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100分の1ではなく、すべては1分の1ために

これは確率のおはなしではなく、仕事のおはなしです。

ある時、面接で言われたことば。
そして今でも大切なことば。
忘れないように、ここに綴ります。

当時わたしは無謀にも、まったく未経験の仕事に挑戦しようとしていた。
自分の大好きなコトで技術も身につけられると選んだ仕事は
調理師でした。

あるレストランでのキッチンスタッフを決める面接の一場面。
料理長登場。

そのお方は、やはり料理人って感じの
体格が良く、背も高く、
自信に満ちあふれていて
とてもキラキラしていたのを覚えています。

その時にしていただいたおはなし。

「未経験者は大歓迎なので、きちんと教えます。
でも、これだけはダメです。」

わたしはなんだろうと思い、耳をかたむけました。
「たとえば、今作ったスープの味が薄いけど、まぁいっか。
とりあえず出しておこう。」っていうやつ。

その日は100人分のスープを作りました。
わたしたちから見ると、
そのまぁいっかと出したひと皿のスープは
いつも作っている100皿のうちのひとつでしかない。
でもそれを食べたお客様は、その人しかいない。
つまり1分の1。

そのお客様にとってはそのひと皿が全てで
それでもおいしいと
思っていただいたのかもしれない。
でも、それでいいのか?

つまり
まぁいっかで仕事をして欲しくないのと
損得ではなく善悪で判断しろということでした。

目の前のひと皿の向こう側が見えているかどうか

これは飲食に限らず、
わりとなんにでも当てはまるのではないのでしょうか。

自分にとっては日常でも、他の人にとっては非日常。
それぞれの視点から見たら180度ちがう世界。

誰も気づかない、気づけないかもしれないけど
その時にベストを尽くしていたら
違う結果がまっているのではないだろうか。

よりよい人生のために
いかに満足してもらえるかどうか

そのために、わたしには今何ができるのでしょうか。




この番組をみて、ハッとしました。
同じようなお話をされていて、とても素晴らしい方でした。



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