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初の鹿児島!駆け抜けろ九州道【鹿児島編①】
一日かけて一宮から福岡までを駆け抜けて一泊し、ようやく今回の目的地である鹿児島へ歩を進めた。
福岡まで来たとはいえ、福岡市から鹿児島市まではおよそ300キロ離れている。
この距離は概ね一宮市から小田原市くらいまでに相当する距離であり、お世辞にも近いとはいえない距離だ。
そのため、この日も朝早くから出発し再び九州道の終点を目指した。
7月15日(二日目)
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九州道については4年前に走行しているが、その際は鳥栖JCTから長崎道方面へ向かって走行したのみで鳥栖以南に行ったことは無かった。
走ったことがない高速道路を走る時は、いつも新鮮味があって楽しい。
熊本以南の九州道を走って思ったのは、思っていた以上にトンネルやコーナーが多いことだ。
要するに道路の線形が良くないのである。
そのため山間部を走る八代IC以南は終点の鹿児島ICまでの全区間が80キロ制限とされており、その距離はおよそ130キロに及ぶという。
また、この区間内には肥後トンネルと加久藤トンネルという全長約6キロの長大トンネルが跨っている。
これらのトンネル区間については道路法第46条第3項により、危険物搭載車両(ガソリンを輸送するタンクローリー等)の通行が許されない。
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九州道の当該区間を本州の高速道路で例えるとすれば、中央道や中国道がこれにあたるだろう。
いずれも山間部を走る線形の悪い高速道路であることから、大半の区間で時速80キロ制限(中国道は一部区間が時速70キロ制限)とされている。
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(仮設の建物で営業中)
桜島SA
そんな九州道の山岳部を通り抜けると鹿児島へ辿り着く。
ついに鹿児島入りを果たした私たちは、興奮冷めやらぬところで桜島SAに入った。
さて、鹿児島の火山としてあまりにも有名な桜島の名称を冠するこのSAだが、ここもまた桜島には存在しない。
行政区域で言うと桜島は鹿児島市の市域に属するが、このSAは鹿児島市にすら無いのだ。
似たようなことを前回の記事で書いたが、今回はさらにその上を行く。
それならば桜島をよく見える位置にあるのではないかということだが、そんなことはない。
高台に位置しているわけでもなく、平地に広がる住宅地が見える程度の立地なので、せいぜい山が少し見える程度のものだ。
故に絶景とかビュースポットなどと言えるようなものでは決してない。
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あれこれ言ったが、鹿児島名物やお土産が豊富にあり、鹿児島へ来たということを感じさせてくれる品揃えだったので、その点では満足している。
鹿児島感を感じさせてくれてありがとう。
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錦江台展望公園
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九州自動車道は鹿児島ICを終点として国道3号と接続しているが、そのまま本線を走行すると指宿スカイラインへ入る。
指宿スカイラインも谷山ICから先は山岳部を走る観光道路であり、コーナーやアップダウンのある区間が連続しているため、走るのが大変楽しい道路だ。
そんな指宿スカイラインを走っていると現れるのが錦江台展望公園で、吊り橋やハイキングコースなどがある公園のようだ。
晴れた日には桜島や錦江湾が良く見えるのだろうが、この日はあいにく曇天で、間もなく雨も降り出してしまったことから散策は諦めざるを得なかった。
なかなかのビュースポットのようなので、指宿スカイラインを走った際には是非足を運ぶと良いだろう。
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指宿スカイラインを降りて知覧へ到着した私達は、とりあえず腹ごしらえをすることにした。
このラーメン店は知覧特攻平和会館に隣接する「隼ラーメン」という店だ。
注文したのは普通の「ラーメン」で、調べてみると鹿児島とんこつではないかという話だった。
見た目ほど味は濃くはなくギトギトした感じでもないが、少しだけ物足りなさを感じた。
残念ながら私程度の舌では、その正体は分からなかったが。
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なお、店名の隼がどこに由来するものかは知らないが、知覧飛行場が陸軍の飛行場であったことを踏まえると、もしかしたら陸軍の一式戦闘機の通称である「隼」から取っているのかもしれない。
知覧特攻平和会館
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知覧と言えばお茶(知覧茶)、武家屋敷(知覧武家屋敷)、そして特攻隊だ。
