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誰かと話したくて、バーで働いてたんだと気付いた14日目の夜

新型コロナウイルスによる活動自粛に伴って、僕は今、人生初の18日間働かないという生活を送っています。


不謹慎かもしれないですけど、BAR屋になってからちゃんとした連続した休みなんてなかったから、ちょっとだけ舞い上がってた。(唯一、一週間休んだことがあるんですけど、それは父親が病に屈した週だったのでゆっくりなんてできなかった)


「これしたい!」「あれしたい!」「これ観よう!」「あれ観よう」みたいなことがたくさんあって、ひとつひとつ片付けていこうと決心していた。


でも、全然手に付かなくて、結局ブログの更新と、人生初のオンライン飲み会、そしてお腹がすいたら好きなものを食べながらハイボールを飲む毎日を過ごしてきました。


で、気付いたんですよね。僕、心底この仕事が好きだったんだなって。毎日何気ない会話があって、お客様とくだらない話で盛り上がって、一緒に働いているメンバーと仕事の話してみたいな毎日がホントに好きだったんだなと。


正直なところ、口に出すのは恥ずかしいんですけど、さみしがり屋の極みみたいな奴なんですよ、僕。でも気付かなかった、いや、気付いてたけど、何気ないいつもの毎日がすぐに訪れてたからあんま考える隙がなかった。


「明日は絶対に飲まない!」とか決めた日に限って後輩から「飲みましょう!」ってLINEが飛んでくる。

「ゆっくり寝よう!」とか決めた日に限ってお客様から「よし、行くぞ!」という号令がかかる。

「今日は絶対本を読もう!」とか決めた日に限ってなんだか喉が渇いて無意味にお酒に手が伸びる。


時間を支配しないと何もできないのに、時間に支配され続けて生きてきたから、逆にこうも時間を支配できる環境下に置かれるとどうしていいのかわからないんでしょうね。不思議ですわ。


足りないくらいの時の方が有効に時間は使えるんですね。知りませんでした。食事と同じで「ほどほどがいちばん良い」ってことなんですかね。


で、人生初のオンライン飲み会なるものを決行した感想。ひとこと。


「めっちゃおもろいやん!」

(↑札幌人ですが、関西弁になっちゃうくらい面白かったってことをお伝えしたい!笑」


参加してくれた人たちはみんな陽キャだから、なおさら面白かったんですよね、しかも画面の向こう側にいるのに酔い始めてるのとかわかるし笑。


でも、僕が面白いと感じた本質はそこじゃない。自分自身が誰かと話していること自体がただただ楽しくて、面白くて、なんて良い時間なんだろうって頭の片隅でニヤニヤしながら飲んでたんですよ。


お客様のお話を聞くことがBAR屋の仕事なのに、結局は自分語りが大好きなだけなんだと改めて思ったわけです。


振り返れば僕のBAR屋スタイルは「聞くよりも聞いてもらう!」だったなと。ずーっと僕の話を聞くためだけに10年も通ってくれている紳士もいるし、「やっぱ勉強になります!」とか言って通ってくれるようになった若者もいる。


別にお笑い芸人バリに面白い話ができるわけでもなければ、軽快なトークで場を盛り上げる能力に長けているわけでもないのに。いったい何が面白くて通ってくれてるんだろうってよく考えたりするんです。もしかしたら、地球に姿を変えて舞い降りてきた神様なんじゃないかなとかホントに思いますからね笑。


メルヘンな気持ち、忘れずに。


明日は、後輩とのオンライン飲み会。昔一緒に働いていて、僕がめちゃくちゃ高く評価していた信用のおける男、24歳。自分勝手だったけど、その心意気を信じてカウンター業務を任せ続けていたらあっという間に人気者になった逸材君。


「誰かと話したくて、バーで働いていたんだなと気付いたさ」みたいな、恥ずかしい話も気軽にできるから楽しみです。聞かれて差し上げたいです、僕たちの会話。なんの青春漫画ですかレベルでカッコつけたことばっか言ってますから笑。


久々の投稿でした。


おわり。





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