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都知事杯オープンデータハッカソンを終了して<キクゾーで何を叶えられるか>

オーディエンス賞受賞

キクゾー

10/22都知事杯オープンデータハッカソンが終了しました。
私たちは育児サポートLINE「キクゾー」を作成し、オーディエンス賞をいただきました。
「こんなのあったら欲しい」という意見がもらえたこと、とても嬉しかったです。
と共に、今の段階でそう思ってもらえているということは、達成すべきゴールも高いのではないかと考え、身の引き締まる思いです。
他のチームの技術力の高い方々ともつながることができ、キクゾーがはばたく未来が近づいているように思います!

宮坂副知事と

キクゾーにかける想い

ハッカソンについて語る前にもう1度なぜキクゾーに想いを込めるのか、書かせていただきます。
子育て支援という言葉はよく聞くものだと思います。
子育てにはそれまでの人生で知り得なかったようなたくさんの知識やテクニックが必要であったり、お金が必要だったり、困った時の相談相手や精神的なサポートが必要になることもあります。
キクゾーを全国の子育て世代に使ってもらいたい、というのは大前提として、特にサポートしたいのは月齢の小さい赤ちゃんのいるご家庭(さらに絞るなら赤ちゃんが1人目のご家庭)です。
産後の体力の消耗、初めての育児、それに加えての不安定な精神です。
頭の中が乗っ取られてしまったかのように普段通りの思考・判断ができなくなります。理由なく不安になったり、恐怖を感じたり、良かれと思っていただいたアドバイスができていない自分の批判に聞こえたり。
今回の発表のスライドで提出後にやってしまったと思ったのがこのスライド。

提出後後悔したスライド

特に違和感のない子どもたちの可愛い写真を載せたスライドに見える方も多いかと思います。私自身も提出時にはこれでOKと思いました。
ただ、もう一度見返してみて、「お父さんお母さんの笑顔は子どもたちの明るい未来を作ります!」はあまり適していないと感じました。
先ほど言った産後の不安定な状態では、このような言葉も「笑顔で今いられない自分は親失格」という風に変換されます。
それは言い過ぎって思うかもしれません。でもそれくらいの精神状態なんです。理屈ではどうしようもなく、気づくとそういう思考に陥ってしまう、それが産後の状態です(ちなみにこれは産後うつと診断される方の状態ではなく、診断されていない方でもこのような精神状態に陥る方が多いという意味です)。
キクゾーには限界があることも分かっています。誰かに相談して気持ちが落ち着くというところを、キクゾーが解決できたらそれは一番ですが、それができなければ適した人につなぐ役割が果たせればというのが願いです。

ハッカソンの振り返り

チーム結成

きっかけはrickさんの呼びかけでした(rickさんは私の受講したプログラミングスクールの講師です)。
「オープンデータハッカソン」という響きを聞いて、データ分析する感じかなと思ってそれはそれでおもしろそうということで参加しました。
実際参加してみるとほとんどのオープンデータはそういう分析できる類のデータではなく、地理的な情報や何らかのリスト、アンケート情報などといった感じでした。

アイデア出し

私たちのチームはアイデア出しに結構な時間を費やしました。初めは発散からで、そのあと私が前々から作りたかった子育て世代向けアプリに収束しかけながら、もう1周(インバウンドなども含め)して、最終的に子育て向けアプリに落ち着いたという経緯でした。
First Stage通過を聞いて、やはり解像度の高いものをテーマにしてよかったと実感しました。

大規模言語モデルは偉大だ。

開発過程で改めて、LLMの可能性は果てしないなぁという今更思うことでもないことを思いました。自然言語の自由入力によって欲しい情報にたどりつく、これが可能であることの素晴らしさ…。
大規模言語モデルが広げる果てしない可能性を利用できる側になれるよう頑張らなくてはと感じます。

愛しいキクゾー

キクゾーを開発していく過程で、このプロダクトへの愛着が日に日に増しました。理由は単純で、これこそが自分がずっと作りたかったものだったのだと気づいたからです。自分自身が物理的に話すことのできない遠くのお父さんお母さんをサポートしてくれる存在になりえるキクゾー。キクゾーが世の中の人に広まり、便利だと言ってもらえる未来を夢見て頑張ります!

チームの皆様

rickさんの技術でキクゾーがどんどん理想の回答を返してくれるようになり、マネタイズという視点でキクゾーを広げる方法を考えてくれたはるなさん、リクエストに一瞬で答えて実装してくれ、当日は私たちが会場で動きづらくなる時間帯にXで発信をしてくれたわたなべさん、本当にありがとうございました。引き続き頑張りましょう。

ものづくりする人々

仕事としてのものづくりは全然違うのだと思いますが、周りにいる方々のものづくりはそれがその方の人生を表しているような気がします。
自分の好きなもののため、大切にしているもののため、我が子のため、大切な人のため・・・
その方の価値観だったり人生そのものだったりを表しているのかなって。
そう考えるとリアルに会ったこともないのになんかよく知っているような感覚に陥るのも不思議ではないですね。
これからもものづくりを続けながらいろんな価値観・人生を持った方々とつながっていきたいと思います。
おしまい。





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