かつては陸軍の知覧飛行場が置かれ、大隅半島にある海軍の鹿屋航空基地と並び特攻隊の前線基地として使用された地である。
そんな場所に建てられた特攻隊に関する記録などを展示する施設がこの知覧特攻平和会館であり、特攻隊員の遺書や遺品などが数多く展示されている。心を打たれ感動する人も多いようだが、非常に展示物が多いため全てに目を通していると日が暮れてしまうことだろう。
私もそうした戦績や特攻隊の歴史に触れるために来たのかと問われたら、実はそうではない。
私がここへ足を運んだ理由は、日本で唯一ここにしか展示されていない四式戦闘機「疾風」を見るためだった。
そういうわけで、各展示室にある資料はそこそこに目を通し、速やかに疾風の展示室へ向かったのだ。
ここまで文章ばかりだが、残念ながらこの先も一部の展示を除き文章のみとなる。
なんとこの施設内では戦闘機を展示している展示室すらも撮影を禁止されているのだ。
他の施設においても遺品や文献などについてのみ撮影禁止となっていることが多く、それだけならば格別驚くようなことではない。
しかし、まさか戦闘機の展示までもが撮影禁止だとは思わなかった。
撮影禁止の規定により撮影出来なかったのは、最も見たかった四式戦闘機の実機と、遺品室にある一式戦闘機の実寸台のレプリカの2つだ。
率直に言ってこの撮影禁止の措置は何一つ理解できないし、今でも納得していない。
色んな理由でこの施設を訪れる人がいるだろうが、私のように戦闘機を目当てに訪れたミリオタじみた観光客だっているだろう。
曲がりなりにも観光資源としてこの施設を捉えているにしては、観光客の心理をあまりにも理解していないと言うよりほかない。
そもそも文献や遺品はともかく、戦闘機の展示を撮影禁止にする意義が些かもあるとは到底思えない。
知覧の観光のためにも、一刻も早く撮影禁止の措置を解いて欲しいと願ってやまない。
零式艦上戦闘機52丙型
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散々書いたが、この施設でも唯一撮影することが出来る戦闘機がある。
それは零式艦上戦闘機52丙型の残骸だ。
海中から引き揚げられたもので状態は悪く、全体の1/3程度しか現存していない。
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これはこれで貴重なものかもしれないが、言い方は良くないが零戦の実機は全国でも複数の施設で展示されている。
それも残骸ではなく、きちんと復元作業を行って状態を整えた機体がそれなりに残っているのだ。
それこそ同じ鹿児島県内で言えば、すぐ対岸にある大隅半島の鹿屋航空基地史料館には二機の機体を合わせて一機の機体に復元した零戦52丙型が展示されている。
要するに、このような残骸よりも状態の良い四式戦闘機を撮影させて欲しいという一言に尽きるわけである。
この点で言えば、日本国内で唯一紫電改の実機を展示している愛媛県南宇和郡愛南町にある紫電改展示館とは大違いだ。
もっとも、当該施設については施設そのものが紫電改の展示を主目的としており、知覧特攻平和会館とは設置された趣旨が根本から異なる。
とはいえ、観光客からすれば施設設置の趣旨など関係あるまい。
観光客とは珍しいものがあるから見物に来るものだ。
なお、紫電改展示館は様々な角度から紫電改を見ることが出来るようになっており、機体の撮影も自由で入館料も無料である。
それに対して入館料を徴しながら機体の撮影すら出来ないという点で、軍事博物館としての満足度が下がってしまうのは致し方ないことだろう。
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三角兵舎
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特攻隊員が寝起きしていた兵舎を復元したもので、空襲を避けるために松林の中に半地下式で建設されている。
木造だけに、木を隠すなら森の中というところか。
この日は強い陽射しに全身を焼かれていたが、松林が日光を遮るため多少は暑さが和らいだような覚えがある。
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知覧特攻平和会館については念願の四式戦闘機を見ることが出来て嬉しかったものの、撮影禁止という憂き目にあった事があまりにも残念でガッカリしてしまったというのが率直な感想と言っていい。
やや愚痴のような文章となってしまったが、私が思い感じた事を忖度なしに書くというのが趣旨なので、ありのまま書くことにした。
なお、撮影禁止とはあるが無視して平然と撮影することも出来た感じではあった。
しかし、仮に撮影していたとしてもネットに上げることは出来なかっただろう。
そんな事をすれば、勘違いした自警団のようなネットユーザーが虫のように群がってきて袋叩きに遭うのが目に見えている。
そんなリスクしかない行為をして叩かれるのは御免だ。
鹿児島入りした初日の記事は一旦ここまでとして、続きは次の記事で書くとしよう。
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