見出し画像

この違和感の正体とは

先日の出来事。父が中日新聞の切り抜いた記事を持ってきて、初めて気づいたことがあったようです。こんなに歳を取ってから気づくなんて。。。と、かなり打ちひしがれていました。

会員登録しないとオンラインでは読めないので恐縮ですが、早田ひな選手の違和感をコーチが見つけて(当たり前に右利き)、その違和感を無くそうと努力した結果(左に持ち替えたラケット)、今があるという感じの内容でした。

もちろん頑張り屋さんな選手という事も言いたかったとは思いますが、父が注目したところは利き手についてでした。

なぜかというと、私と弟は小さい時に当たり前のように左手でえんぴつを持ったり、食事の時にもスプーンやフォークを使っていたそうです。
この記事を読んで、おそらくその光景がフラッシュバックしたのでしょう。

何十年も経って、あの時自分が感じた違和感と、このコーチのようにそれを活かしてあげられなかった父親としての自分を比べて、とてもショックを受けていました。

また、父親自身も左利きだったのかもしれないと気づいたそうです。

おそらく自分自身も右手を使えと当たり前のように言われて育ち、2人の子供たち(私たち)も、普通は右手と教えられて育ちました。

弟に関してはわかりませんが、私自身、実は左利きだったかも?という自覚はあったので、やっぱりそうだよね。と感じたくらいでした。

私は物心ついてから覚えた事は全て左手を使っていたからです。
例えば、ボールを投げる、打つ、蹴る、スノーボードの利き足。ボーリングなどなど。

特にスノーボードの利き足を決める時に確信しました。
やったことなかったので、初めはみんなと同じ右足後ろで挑戦しましたが、全然バランスが取れなくて全く滑れませんでした。
次の日、インストラクターの方に「全然滑れません」と話したら、もしかしたら利き足が逆かもしれないという事で、左足後ろでやってみました。

そしたら見事、滑れたではありませんか!

そういう経験がいくつもあり、左利きだったかも?と感じていました。

当時、父はもしもこのまま左手を使うようになったら、包丁やハサミは今のままでは使えないし、筆で字を書く時にはらいが逆になるので書道でうまく書けないし、これから色々と苦労するかも、、、ということばかりを考えて将来の為に右手を使うように教えたそうです。

子供の未来を考えて良かれと思ってしたことが実は全く逆の事をしていたし、こんな事実があるなんて知らなかった、という事でした。

ただ、父親にとって、その違和感の正体がわかり、自分のものさしで判断して育てたけど、利き手を矯正しなければこの選手のように、すごい才能を発揮していたかもしれないと。

可能性の話をしても仕方ないし、その時に私が感じた事は、右手も左手も使える私って利き手を超越しててすごくない?って。
どっちにしろ今は何も問題ないし、だからと言ってこれから左利きになる訳ではないので、前向きに捉えてみました。

人生をもう一度やり直したいという父の言葉を聞いて、コーチが正しくて、父親が間違っていた訳ではなく、ただ愛情いっぱいに育てられたのだと思いました。

なぜかというと当時感じた気持ちを今でも思い出す事ができるということは、将来の事をきちんと考えて行動した結果だと思うから。

そうやって考え直したり、立ち止まって考える機会をくれた記事に感謝します。



お立ち寄りいただき、ありがとうございます。