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私の気になる株 ② 4272 日本化薬


今回はこの日本化薬について分析してみたいと思います。

  1. この会社何やっているの?

2.今回の決算内容

3.今後の業績予測

4.まとめ


1. この会社何やっているの?

日本化薬は大まかに4つの事業にて展開している会社です。

 ①機能化学品事業
 ②医薬事業
 ③セイフティシステム事業
 ④アグロ事業

①機能化学品事業

 機能性材料事業では、半導体封止材用の絶縁材料であるエポキシ樹脂、カラーレジスト、ソルダーマスク、ハードコートをはじめとして広範囲の各分野で使用される紫外線硬化型樹脂、高耐熱および信号損失を低減する次世代移動通信システム「5G」用基板に使用されるマレイミド樹脂など、さまざまな機能を持つ材料を手がけています。
また、独自に設計した樹脂材料に組成化技術を応用した液晶シール材やMEMS(微小電気機械システム)及び各種センサー用厚膜レジスト等の樹脂組成物、更には液晶パネル(カラーフィルター)や半導体の製造工程で使用される洗浄剤・薬液(現像液・剥離剤)をラインアップに加え、高付加価値な製品を開発し、さまざまな領域で多彩な製品を創造しています。

②医薬事業

1969年に抗がん薬「ブレオマイシン」を発売したのを契機に、日本化薬は徐々に抗がん薬とがん関連の製剤を中心とした事業を発展させて参りました。近年は、バイオシミラー、ジェネリック抗がん薬、さらには医療機器への取り組みも進め、患者さまに真に必要とされる医薬品や医療材料を信頼性の高い情報とともに医療機関へ提供することに努めています。

③セイフティシステム事業

火薬類の研究開発・製造に関する長い歴史と多彩な技術を持っています。これらの技術を応用して、自動車用エアバッグを膨らませるガス発生装置「インフレータ」、車両衝突時などにシートベルトを巻き取るための駆動力を生み出す小型ガス発生装置「マイクロガスジェネレータ」、そしてこれらの基幹部品である点火装置「スクイブ」を独自に開発してきました。
現在、グローバルに事業を展開し、日本、チェコ、中国、メキシコ、マレーシアの5つの生産拠点から、世界中の人々の安全に貢献しています。

④アグロ事業

アグロ事業では、食の安定供給に不可欠な農薬を製造・販売しています。
農業用の殺虫剤、除草剤、殺菌剤や土壌くん蒸剤を主とし、ゴキブリ・トコジラミ・マダニなどの衛生害虫の殺虫剤等も取り扱っています。
さらに、新しい農薬を開発すると同時に、新しい製剤技術で省力性・安全性などを高めて、農業の発展に貢献しています。
                     (日本化薬㏋引用)

以上の4事業に展開している会社です。中でも機能化学事業のエポキシ樹脂を利用した半導体製品、インク原料など生活になくてはならない部品の一部に使用されている製品の一部に使用されており、陰ながら様々な製品を支えているようです。


2.今回の決算内容

まずは過去の決算内容と今期予想

株探引用

2023.3月期 第2四半期結果

株探引用

対前年比増収増益、売上高利過去 最高益
セグメント内訳 今期取り組み事項

日本化薬決算資料引用
日本化薬決算資料


日本化薬決算資料引用

機能化学品事業、セイフティシステムズ事業の伸びが好調です。

3.今後の業績予測


日本化薬決算引用

通期の業績予測の変更はしていない様です。通期の業績も期待できそうです。
しかし円安の恩恵を受けている会社でもあり。今後円高に振れた際注意が必要です。下期の為替レート130円で計画しているためそれより円高に振れた際は注意が必要です。
また、半導体不足による自動車生産減産にも影響受けやすいため、半導体の動向も注意が必要です。
半導体不足は解消すれば事業も成長しやすい会社です。

4.まとめ

私の個人的な感想ですがこの会社は成長する可能性のある会社であると思います。ただし、半導体の影響や円高に注意が必要であると考えます。
セイフティーシステムズ事業は車が生産できないと売り上げになりません。

決算説明会では今後半導体は回復傾向との見方にてエポキシ樹脂、封止材は上向き傾向にあると説明していました。
OLEDは液晶ディスプレイの在庫がなくなるまで生産ストップの状態のため今期は厳しそうです。

医薬事業は売り上げ数は上がっているようですが薬価改定が影響受けておりなかなか伸びないのが現状です。今期GE新薬を控えているためそれがどこまで伸びるかが課題です。

日本化学の株価

株探引用

PBRについては1株純資産が大きいため割安です。配当利回りも3.4%でとても魅力的です。
以上の内容で少し持っておこうかと思います。

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