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話が長い人には・・・?

こんにちは。
中日新聞ビジネストレーニングでコミュニケーション講座を担当しているナカノです。
以前、雑談講座を受講された方からこんな質問を受けました。
「知り合いに、とにかく話が長い人がいるんです。どうしたらいいと思いますか?」
今回は、そんな方とのコミュニケーションについての話です。

その晩、私の息子(12才)に聴いてみました。
私「友達の話が長いなぁ、って思った時どうする?」
息子「あくびすればいいんじゃね?」
私「・・・・・・」

海外で行われたちょっと面白い研究があります。
「私は会話が好きです!得意です!」
という人達と
「私は会話が苦手です…」
という人達をそれぞれ(得意or苦手)のグループに振り分けます。
そして、各々に何枚かの人物の写真を見せるという検証です。
すると「会話が苦手」グループの方が「会話が得意」グループよりも写真に写っている人物の感情を的確に読みとっていた、という結果が出たんですね。
ん?
どういう事?
つまり会話が苦手な人ほど相手の反応を敏感に察知している、という事なんですね。
このあたりの事についてはこちらの記事で触れています。

話し好きな人の中には「自分が話す事」に夢中になるあまり、相手の反応が気にならない(見えていない)という方もみえます。
意図的なあくびとは『私はあなたの話に飽きています』という事を暗に伝えるわけですが、残念ながら相手の反応が気にならない相手にこのやり方は通用しません。
あくびをする姿を見ても、なんとも思わないからです。

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息子との会話には続きがあります。
私「あくび・・・いいね(苦笑)他には?」
息子「(相手を指差しながら)キミ話長いよ、って言う」
私「・・・・・・・・」
息子の交友関係が若干心配になりますが、確かにこれも一理あるのかも?

わたしたちは空気を読む事を非常に大切にします。
こんな事を言ったら失礼なんじゃないか?雰囲気が悪くなるんじゃないか?とつい思ってしまい、ストレートに言葉で伝える事を(もちろん相手との関係性にもよりますが)躊躇しがちです。
しかし『私の想いをどうか察してちょーだい』ではなく、言葉できちんと伝えるのもひとつのコミュニケーションなんですね。

指さしからの「キミ、話長いよ」は推奨しません

最後にもうひとつ。
そもそも自分は、この人とどんな関係を築きたいのか?と考えてみるのも良いかもしれません。
その上で相手の話を『徹底的に聴く』という選択肢もあります。
もしかしたら相手はあなたに色んな話をしたい、私の話をどうか聴いて欲しい、と思っているかもしれません。
あなたが喜んで聴いてくれている、と思っているかもしれません。
あなただから話しているのかもしれません。
その人とこれからも良好な関係を築きたければ、例え話がどんなに長くても、相手が満足するまでトコトン話を聴く事もひとつのコミュニケーションではないでしょうか。

※話の聴き方については、私の講座でも取り上げています!
中日新聞ビジネストレーニングでは、企業・団体向けだけでなく、
一般向け講座「文章力とコミュ力アップ講座」も開催しています。
次回は12月13日(日)15:40~17:50
栄中日文化センター(名古屋市中区栄4-16-36 久屋中日ビル)です。
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中日新聞ビジネストレーニングの詳細はこちら
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