、エネルギーセキュリティや電力安定供給、また経済性の観点からも、バランスの取れたエネルギー構成を実現する重要な資源です。

こうした役割を果たす石炭を今後も利用するためには高効率化・次世代化を推進し、CO2を大幅に削減することが不可欠です。J-POWERは「化石電源のゼロエミッション化」に向けた技術開発をリードすることで、グローバルなCO2削減に貢献していきます。  (J-powerHP参照)

環境に配慮したこの時代には合わない事業ではありますが、これがないと今の日本は電力の安定需給が整わないです。今、そして今後の課題になりそうですね。ただ、CO2排除に向けた取り組みをしており、火力発電での世界CO2排出率は低いようです

J-power HP引用

3. 原子力発電事業について

これは半世紀にわたって着工に時間を要している問題でもあります。それは大間原子力発電所です。
1976年から大間原発開発の取り組みは始まっていましたが途中に2011年に東日本大震災があり、休止状態でした。原子力規制委員会による新たな新規制基準適合性審査が長引いており、工事の進捗率も約40%程度でかなり遅れています。2022年9月に5度目の延期を公表し、稼働までに2028年~2030年を予定しています。

4. 通信・その他事業

日本全国に点在するJ-POWERの電力設備は、主にマイクロ波無線と光ファイバーによる情報通信ネットワークによって結ばれています。この情報通信ネットワークは、送電線保護システムや発電所遠方監視制御システム等に利用され、電力設備の安定運用を支えています。

マイクロ波無線中継局は、発電所や変電所等を結ぶ重要な設備です。地震や台風等の災害においても通信が途絶することのないよう、高い信頼度を有しています。(J-powerHP参照)

その他事業
電力自由化による市場競争が本格化するなか、J-POWERはグループ会社や、パートナー企業と共同で設立したSPC(特別目的会社)を通じて、日本卸電力取引所(JEPX)や新電力等への卸供給事業を行っています。
事業環境や産業構造のさらなる変化を見据え、当社にない強みを持つ多様な企業と連携しながら需要家のニーズに応える取り組みを進めています。
また、VPP(仮想発電所※)構築事業へも参画しており、エネルギー需給バランスの最適化に貢献していきます。
最新のデジタル技術の活用や、国内外のスタートアップ企業とのネットワーク拡大などに取り組みながら、電力供給という枠を超えた領域にも積極的に取り組んでいきます。

※仮想発電所:高度なエネルギーマネジメント技術により、再生可能エネルギー設備や自家発電設備、蓄電池など分散する電力需給をコントロールすることで、あたかも1つの発電所のように機能させること。


5. 海外展開事業

J-POWERは半世紀以上にわたり、世界各地で電源の開発および送変電設備等に関するコンサルティング事業を行っています。1962年に最初の案件を実施して以降、 その数は、64ヵ国・地域で374件に達しています。

コンサルティング事業の中核は、特定のプロジェクトに対する技術サービスの提供です。国際協力機構(JICA)や外国政府機関、民間企業等の委託を受けて、基礎調査、フィージビリティ(実現可能性)調査、基本設計、実施設計および施工監理等の事業を展開しています。(J-powerHP参照)

② 2022年度 第2四半期決算内容

まずは第2四半期決算内容

株探引用

次に3か月毎決算内容

株探引用

単純に業績はいいですね。資源価格上昇していますが電力販売価格上昇が追い風だったのだと思います。

下期業績予想

株探引用

特に問題ないようです。ではなぜ株価下がっているのでしょうか?
普通の考えでは業績よければ株価あがるのではないでしょうか?
調べてみたいと思います。

③. なぜ株価下がっているの?

私は投資歴あまり長くないので、投資家はもうわかっているとは思いますが純粋に株価が下がる要因を調べてみました。

電力会社は景気に左右されにくい会社であり、ディフェンシブ銘柄であります。なので景気が悪いこの時期は上がりやすいと考えています。でもなぜ・・。

要因1:大間原発開発延期
 ここ最近延期を発表したことで株価下落要因となっていると考えられます。再延期に再延期を重ねるとそれは下落要因にもなりますね。

要因2:脱炭素に向いていない。
火力発電事業にてCO2排出量が多いと考えられ人気になりにくいと考えられます。しかし、J-powerは独自の技術にてCO2削減に取り組んでおり、世界の火力発電事業のCO2排出量と比べると頑張っているといえるのではないのでしょうか?

要因3:資源価格に影響受ける
石炭を多く使うため資源価格が上がると業績に響くと考えられます。そのため株価下落要因につながりやすいです。今後も石炭価格は上がるため株価下落要因となりやすいです。

④. 投資先としてどう?

配当利回り、PER、PBR など

株探引用


マネックス銘柄スカウター引用

会社Hpでは配当性向30%を目指すと書いてありました。それが現実的に動けば株価上昇要因となりえます。

まとめ

この景気後退時期にディフェンシブ銘柄として持っておくのもいいのかなとと考えました。今の株価は低いのではないのでしょうか?値上がりも期待できますし、配当利回りも3%超えているのでいい銘柄とは考えられます。


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